KNOCK OUT.552025年7月20日(日)東京・後楽園ホール※U-NEXT配信にてLIVE配信
▼メインイベント(第10試合)スーパーファイト KNOCK OUT-REDライト級 3分3R延長1R×久井大夢(TEAM TAIMU/元KNOCK OUT-BLACK&REDスーパーフェザー級王者)判定0-3 ※28-29×2、28-30〇ロムイーサン・TIGER REON(タイ/REON Fighting sports GYM)
久井はKNOCK OUTアマチュアで3階級制覇を達成後、2022年4月大会でプロデビューしてKO勝ち。12月の王座決定戦で3戦目にしてKNOCK OUT-REDスーパーフェザー級王座に就いた。2023年9月には大谷翔司に判定勝ちでKNOCK OUT-BLACKライト級王座に就いて17歳にして2階級制覇を達成。2024年6月、龍聖とKNOCK OUT-BLACKスーパーフェザー級王座決定戦を争い、17戦無敗だった龍聖に初黒星を付けて三冠を達成した。
11月にロムイーサンに敗れるも12月の「KNOCK OUT-REDスーパーフェザー級王座決定トーナメント」で優勝、再び同王座に就いた。他団体やカンボジアのクンクメールでも積極的に試合を行い、2025年2月にはIPCC世界-60kg王座をカンボジアで獲得。4月のIPCC世界-61kg王座決定戦ではチョムラウンに判定負けを喫したが、6月に龍聖との再戦を制してKNOCK OUT-BLACKスーパーフェザー級王座の初防衛に成功。ライト級転向を宣言した。戦績は16勝(5KO)4敗。
対するロムイーサンは元ラジャダムナンスタジアム認定ミニフライ級2位、元BBTVミニフライ級1位の肩書きを持ち、現在は健太率いるREONジムのトレーナーも務める。2021年10月にはスック・ワンキントーン認定ライト級王座決定戦をリク・シッソーと争っている(リクのTKO勝ち)。これまで日本の試合では森井洋介、勝次などから勝利を奪い、2024年11月に久井を延長戦の末に判定3-0で破る番狂わせを起こした。12月の「KNOCK OUT-REDスーパーフェザー級王座決定トーナメント」では1回戦で下地奏人にKO負けを喫している。
1R、ゴングと同時に前へ出ていった久井はサウスポーからジャブを連発。長いリーチでのジャブを当てていく。ロムイーサンは左ミドル、前蹴り。久井は左インローと左インカーフを返してジャブを突く。
ジャブと左インローを削りにいく久井にロムイーサンは右ミドルを蹴る。ロムイーサンが右ミドルを蹴るとワンツーを返す久井は、徹底したジャブと左インカーフ。
2R、思い切り右を振って前へ出るロムイーサン。久井は左ハイを蹴り返したがそこへ右フックをもらってダウンを喫する。襲い掛かるロムイーサンにコーナーへ詰められる久井にロムイーサンは首相撲を仕掛けるが、久井は組み返して体勢を入れ替える。
離れると左インカーフ蹴り、ジャブを突く久井。左ボディ、ジャブからワンツー、左カーフで攻める久井にロムイーサンも右オーバーハンドを狙う。久井は左カーフからバックキック。サウスポーになったロムイーサンの手数は減ったが、久井も逆転につながるビッグヒットは奪えなかった。
3R、久井はジャブを連発し、左ロー、右ボディ、左三日月。左目が腫れるロムイーサンは首相撲を多用し始め、逃げ切り体勢。左は強烈な右ボディをヒットさせるも組み付かれてネジ倒される。前に出る久井がヒジも空振り。完全に逃げ切り体勢になったロムイーサンに久井は胴廻し回転蹴りを放ったが不発。試合終了。
判定3-0でダウンを奪ったロムイーサンが久井を返り討ちにした。
「皆さん、見たですか? 私、勝ったです。応援ありがとうございました。皆さん、気を付けて帰ってください」
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▼セミファイナル(第9試合)スーパーファイト KNOCK OUT-REDスーパーウェルター級 3分3R延長1R〇津崎善郎(LAILAPS東京北星ジム/KNOCK OUT-REDスーパーウェルター級王者)KO 3R 1分09秒 ※左ボディ×ファーワンマイ・センチャイジム(タイ/センチャイムエタイジム)
津崎は元ラジャダムナンスタジアム認定ミドル級王者・石毛慎也を師に持ち、2020年9月の新日本キックで同団体のウェルター級王者リカルド・ブラボと引き分けている。2020年12月のREBELSでは渡慶次幸平に判定勝ち。2022年12月にはクンタップと第2代KNOCK OUT-REDスーパーウェルター級王座決定戦を争ったが判定で敗れた。2024年2月、MASATO BRAVELYとKNOCK OUT-REDスーパーウェルター級暫定王座決定戦を争い、判定勝ちで暫定王座に就いたが12月の統一戦でクンタップに敗れた。クンタップとは4度目の対決となった2025年5月、ついに判定で破りクンタップから王座を奪取した。戦績は17勝(5KO)14敗2分。
ファ―ワンマイは身長182cmで20勝9敗2分。左右にスイッチするタイプ。
1R、津崎は蹴り足をキャッチすると引きつけながらの右フック。津崎は右ローを蹴ってワンツーで前へ出ていき、右ボディストレートを打つ。ファーワンマイは右ミドル。右ミドルを蹴って右ストレートを打とうとしたファーワンマイに津崎は右フックを合わせに行く。
津崎が右ボディから左フックを打つとファーワンマイは前のめりにダウン。立ち上がったファーワンマイに津崎が右ヒジ。右フック、左フック、右ローの津崎にファーワンマイもヒジを狙う。
2R、ファーワンマイは右ミドルとジャブで前へ出ていき、津崎はジャブと右ローで迎え撃つ。津崎のジャブにのけ反るファーワンマイ。津崎が右ローを連打し、ファーワンマイは嫌そうな顔をする。最後に右をもらう津崎だが、優勢に試合を進めた。
3R、ファーワンマイが前へ出てくるところに左フックを合わせる津崎。スピードの落ちたファーワンマイに津崎の左右フック。力なく右フックを振り回すファーワンマイに津崎の左ボディが突き刺さり、ファーワンマイはダウン。津崎のKO勝ちとなった。
「王者になって一発目の試合ですごく大事な試合だったんですけれど何とか勝ててよかったです」
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▼第8試合 KNOCK OUT-REDライト級 3分3R延長1R×小林 司(Sports 24)判定0-3 ※28-30×2、27-30〇ムン・メイキア(カンボジア)
小林は2021年7月にプロデビュー、2023年10月にリク・シッソーに勝ってスックワンキントーン王座に就いた。10戦目でポッシブルKに敗れるまで9戦無敗だった。2024年6月にNJKFで山浦俊一を破り再起すると、9月にはMOMOTAROを破り王座防衛に成功。2025年5月のKNOCK OUT初参戦で力也を初回TKOに仕留めた。サウスポーで左ストレート、左ミドルが得意。戦績は11勝(1KO)2敗1分。
ムンはクンクメールの選手で、92勝(29KO)7敗1分という驚異的な戦績を誇る。その勝利の中には重森陽太、古村匡平から奪った勝利も含まれる。エイ・マムリンプートングの兄。
1R、前に出るムンは縦ヒジを突き立て、サウスポーの小林もヒジで応戦。ムンはボディストレートを放って距離を詰めると右ヒジを叩きつけ、小林を流血させる。小林はジャブ、右フックで迎え撃つがムンの前進は止まらない。どんどん前へ出るムンは飛びヒザ蹴りも放つ。ムンの右ヒザが小林の急所に当たったが、レフェリーのストップはかからかなったためムンはヒザを連打。
2R、右のパンチを放ってすぐにヒジや飛びヒザ蹴りで飛び込むムン。なんと胴廻し回転蹴りまで繰り出す。飛び込んでの左フックもヒットさせる。 小林は右ヒジで前へ来るムンを迎え撃つが組まれてヒザを蹴られる。ムンの右ボディストレートに前蹴りで応戦する小林。ムンのダイナミックな攻撃が目立った。
3Rも前に出るムンは組み付いてヒザに持ち込む。小林はワンツーで前に出るが、すぐにムンが打ち返して前へ出てくる。疲れが見えるムンだが右を一発当てては組み付いてヒザ。 ワンツーの連打で前へ出て胴廻し回転蹴りも放つ。小林は逆転を狙って右フックで攻めていったが、クリーンヒットを奪えなかった。
判定は3-0でムンが勝利。クンクメール勢が2連勝を収めた。
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▼第7試合 KNOCK OUT-REDスーパーライト級 3分3R延長1R×REITO BRAVELY(BRAVELY GYM)KO 3R 1分20秒 ※左フック〇エイ・マムリンプートング(カンボジア/クンクメール) 182cmの長身を誇り、カンボジアで健太、2024年8月の初来日ではデンサヤームにKO勝ちしているエイと対戦するのは、エイとタイトルマッチを行うことになっていたデンサヤームの欠場により、急遽出場することになったREITO。
1R、サウスポーのREITOにエイが右ハイと右ロー、右インローから縦ヒジを繰り出す。REITOは左ミドル。REITOがワンツーで前に出るとすぐにエイがワンツーで前に出て顔面前蹴り。REITOが左ローを蹴れば、エイもすぐ右ローを蹴り返す。REITOの蹴りに必ず同じ蹴りを返すエイ。
2R、エイはジャブ、REITOはじりじりと前へ出ていき左フックと左ロー。エイは右ハイを蹴って左フック、REITOが一瞬遅れてダウンを喫する。エイの右ストレートにヒザを落とすREITOだが、すぐに左ストレートで打ち合いに行く。REITOの左ストレートをもらったエイは一瞬臆するような表情を見せ、REITOと打ち合うがREITOの左を被弾。
3R、エイが連打をまとめて右ヒジで前へ出る。REITOは左ミドル、エイの右ミドルには左を返す。REITOが左フックを当て始めて攻勢に出たところで、REITOが左三日月を蹴るとエイがそこへ左フックを合わせ、REITOはダウン。立ち上がることが出来ず、エイのKO勝ちとなった。
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▼第6試合 KNOCK OUT-BLACK女子バンタム級 3分3R延長1R×NANA(エスジム)判定0-3 ※27-30×3〇ザリーナ・イスラモバ(ロシア)
NA☆NAは2019年6月にプロデビューした、小柄な体型ながら果敢な打ち合いを挑むタイプ。J-NETWORKで試合経験を積み、2021年1月には「第5代Krush女子フライ級王座決定トーナメント」に出場。7月には『戦場』のリングで初のヒジ打ちありルールに挑戦し、有里から判定勝ち。2022年6月にIMARIとミネルヴァ認定スーパーフライ級王座決定戦を争い、判定勝ちで王座に就いたが11月の初防衛戦でARINAに奪われた。
2024年4月、欠場選手の代打でKNOCK OUTに初参戦し、鈴木万李弥に延長戦で判定負けもベストバウト賞を受賞。6月のKNOCK OUTでは『巌流島』でぱんちゃん璃奈に初黒星を付けたルシア・アプデルガリムを破り、10月の新日本キックではワンデートーナメントを制してミネルヴァ認定スーパーフライ級王者に返り咲いた。2024年12月のRWSではカラケッドに惜敗も、3月には初防衛に成功している。戦績は16勝6敗2分。
イスラモバは初来日で、ユリアン・ポズドニアコフと同門。『RWS』などに出場し、6勝無敗の戦績を持つ23歳。ジムの会長から「ぜひ」との推薦があり、「こんな強そうな選手と誰がやるんだと思ったんですが、NANA選手がいたと。これくらいのレベルじゃないと相手がいないので、強豪外国人を迎え撃ってもらいたい」と、NANAに白羽の矢を立てたと山口元気KNOCK OUT代表は説明した。
1R、NANAが右ローと右フックで前へ出ていくと、イスラモバはジャブを多用しつつワンツー。スイッチしての左ストレートも強烈。イスラモバは攻撃が一発で途絶えることなく、右ミドルをキャッチされるとバックハンドブローなど攻撃がつながっていく。
2R、イスラモバは後ろ蹴りをヒットさせると前蹴り、ヒザでボディを集中的に攻める。バックハンドブロー、左ミドルと多彩な技で攻めていき、NANAはローを蹴り返してパンチにつなぐ。イスラモバの重い攻撃を受けても前へ出るNANA。スピードのあるワンツーも繰り出すイスラモバ。
3R、スイッチを多用するイスラモバに左ボディで攻めていくNANAだが、イスラモバのスピードあるワンツー、ジャブ、左ミドルと攻撃を矢継ぎ早に放つ。バックハンドブロー。NANAはそれでも下がらず前へ出ていくが、イスラモバのスピードと手数、技の多彩さになかなか攻撃を当てることが出来なかった。
判定3-0でイスラモバがフルマークの判定勝ち。圧倒的な強さを見せつけた。
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▼第5試合 KNOCK OUT-BLACKライト級 3分3R延長1R〇大谷翔司(KNOCK OUT クロスポイント渋谷)KO 2R 3分00秒 ※右フック×木村涼仁(Bellus Gym)
1R、木村はスピードと回転力を活かしたパンチを繰り出していき、左ミドルも蹴る。パンチをまとめる木村に大谷はブロックを固めて受けながらも、右ローと右カーフをこつこつと蹴っていく。終盤、ワンキャッチの状態から大谷が右フックをヒットさせ、ダウンを奪った。
2R、木村はさらに勢いよく飛びヒザ蹴りからのパンチ連打で攻め込む。大谷もロープを背負って打ち合い、パンチの回転力やスピードでは劣るが、一発で木村を下がらせる。
木村はスピードと勢いを活かしてハイキックや飛びヒザ、胴廻し回転蹴りの大技を混ぜながらパンチで攻め込んでいくが、大谷はガードを固めて前へ出ていき、打ち合いになると被弾しながらも右フックで木村をダウンさせた。
攻め込まれていたように見えた大谷がダウンを奪うと、どっと沸く場内。レフェリーがストップし、大谷のKO勝ちとなった。
「今回で39戦目なんですけれど試合前一番怖くて、本当に。でも木村選手が真っ向から戦ってくれたおかげでいい試合が出来たと思います。いろいろ考えることもあったんですっが、皆さんの応援の声が力になって無事KO勝ちしてここに立てています。いまライト級盛り上がってきていて、今後自分も考えなければいけないこともあるんですけれど、KNOCK OUTライト級と僕の動向に注目していただけると嬉しいです」と、大谷は声を詰まらせながら語った。
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▼第4試合 KNOCK OUT-BLACK女子アトム級 3分3R延長1R〇Kiho(KNOCK OUT GYM 調布)判定3-0 ※30-26×3×森川侑凜(J-KRANG)
Kihoはアマチュアで20戦以上を経験。2020年12月の『KROSS×OVER』でプロ初のKO勝ちを飾ると、2021年2月からKrushに参戦したが5敗4分で白星をあげることが出来なかった。ジムを移籍して心機一転、2024年4月KNOCK OUTのリングで再出発するとKAIに判定勝ちで連敗脱出。左膝前十字靭帯断裂からの再建手術を経て12月に復帰し、MMAファイターでもあるMIYUから勝利し、今年2月には菊地美乃里にも勝利。そして前回5月には、ミネルヴァ認定アトム級王者のNaoに劣勢からハイキック一発で逆転KO勝ちの番狂わせを起こした。戦績は7勝(2KO)6敗4分。 元々はサポートスクールで美術の教師を務めていた森川は2020年9月5日の『KHAOS.11』にて、優勝者は「夢」を叶えることができるご褒美付きのワンデートーナメント「DREAM KHAOS」で優勝し、「一日ラウンドガールをやりたい」という夢を叶えて9月大会では颯爽とラウンドガールを務めた。しかし、その後はNOZOMIに判定負け、Kihoと引き分けと足踏み状態。2021年8月には加藤りこに判定勝ちも、10月の松谷綺戦から3連敗。結婚・出産を経て2022年6月の奥脇奈々戦以来、約3年ぶりの復帰戦となった2025年5月のBONNIE戦では熱戦の末に判定勝ち。戦績は4勝5敗2分。 1R、さっそく前へ出て来る森川にKihoは顔面前蹴りをさく裂させる。森川はローを蹴りながらパンチで前へ出てくるが、Kihoは右ローを蹴り返しつつタイミングのいい前蹴りで森川を2度転倒させた。左ハイキックがかすめると、場内から歓声が沸き起こる。
2R、Kihoは左右ミドルハイ、左右ハイキック、右ローと森川を蹴りまくり、森川が前へ出てくるとタイミングのいい前蹴りで転倒させる。4度目の転倒でレフェリーがダウンをとった。蹴りからの右ストレートで攻めるKiho。
3R、左右ハイキック、左右ミドル、そして前蹴りと蹴りまくるKihoに森川はなかなか近付けず、Kihoは蹴りからの右ストレートもヒットさせる。森川がコーナーへ詰めてくる左右フック。Kihoが蹴るたびに歓声が沸き起こり、Kihoの独壇場に。森川は前へ出続けるも攻撃を当てさせてもらえず。
ダウンを奪ったKihoが大差の判定勝ちで5連勝をマークした。
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▼第3試合 KNOCK OUT-BLACKバンタム級 3分3R延長1R〇工藤“red”玲央(TEAM TEPPEN)KO 1R 2分14秒 ※右フック×比嘉龍一(TEAM PREPARED) 工藤は38歳で年内の引退を示唆している。戦績は13勝(8KO)16敗5分。比嘉は九州のDREAM GATEフライ級王者で、戦績は6勝(1KO)6敗1分
1R序盤からガンガン打ち合っていく両者。ヒットを奪うのは比嘉だが、工藤はパンチ一辺倒にならずミドルやローも蹴っていく。
回転力で優る比嘉が右フックをヒットさせると一気にパンチのラッシュ。これに押される工藤。それでもローで応戦し、再び比嘉が右フックをヒットさせてラッシュをかけ、工藤をコーナーへ追い込んだところで工藤が起死回生の右フック。
この一発で比嘉がダウンし、立ち上がるも足元がフラつく。レフェリーがストップし、工藤の逆転KO勝ちとなった。
大喜びの工藤はリングの上で大の字に。
「僕、このボールにジャンプして飛ぶっていうのを夢で見たんですけれど、飛べなかったです(笑)。このKO勝ちを一番見せたかったのは那須川会長なんですよ。これが僕のKOです。今年で引退しますけど、感謝の気持ちを忘れないで最後まで格闘技を頑張っていきますので応援お願いします」
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▼第2試合 KNOCK OUT-REDスーパーフェザー級 3分3R延長1R〇優翔(team NOVA)TKO 2R 1分45秒 ※3ノックダウン×イティポン・シットポージョーウォー(タイ/ノーナクシンムエタイジム)
1R、優翔はジャブから右ロー、前蹴り。イティポンは右ストレートを伸ばして前へ出てくるが、優翔の右ローをもらって後退。優翔は右ローを蹴りつつ、ヒザやボディストレートでボディも攻めていった。
2R、イティポンは優翔の蹴りをキャッチすると豪快に押し倒す。立ち上がった優翔は飛びヒザ蹴りから左のヒザを突き刺すとイティポンはダウン。
その後も優翔はジャブと右ローで攻めつつボディへヒザを見舞い、今度は左ヒザでダウンを追加。最後は右ローからの左ボディストレートでとどめを刺した。
「昨日対戦相手は計量クリア出来なくてイティポン選手が1日前で試合を受けてくれてマジ感謝しています。別に王者とかじゃないけれど60kgで日本一のトーナメントやりたいですね。俺が全員王者をぶっ飛ばします」
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▼第1試合 KNOCK OUT-BLACK女子アトム級 3分3R延長1R〇山田真子(GROOVY)判定3-0 ※30-29×2、30-28×菊地美乃里(GONG-GYM坂戸)
山田はキックボクシングでJ-GIRLSアトム級王座、プロボクシングでWBO女子世界ミニフライ級王座に就き、キックボクシング6勝無敗2分、ボクシング7勝(2KO)無敗とパーフェクトレコードを残して引退。
2019年11月に復帰して無敗記録を更新していたが、2021年3月のK-1でMIOにダウンを奪われプロ格闘家人生初の黒星を喫した。その後は外国人選手も含めて4連勝。2025年2月、KNOCK OUT初参戦でぱんちゃん璃奈と対戦もドロー。戦績は13勝1敗3分。
1R、山田はいきなりの顔面前蹴りをヒットさせ、右カーフを狙い撃ち。前蹴りをフェイントしての右ストレートも打つ。菊地はワンキャッチからのヒザ蹴り、回転力のある左右フックを繰り出す。
2R、山田はワンツーで入っていくが菊地も前へ出てパンチを打つため、組み合ってブレイクの展開が続く。山田は右ローからのパンチ、左右ボディの連打で前へ出るが菊地もパンチで迎え撃つ。
3R、山田が右ローを蹴ってパンチで前へ出ていくが、菊地もショートの右ストレート、フックで迎え撃つ。両者とも近付きすぎてクリンチが多く、レフェリーから注意を受ける。アタックを繰り返す山田だが互いに近付きすぎて組み合いに。それでも山田が左右ボディでアグレッシブな姿勢を見せる。
判定3-0で山田が勝利を飾った。
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▼プレリミナリーファイト KNOCK OUT-BLACKスーパーフェザー級 3分3R荒井幸太郎(サクシードジム)一輝(MtFMUGENGYM)