▼第5試合 ONEムエタイ117ポンド(-48kg)契約 3分3R
〇アイザック・モハメッド(フランス/アルジェリア)
[1R 2分54秒 KO]※右ハイキック
×谷津晴之(新興ムエタイ/NJKFバンタム級4位&WBCムエタイ日本統一同級5位)

谷津は2024年5月に『ONE Friday Fights』初参戦を果たすと、アントン・サルチャクに右ミドルからのワンツーを主軸に終始自分のペースで戦い判定勝ち。6月の2度目の出場ではグエン・バン・タインを1Rに左ボディでKOし、ボーナスも獲得した。

さらに2025年1月の3戦目でタイランレック・ソー・ルンサックを右ボディストレートで初回KOに沈め、2度目のボーナス。3月にはラウェイのテット・パイン・アウンも右ストレートでKOして4連勝3連続KOを飾ると共に3連続ボーナスを獲得した。

対戦相手は19歳のフランス系アルジェリア人ファイター、“ペットヌン”ことアイザック・モハメド。117ポンド(約48kg)契約ムエタイ3分3Rで対戦する。

アイザックはペットヌンのリングネームを持つタイ在住のフランス人で、今やムエタイの大手プロモーションであるギャットペット系を代表する軽量級選手。吉成名高とラジャダムナンスタジアム認定スーパーフライ級王座統一戦を争い、驚異的なタフネスで名高を苦戦させた正規王者(当時)プレーオプラーオをもKOした選手である。しかも、その試合では序盤から激しいヒジの打ち合いを演じ、プレーオプラーオに合計32針も縫う傷を負わせた。

元ラジャダムナンスタジアム認定ライトフライ級王者であり、欧米人のフィジカルの強さにムエタイの技術を身に着けた“フランスの天才ムエタイファイター”。2024年12月の『RWS JAPAN』に来日し、名高のラジャダムナンスタジアム認定スーパーフライ級王座に挑んだが大差の判定で敗れた。ONE FFには5月に初出場。アントニオ・ピアナを2RでKOし、ボーナスを獲得している。

1R、序盤からアグレッシブなアイザックは飛び込んでの左フックで谷津がグラつく。すかさず前へ出て畳みかけるアイザックの右フックが谷津にヒット。谷津は前後にステップを踏んで右ミドルを蹴ると、アイザックは左フックを合わせる。すかさず前へ出て連打を見舞う谷津。


谷津が得意の左ボディをヒットさせるとアイザックは下がる。前へ出て攻める谷津にアイザックはジャブ、右ストレート。谷津は右前蹴り、ボディへのワンツー。アイザックが打ち合いに来ると谷津が応じるが、回転力で優るアイザックのワンツーから返しの左フックでダウンを喫する。
立ち上がると打ち合いに行く谷津。危険な距離でのフックの打ち合いでアイザックが左フックをヒットさせ、続いて至近距離からの右ハイキック。谷津が後ろへバッタリと倒れて、カウントが数えられたがレフェリーがストップ。アイザックの鮮烈なKO勝ちとなった。

2連続KO勝ちのアイザックは「KOすることが出来てとてもハッピーです。1カ月以上この試合のために練習してきてKO出来たことが嬉しいです」と勝利者インタビューに答え、これも2連続の35万バーツ(約155万円)のボーナスを手にすると「ボーナスがもらえてハッピーです。たくさんの支えてくれた人たちに感謝したいです」と笑顔を輝かせた。



