スックワンキントーン Decisive battle II(第1部)2025年7月21日(月・祝)東京・新宿FACE
▼メインイベント(第9試合)54.5kg契約 3分3R〇桂 英慈(クレイン/元スックワンキントーン認定バンタム級王者)TKO 1R 2分30秒 ※左ヒザ蹴り×PRANDAM BRAVELY(タイ/BRAVELY GYM)
桂はWPMF世界2階級制覇王者・一戸総太の愛弟子。ジュニア時代には各団体のタイトルを総ナメにし、2019年にプロデビュー。2022年6月には元ジャパンキックボクシングフライ級王者・石川直樹を2R TKOで下し、国内軽量級トップ戦線に躍り出た。2024年11月、スックワンキントーン認定バンタム級王座の防衛戦で星拓海に敗れ、王座を失った。戦績は11勝3敗。
PRDNDAMは、大分県のBRAVELY GYMでトレーナーをしながら試合をこなし、小柄ながらパワフルなファイトスタイルでルンピニースタジアム、ラジャダムナンスタジアムで活躍した経験を持つ。2023年2月のRISEで数島大陸に、2024年9月のKNOCK OUTでは古村光にKO負けを喫している。
1R、桂は左ミドル、左ローを蹴っていき、PRDNDAMは右ミドルハイを蹴り返す。スピードのある桂が左フック、左ボディ。PRDNDAMは左フックを狙って打つ。
左ストレート、左ミドルと桂が上手く当て、PRDNDAMが前へ出てロープに詰めてくると桂は体を入れ替えて左ヒザ蹴り。これがグサリと突き刺さり、PRDNDAMは悶絶してダウン。桂の一発KO勝ちとなった。
桂はマイクを持つと「今回KO狙っていたので無事倒せてよかったです。これからも一戦一戦勝ってどんどん上を目指します」と笑顔で宣言した。
[nextpage]
▼第8試合 58g契約 3分3R×皆川裕哉(KICK BOX/元JKAフェザー級王者)判定0-3 ※28-29×3〇ティー・JSK(タイ/治政館)
1R、前に出る皆川の攻撃にティーは左ミドル、前蹴りを上手く合わせる。皆川は右ボディストレートを主軸にボディを攻める。上手いコカしも見せたティー。
2Rもボディ中心に攻める皆川に対し、ティーはのらりくらりとした動きで皆川をあまり近づけさせない。組みの展開も増える。皆川はティーをコカすとダブルニードロップを見舞ってしまい、注意を受ける。
3R、前に出てパンチで攻める皆川にティーは左ハイで応戦。両者組み合ってのコカし合いが多くなり、同体で倒れた時の上を奪い合うが、ややティーが上回ったか。
判定は3-0でティーが接戦を制した。
[nextpage]
▼第7試合 52kg契約 3分3R〇赤土剛琉(D-BLAZE)判定3-0 ※29-28×2、30-28×井原駿平(ワイルドシーサー)
1R、左ミドルと右ローを蹴っていく赤土に、井原は左ボディ、右ストレート。井原は多彩な技で前へ出て攻めていき、赤土も右ストレート、左フックで迎え撃つ。
2R、左右ミドルを蹴って右ストレート、左フックにつなぐ赤土。井原は強い左ボディを決め、パンチで前へ出ていく。打ち合いになると赤土が左フックをヒットさせた。組んでのヒザは互角か。
3R、赤土がワンツー、左フックで攻め込む場面はあったが、井原は退かずに前へ出てパンチを打つ。赤土はヒジ、ヒザも繰り出して左ミドルもしっかり当てた。
判定3-0で勝利した赤土は「調子よくていい試合できるかと思ったんですが50点くらいでした。スーパーフライ級のタイトルマッチよければやりたいと思います。よろしくお願いします。もっと強くなって帰ってきます」と、タイトル挑戦をアピールした。
[nextpage]
▼第6試合 51.5kg契約 3分3R×HIROKI(Akira budo school)判定1-2 ※29-28、28-29×2〇小池 空(IDEAL GYM)
1Rから両者激しくやり合う。パンチ、蹴り、組んでのヒザ。小池は左ボディ、HIROKIはヒジの連打。
2R、小池が左ボディを2度クリーンヒットさせるが、HIROKIも負けじとパンチとヒジで突っ込んでいく。両者組むとヒザの応酬。小池は足を高く上げて横から蹴るヒザで優勢をアピール。
3R、前に出て攻め込んでいくのはHIROKIで、組んでもすかさずヒザを蹴る。小池は下がりながらも左ボディ、左フック、右ストレートをヒットさせていった。
判定2-1のスプリットで小池が勝利。デビューから3戦全勝となった。
[nextpage]
▼第5試合 57kg契約 3分3R〇嶋津悠介(RIKIX)判定3-0 ※29-27×2、30-26×ゲンキ・ノーナクシン(ノーナクシン東京)
1R、嶋津はサウスポーのゲンキに対して左側へ回り込みながら右ボディストレートを狙う。コーナーに追い込んでのパンチのまとめも。
2R、ギアを上げたゲンキは左ミドルをバンバン蹴っていくが、嶋津の右ボディストレートで身体がくの字になり、嶋津がダウンを奪う。立ち上がったゲンキに嶋津は飛びヒザなどで追い込んでいったがゲンキも左ミドルで反撃。
3R、パンチと左ミドルでゲンキがステップで動き回る嶋津を追いかけまわす展開となったが、嶋津もしっかり右を当てていく。最後までゲンキは嶋津を捉えることが出来ず、嶋津の判定勝ちとなった。
嶋津はデビューから無傷の5連勝となった。
[nextpage]
▼第4試合 58.5kg契約 3分3R×高橋 優(CORE)判定0-3 ※28-29×2、28-30〇日本猿サトルJSK(治政館)
高橋は入場後、ファールカップの締め付けが緩いとのことで一度戻って締めなおすという珍事。
1R、日本猿はハイキックをたびたびヒットさせ、左ミドルを蹴る。高橋は右を思い切り振っていき、日本猿のハイキックをもらうと“効いてないよ”のポーズ。
2Rもハイキックを狙う日本猿に高橋は右ストレートを放って行く。首相撲の展開も多くなり、ヒザの蹴り合いでは負けていない高橋だが、日本猿がコカす。
3R、左右フックで攻め込む高橋に、日本猿は逃げ切り体勢か組み付く。高橋はヒザ蹴り。右ボディストレート、左右フックで前へ出る高橋。
判定は3-0で日本猿の勝利となった。日本猿はこれでデビューから2連勝。
[nextpage]
▼第3試合 フライ級 3分3R〇山下夢歩(LEGEND GYM/スックワンキントーン サマックレン50kg王者)※デビュー戦判定3-0 ※30-27×2、29-28×大久保龍之信(アントジム)※デビュー戦
1Rにパンチ主体の山下がダウンを奪い、以後もパンチメインに攻め込む。大久保は右ミドルで応戦。
2R、アグレッシブに打ち合い、蹴り合う両者。勢いがあるのは山下でパンチで攻め込み、ミドルの蹴り合いでも左ミドルを決める。
3Rは大久保が右ミドル、右ストレート、前蹴りで反撃に転じる。左右ミドルで迎え撃つ山下は大久保に攻め込まれると組み付き、押し倒す。
判定3-0で山下がデビュー戦対決を制した。両者ともデビュー戦らしい思い切った戦い方が印象的だった。