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【RISE】10代と対戦する平岡琴「まだまだ超えさせない」、後藤まき「折れない気持ちは人生経験を重ねた私たちの方がある」

2019/10/19 01:10
2019年11月8日(金)東京・新宿FACEにてRISE初となる女子だけの大会『RISE GIRLS POWER』の開催が発表され、10月18日(金)都内にて記者会見が行われた。会見は3部制で行われ、第2部には6名の選手が出席。 伊藤隆RISE代表が「連勝中なので、今回勝利できたら次回はタイトル挑戦でもいいのかなと思っています。ただ勝てばいいわけではなく内容重視で判断します」としたのが、8勝(1KO)3敗1分の戦績を持つ29歳の平岡琴(TRY HARD GYM)だ。今回は9月大会で寺山日葵と初代RISE QUEENミニフライ級(-49kg)王座を争った佐藤レイナ (team AKATSUKI)と対戦する。佐藤は8勝9敗1分の19歳。  佐藤は「日葵ちゃんに完封されてコテンパンに負けてしまいましたが、1年ぶりに(適性階級の)アトム級でやらせてもらえることになりました。再起戦で最もベルトに近い平岡選手とやらせてもらえるのは光栄です。10代最後の試合なので、勝って20代を迎えたいです」と、11月16日に誕生日を迎える自分に勝利をプレゼントしたいという。  平岡は「女子がどんどん盛り上がってきて嬉しく思います。この盛り上がりを今後に繋げられるかはこの大会に懸かっているので、勝つのはもちろん内容を重視したいと思います。女子の試合は面白くない、盛り上がらないなんて時代は終わったと思うので、ファンの人もアンチの人も見てください」と、力強くコメント。  お互いの印象を聞かれると、佐藤は「平岡選手は自分が中学生の時から第一線で活躍していて、女子の中でも特に蹴り技のテクニックがあって綺麗な選手で、憧れている部分もあってやらせてもらえるのは光栄です。格上の選手ですが、そこに自分も来たので勝って平岡選手の上に行きたいと思います」と、憧れの選手を超えてい行くと宣言。  対する平岡は「前蹴りが上手い印象と打たれ強さに自信があると聞くので、根性が勝つか私の蹴りが勝つのか楽しみです」と、根性vs蹴りとのテーマを掲げた。  RISE初となる女子大会でどんなことをアピールしたいかとの質問に、佐藤は「いろいろな方々が男子と比べがちですが、男子は男子、女子は女子の良さがあるので、女子の試合はつまらないという固定概念を払って見て欲しい」と言い、平岡も「女子はパワーもないし、倒す試合が少ないので注目されない。私はそれが悔しい。でも私には倒せる技があるので、最軽量でも倒せるところを見せたい。女子のレベルも上がっているところを証明したいです」と、口を揃えて男子に負けない好試合を見せると誓った。  伊藤代表が「試合を見ていて、パンチが強くて勢いのあるいい選手だと思ったのでオファーしました」と高評価して初参戦が決まったのが、聖愛(=せいな/魁塾)だ。大阪出身の17歳で、戦績は5勝(1KO)1敗1分。現在ミネルヴァ日本スーパーフライ級2位にランクインしている。  対するは「素晴らしいコンビネーションを持っている」と伊藤代表が評するミネルヴァ日本ライトフライ級4位・後藤まき(RIKIX)。戦績は6勝7敗2分。佐藤レイナから勝利を奪ったことがある。  制服で会見に出席した聖愛は「今回たくさん面白いカードが組まれていますが、チャンスをもらったからにはただ勝つだけでなく印象に残る試合をして、顔や名前を憶えてもらえればいいなと思います」と張り切る。  後藤は「前回のRISE(寺山に判定負け)ではいいところを出せなくて負けてしまったので、聖愛選手とガッツリ殴り合って勝ちたいと思います」と、殴り合いを宣言した。  聖愛は「後藤選手と寺山選手の試合を見ました」と言い、「最後まで前へ出て来る選手だと思いました。私もそういう相手と戦った経験があるので、対策して自分の攻撃を当てていきたい」と対策を練って臨むとする。それに対して後藤は「一戦一戦成長するスピードが速くて勢いに乗っている選手。パンチでKOしているので気をつけます。同じ身長なんですが(164㎝)手足が長かったのでそこは気を付けたいです」と聖愛を評した。  RISE初の女子大会へ向けて聖愛が「女子だけで試合が構成されるのは珍しいので、女子だけでも盛り上げるところを見せたい」と意気込めば、後藤は「私の強みはパンチなので勝っても負けても倒すか倒されるかの試合をしたい」と、インパクトのある試合を残したいとする。  また、今大会は出場決定13人中8人がまだ10代。そのうち女子高生が5人と、若い選手が中心となる大会となった。ベテラン勢に新世代の台頭をどう思うかと聞くと、後藤は「この中でも一番高齢ですが、キックは年齢でするものではないと思っています。若い選手はスタミナにメリットがありますが、折れない気持ちは人生経験を重ねた私たちの方がある。そこでは負けない」と言い放った。 (左から)宮崎小雪、平岡琴、宮崎若菜のTRY HARD GYM女子部 平岡も「今回TRY HARDからも後輩2人が出るんですが2人とも10代で、TRY HARD女子部にはもう1人いて3人も10代です。なので下からの追い上げを感じていますが、まだまだ超えさせない。実際46kgのチャンピオンは紅絹さんです(35歳)。紅絹さんが一番強いと思っているので年齢は関係ないと思います。女子格闘技を盛り上げるために育って欲しいですが、まだまだ超えさせないぞって気持ちです」と、まだトップクラスの座は譲らないと語った。◆第2部の那須川梨々vs百花の記者会見はこちら<関連ニュース>初の女子のみの大会を開催、寺山日葵vs紅絹の王者対決、那須川梨々は百花と再戦寺山日葵「伝説の選手と呼ばれるような選手になりたい」、挑戦受ける紅絹は「現役生活の中で今が一番強い」松谷綺vs宮崎小雪の16歳対決、神村エリカの愛弟子AKARIは宮崎若菜と2戦目、村上悠佳も出場初の女子大会アンバサダーに神村エリカが就任、2020年も継続で2~3大会、後楽園ホール進出も
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