キックボクシング
インタビュー

【RISE】那須川龍心「判定ですみません」から2カ月、「そっちの方が必然と倒せる」と気付いた心がけとは

2025/07/31 12:07

僕は後輩なので生意気に


――政所選手とはどれくらいの仲の良さだったのでしょうか?

「仁君が千葉の方に来た時も一緒に練習をしたり、僕が大阪の方に行った時も一緒に練習したり、海に連れて行ってくれたり、一緒にご飯を食べに行ったりとか。色々な所に連れて行ってもらったりして、良くしてもらってる先輩ですね」

――プライベートにも思い入れのある友達レベルって感じですかね?

「そうですね。TEPPEN以外の他の選手で仲の良い選手がいなくて、仁君くらいなんですよ。喋りやすいですし、本当に良くしてもらっている先輩です」

――どんなところが好きだとかありますか?

「仁君って本当にバカなんですよ(笑)。そこが良いところだなって思うし、親しみやすい先輩ですね」

――そんなに仲が良い選手と試合をするということで、試合前は今までと気持ちが変わってきますか?

「試合が決まる前くらいに会長から『お前が階級を上げたら試合をやるかもな』みたいな事を言われていました。その時は本当に嫌だったんですけど、いざやるとなったらやるしかないなって。もう腹は括りました」

――前回の試合で「判定ですみません。もっと良いものを見せます」みたいな事を言っていましたが、その言葉からすると今回は判定ではなく、親しい政所選手をぶっ倒す形になるのでしょうか?

「1番分かりやすいのは倒す事だと思いますし、お客さん的にも見ていて分かりやすいですよね。けど前回はメインという事もあって“見せてやろう”とか“倒してやろう”とか、相手に気持ちが向いていなかったんですよ。倒して勝ったクマンドーイ戦とか数島戦は、倒そうとは一切思っていなくて、“5ラウンド判定で勝つ”とか“3ラウンドギリギリで勝つ”とかそういう思いでやっていたんですよ。だから今回は倒すとかではなくて、“判定で良いから勝つ、勝ちにいく”っていうのを心がけて、しっかり政所仁に向けてやってきています。今までの傾向からそっちの方が必然と倒せるのかなと思っています」


――その上で拳を通じて伝えたい思いはありますか?

「先輩と後輩の関係で、僕は後輩なので後輩らしく生意気に行こうかなと思っています」

――先輩の胸を借りて思い切りいける感じですかね?

「今はやりづらさとかはないですし、むしろ楽しみの方が強いですね。良くしてもらっている先輩と試合をするっていうのは仁君だから思える事ですし、胸を借りにいくというか、僕は後輩なので生意気に首を狩りにいこうと思っています」

――練習されていたのが2~3年前と仰っていましたけど、その時よりも1番変わった所を挙げるとしたら何になりますか?

「自分は全体的に変わっていますし、2~3年前の自分と比べたら一瞬でぶっ倒せるくらいの差はあると思うので、あの時とはレベルが違いますよ」

――階級が変わったことによって、減量期のパワーが落ちてきた感覚は少なくなってきていますか?

「キレもしっかり出ていてパワーも伝えられる良い状態で来れています。そこが試合になった時にどう出るかですよね。相手の方がパワーがもっとあるかもしれないし、そこはやってみないと分からない未知な所ですけど、53kgの体作りはこれからじゃないですかね。今回は期間が1カ月しかなかったので(笑)。だからこれから作っていく段階ですね」

――最後にファンの皆さまにメッセージをお願いします。

「今回は階級を上げて1発目、ランキング1位の政所選手ということで、しっかりここをかませるように頑張るので皆さん応援をお願いします」

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