▼メインイベント第8試合 WKBA世界スーパーライト級王座決定戦 3分5R
〇勝次(藤本ジム/WKBA世界スーパーライト級2位)
TKO 2R 2分59秒 ※レフェリーストップ
×アニーバル・シアンシアルーソ(アルゼンチン/WKBA世界スーパーライト級4位、ライト級ムエタイ南米王者)
※勝次が新王座に就く。
新日本キックが誇る“激闘派”勝次は今年3月、WKBA世界ライト級王座決定戦で延長戦の末に敗れ、階級をひとつ上げての再挑戦。悲願であるWKBA世界タイトル獲得を目指す。
王座を争うアニーバルは、かつて70kgでミドル級の緑川創とも対戦している選手。戦績は24勝10敗。
1R開始と同時に勢いよく飛び出した勝次は左フック。その後はローを蹴り合い、アニーバルは右ストレートを打ち込んでいく。様子を見ていた勝次だが左フックをヒットさせると一気にパンチをまとめ、ヒザ蹴りを交えながらアニーバルをロープに釘付けにした。
2R、アニーバルは組み付くとヒジを打ち、離れると右ストレート。慎重にジャブを突いていた勝次だったが、右ストレートがヒットすると一気にラッシュ。パンチの連打から首相撲に捕まえてのヒザ蹴り連打でダウンを奪うと、続いてのパンチ連打でもダウンを奪う。
最後も一方的に勝次が顔面とボディにパンチを叩き込み、一方的な展開となってレフェリーストップ。勝次がTKO勝ちで悲願のWKBA世界王座を獲得した。
勝次はマイクを持つと「連敗しちゃったんですけど僕は諦めていませんでした。信じて応援していただいた皆さん、ありがとうございます。でも僕は自信が凄くあるので僕のゴールはここではありません。伝統のベルトを巻いてその後は、もっともっと強い選手がたくさんいるので、他団体に世界王者や日本王者と名のついた選手がいっぱいいるので、その中でも最強を証明していきたいと思います。新日本とWKBAの強さを証明していきたいと思います。これからも頑張りますので応援よろしくお願いします」と語り、長女と次女をリングに上げて写真を撮ろうとしたが、長女・次女とも号泣して会場は笑いに包まれた。
▼セミファイナル第7試合 73kg契約 3分5R
〇斗吾(伊原道場本部/日本ミドル級王者)
KO 2R 2分49秒 ※ボディ連打
×イ・ジェウォン(韓国/韓国キックボクシング協会ミドル級1位)
8月にKNOCK OUT初参戦を果たした斗吾だが、T-98に敗れ今回が再起戦。キックボクシングで8勝1敗、ボクシングで19戦19勝の戦績を持つ19歳のイと対戦する。
1R、ローの蹴り合いからスタート。斗吾は前に出ていくが手数が少なく、イは軽い攻撃ながらもパンチと右ローを当てていく。
2Rは斗吾も距離を詰めてフックを打って行くが、スピードに優るイを捉えきれず後手に回る。しかし、斗吾は右フックをヒットさせると後ろを向いて逃げようとしたイの背後から再び右フック。これでダウンを奪う。
イが立ち上がると斗吾はヒジ&ヒザ蹴りから右ストレートでロープを背負わせ、ボディへの連打でダウンを追加する。イは立ち上がることができず、斗吾のKO勝ちとなった。
斗吾はマイクを持つと「8月18日にKNOCK OUTに出させていただいてT-98選手と対戦して不甲斐ない負け方して、申し訳なく思っています。今日は復帰戦で頑張ろうと思って緊張して全然動けなかったです」と言うと、2歳の我が子と一緒に記念撮影した。