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【KNOCK OUT】山田真子vs.Kihoの王座決定戦、ぱんちゃんに代わって「そろそろ自分が引っ張って行ければ」山田は「他団体の王者を狩りに行きたい」

2025/07/29 17:07
【KNOCK OUT】山田真子vs.Kihoの王座決定戦、ぱんちゃんに代わって「そろそろ自分が引っ張って行ければ」山田は「他団体の王者を狩りに行きたい」

山田(左)とKihoが、かつてぱんちゃんが保持していた王座を争う

 2025年9月23日(火・祝)東京・後楽園ホール『MAROOMS presents KNOCK OUT.57』の対戦カード発表記者会見が、7月29日(火)都内にて行われた。

 今大会では3つのタイトルマッチが行われる。KNOCK OUT-BLACK女子アトム級王座決定戦3分3R延長1Rでは、山田真子(GROOVY)とKiho(KNOCK OUT GYM調布)が対戦。


 山田はキックボクシングでJ-GIRLSアトム級王座、プロボクシングでWBO女子世界ミニフライ級王座に就き、キックボクシング6勝無敗2分、ボクシング7勝(2KO)無敗とパーフェクトレコードを残して引退。

 2019年11月に復帰して無敗記録を更新していたが、2021年3月のK-1でMIOにダウンを奪われプロ格闘家人生初の黒星を喫した。その後は外国人選手も含めて4連勝。2025年2月、KNOCK OUT初参戦でぱんちゃん璃奈と対戦もドロー。7月には菊地美乃里に判定勝ちしている。戦績は14勝1敗3分。


 Kihoはアマチュアで20戦以上を経験。2020年12月の『KROSS×OVER』でプロ初のKO勝ちを飾ると、2021年2月からKrushに参戦したが5敗4分で白星をあげることが出来なかった。ジムを移籍して心機一転、2024年4月KNOCK OUTのリングで再出発するとKAIに判定勝ちで連敗脱出。

 左膝前十字靭帯断裂からの再建手術を経て12月に復帰し、MMAファイターでもあるMIYUから勝利し、今年2月には菊地美乃里にも勝利。5月にミネルヴァ認定アトム級王者のNaoに劣勢からハイキック一発で逆転KO勝ちの番狂わせを起こし、7月に森川侑凜からダウンを奪って判定勝ちで5連勝を飾った。。戦績は8勝(2KO)6敗4分。


 初代王者のぱんちゃん璃奈が返上して以来、空位となっていたタイトルを復活させたのは「7月大会の試合内容を見てアトム級を再び動かしていこうかなと思って、2人とも前回の試合内容を評価してタイトルマッチにしました。女子のベルトが動いているということで、いろいろな女子選手に参加して欲しい。このタイトルを制定することでまた活性化していくのではないかなと。そういう期待を込めたタイトルマッチです」(山口元気KNOCK OUT代表)との理由から。

 会見に出席したKihoは「プロになって初めてのタイトルマッチなので、しっかり準備して圧倒的に勝ってベルトを巻きたいと思います」、山田は「私にタイトルマッチの話をいただいてありがとうございます。流れ的にKiho選手にベルトを獲ってもらいたいと思っている人が多いと思うので、そこを美味しくいただこうと思っています」と、それぞれ意気込み。


 互いの印象について、Kihoは「前から思っていたことなんですけれど、スピードがあってパンチが上手いなって思います」、山田は「K-1の時から一緒だったんですけれど、その時に比べたら凄い成長してるっていうのは自分でも試合を見ていて思うので、警戒はしっかりしています。ハイキックとか」とそれぞれ評する。

 これにKihoは「警戒しておいてもらえれば(笑)」と答えた。

 KNOCK OUTに来てから破竹の5連勝でタイトルマッチまで来たKihoは「年内にタイトルマッチをやりたいと言っていましたが、9月に出来ると思っていなかったので。しかもやりたかった山田選手と。凄く楽しみです」と、対戦相手も含めて楽しみだとする。


 山田も「ぱんちゃん戦の前からブランクがあって、試合が出来てない状況で今年入って3戦目でタイトルマッチの話をいただけて。自分的には前回の試合で調子が戻ってきた感覚があるので凄い楽しみです」と、いい状態で臨めそうなので楽しみだとした。

 キックボクシングとボクシングで2本のベルトを巻いている山田は「タイトルマッチじゃなくても一戦一戦しっかりチームのみんなと勝ってここまで来たので、今回もいつも通り頑張るだけです。気持ちは燃えてます。人生3本目のベルトを獲っちゃろうと思っています」と、いつも通りに臨むという。

 絶好調のKihoだが「前回の試合は相性がよくて、周りの人からも強くなったと言われるんですけれど、自分ではまだ納得できてないのでタイトルマッチでしっかり強いぞってのを見せられたらと思っています」と、納得のいく試合ではなかったとする。


 では、山田との相性は良さそうかと聞かれると「やりにくいとは思うけれど、しっかり準備して自分のペースで戦っていきたいと思います」と答えた。山田は「やってみないと分からないですけれど、自分のペースって言ってたけれど最初のペースを握ったもん勝ちだと思っているので、自分のスタイルで行きたいと思います」と、最初にペースを握った方が有利になるとした。 

 王者になったらどんな王者になりたいか、との質問にKihoは「まずベルトを獲ることが一番で。ベルトを獲ったらしっかりKNOCK OUTの女子はKihoっだっていうのをみんなに印象付ける。自分自身が強くなって行ければ自然とそうなると思うので。そこからKihoと戦いたいと他の団体の王者からも思わせるような選手になってKNOCK OUTを引っ張っていきたい」と言い、山田は「KNOCK OUTの王者になって他の団体の王者を狩りに行きたいのでもっと上を見ているのでここはしっかり獲ろうと思っています」と両者とも高い志を口にした。


 K-1・Krush時代からトップクラスで戦い、6勝1敗だった山田は、Kihoがここまで伸びてくると思っていたか、と聞かれると「マジで、これはディスとかじゃなくて思ってなくて。うわって思う部分はありますね。あの時、同じリングでやっていて当たることが無かったので。そこはKiho選手の努力だと思うんですけれど、自分はもっと上のレベルとやっていけると自分を信じているので、ここは獲らせていただきます」と、想像できなかったとする。


 過去2回の会見ではヤンキーキャラだった山田だが、この日はKihoに対してリスペクトも感じられる言動。その理由を聞かれると「前々回は相手(ぱんちゃん)が悪かったです(笑)。今回はディスることはないので」と笑う。

 KNOCK OUTの女子部はぱんちゃんが長年引っ張ってきたが、意識するところはあるかと問われたKihoは「特には思わないですけれど、1年以内で辞めるみたいですし、そろそろ自分がKNOCK OUTの女子を引っ張って行ければなと。まだKNOCK OUTイコールぱんちゃん選手だと思うので、今回ベルトを獲って切り替えられたらなと思います」と、ぱんちゃんに代わる立場になりたいとする。


 どういう試合がタイトルマッチにふさわしいか、との質問にKihoは「自分の理想は女子でも倒せる選手になることなので、タイトルマッチなのでなおさらそこを見せられたらなと。こいつが王者にふさわしいという試合を見せられればと思います」、山田は「タイトルマッチなのでお互い倒しにかかると思うので、1Rから激しい試合に出来たらなと思います」と、両者とも倒しに行く姿勢を見せたいと答えた。

 山田が序盤に言った「流れ的にKiho選手にベルトを獲ってもらいたいと思っている人が多いと思う」との言葉は、なぜそう思ったのかと聞かれると「試合が決まって相手の試合動画を見るじゃないですか。そうしたら解説の人とかが『KNOCK OUTのKiho!』みたいな感じで叫びよったけん。激推しでマジか、みたいな。もうKNOCK OUTの顔やんみたいな。ちょっとセコイです(笑)」と話した。

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