MMA
インタビュー

【PANCRASE】キルギスのアルジクル ウルル「今回、特別な技がある」「ISAOに勝てばフェザー級の1位になれますか?」=7月27日(日)立川

2025/07/24 22:07
 2025年7月27日(日)東京・立川ステージガーデンで開催される『PANCRASE 355』(U-NEXT配信)の公開練習が24日、都内にて行われた。 ▼フェザー級 5分3RISAO(NEVER QUIT)第5代ライト級&第8代フェザー級王者 27勝6敗4分カリベク・アルジクル ウルル(Olymp Gym Bishkek/キルギス共和国出身)※バンタム級12位 11勝1敗  ISAOは、元ライト級&フェザー級王者。2021年5月の中島太一戦以来、4年ぶりにPANCRASE帰還を果たす。2023年11月『Bellator 301』でイーブス・ランドゥーに判定で敗れて以来の復帰戦。 (C)Bellator  対するは、4月のPANCRASE横浜大会で透暉鷹とのバンタム級タイトルマッチが予定されていたものの、両者の計量失格により試合中止となったウルル。 シェイドゥラエフとも練習するウルルが同じフェザー級に。(C)kalybek_mma  現在、MMA界で猛威を振るう中央アジア・キルギスの強豪が、フェザー級に階級を上げISAOに襲いかかる。ウルルの前戦は、2024年9月の立川大会。殺傷能力の高い打撃により、実力者・井村塁をわずか75秒、パウンドで沈めている。  11勝の内、5KO・4SUBと驚異的なフィニッシュ率を誇るウルルは、防衛を果たしたばかりの王者・三宅輝砂を頂点とするフェザー級ランカー陣にとっても脅威の存在となる。ISAOは、復帰初戦で23歳の“シャーク”を撃退するか。  約4年ぶりにPANCRASEに復帰の元王者・ISAOと対戦するカリベク・アルジクル ウルル(キルギス)は、PANCRASEでの体重超過を経て、24年3月のEFCフェザー級タイトルマッチで戴冠して以来のフェザー級戦。  公開練習後の質疑応答では、「ISAO選手は本当に強くて、今回の試合はまったくイージーファイトではなく自分のキャリアの中でも最も難しい試合だと思っている。その彼に勝って、ぜひ1位になって、PANCRASEのチャンピオンベルトに挑戦したい」と語った。 [nextpage] 3Rフルで戦える準備は完璧にしてきた。ただ、自分が一番望むのは1Rフィニッシュ ──(正座するウルルに)足を崩してください。 「このままで大丈夫です」 ──今回からフェザー級に階級を上げる形になりましたが、ここまでの体重はいかがでしょうか。 「体調も非常に良くて、いい感じで準備ができています。減量も順調なので、27日にいいパフォーマンスができると思います。フェザー級で試合をして、自分がどういうパフォーマンスができるのか自分でも楽しみです」 ──今回、対戦相手がISAO選手という非常に経験豊富な選手ですが、映像などはご覧になりましたか? 「はい。素晴らしい選手で、オールラウンドでできる経験豊富な選手だなと思いました。自分はこういった選手と試合をするレベルに今、来たんだなという風に思っていて、今回の試合でそういった自分の持っているものをどれだけTSAO選手相手に見せられるのか楽しみです」 ──ISAO選手の危険な部分をグラップリング、ストライキングなど、どのように見ていますか。 「そのどちらかでもなくISAO選手はオールラウンドで打撃もレスリングもできる選手です。PANCRASEの元チャンピオンということですし、どちらか一つを上げるっていうのはちょっと難しいんですけれども、自分たちはどちらの展開に行っても大丈夫なように、しっかりと準備をしてきました。いいゲームプランができています」 ──前回の来日時には、民族レスリングのことも含め、レスリングの話を聞いたんですけれども、今回はちょっと打撃について聞きたいのですが、これまで打撃についてはどういった練習を積んできたのでしょうか。 「ISAO選手は元PANCRASE王者ということで、少しもナメている部分はなくて、本当に経験豊富なので、しっかりと準備をしています。打撃に関してもう本当、前回と同じように準備をしてきました。ただ今回、あの見せたい特別な技があるんですけれども、これはちょっとISAO手に知られてしまうといけないので、日曜日まで秘密にしておきたいと思います(微笑)」 ──オーソから左右のハイキックがシャープですが、そのあたりでしょうか。 「たしかにいい技ですが、それよりもっといい技があります(微笑)」 ──今回のISAO戦をどんな感じでフィニッシュしたいのか、あるいは3Rフルの戦いも想定して準備をしてきているでしょうか。 「試合っていうのはどういう風になるか分からないので、何とも言えないですけれども、3Rフルで戦える準備はもう完璧にしてきました。ただ、自分が一番できたらいいなと思っているのは、1Rでのフィニッシュです」 ──キャリアの初期の2020年はフライ級でスタートし、バンタム級に上げて、前回の試合で体重超過しました。ご自身としては何が問題だったと考えていますか。 「前回の試合では減量は順調ではいたんですけれども、最後の最後で予想外の形となってしまいました。おそらく身体がちょっと大きくなっていて、筋肉が増えてきてしまっているのかなと思っています」 ──24年9月の井村塁戦の前は、『EFC Global 43』でフェザー級でチャンピオンになっていると思います。そこから井村戦でバンタム級に戻して、さらに体重超過を経て、フェザー級で戦うと。練習での動きや力強さなどはいかがですか? 「フェザー級で戦うのは今回で2回目になるんですけれども、バンタムでやっていた時よりももっと体調がいいと思います。おそらくベストコンディションで試合を迎えられるんじゃないかなと思います。なので、しっかりとリカバリーして準備したいと思っています」 ──では、最後にISAO戦に向けた意気込みを。 「……あの、僕からもちょっと質問があります。ISAO選手は元フェザー級のチャンピオンということで、もし彼に勝ったら、フェザー級のランキング1位になれるんですか?」 ──どうなんでしょうか?(とPANCRASE坂本靖広報を探すも見当たらず。※復帰したISAOは現在ランキング外。フェザー級王者は三宅輝砂、1位はキム・サンウォン、2位は6月に平田直樹に勝利した栁川唯人)。実績的には上位ランク入りの可能性はあるかもしれませんね。 「27日にISAO選手と対戦するわけですが、彼は日本のフェザー級で最も強い選手の1人だと自分は思っています。元PANCRASEの王者ですし、防衛もしていて別の団体に行っても活躍をしていた選手です。彼に勝って、ぜひ1位になって、そしてPANCRASEのチャンピオンベルトに挑戦できるように、27日はしっかりといいパフォーマンスをしたいと思っています」 ──どんな勝ち方をしたいですか。 「ISAO選手は本当に強くて、今回の試合はまったくイージーファイトではないと思っています。テストされていると感じています。自分のキャリアの中でも最も難しい試合だと思って挑戦します。キルギスの皆さん、ぜひ自分の勝利を祈ってください。27日は最高のパフォーマンスをして、勝利を国に持ち帰りたいと思います」 [nextpage] ISAO「自分のやるべきことをやる」(16日の会見) (C)PANCRASE ISAO「約4年ぶりにPANCARSEの舞台に帰って来られて大変嬉しく思います。最高のパフォーマンスを見せてしっかり勝ちたいと思います。  前回Bellatorで負けて、その後ちょっと怪我もしてしまって、なかなか試合ができない状態が続いていましたが、久しぶりに試合ができる喜びというか、やってきたことを全て出せるようにしっかり試合で良い姿を皆さんに見せたいと思います。 (対戦相手のカリベク・アルジクル・ウルルは)若くて(23歳)すごく勢いのある選手で、まだキャリアもそんなに多くはない(11勝1敗)と思うんですけど、しっかり勝ち星を重ねてフィニッシュ率もとても高い選手(5KO・4SUB)だと思うので、けっこう強豪だと思っています。今キルギスはとても猛威を振るっていてすごく強い選手が多いので、しっかり警戒して油断することなく自分のやるべきことをやる、自分の戦いを見せたいと思ってます。 (今後は)歳もけっこう重ねてきたんで(36歳)、一戦一戦大事にしていきたいのと、まずはこの復帰戦、やってきたことを全て出して、いい勝ち方をしたいと思ってます」
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