10年のキャリアを懸けて悲願のタイトル獲得へ挑む平岡(C)RISE
2025年7月25日(金)東京・後楽園ホール『RISE 190』にて、「第3代RISE QUEENアトム級(-46kg)王座決定トーナメント」の準決勝で同級7位・辻井和花(BRING IT ON パラエストラAKK)と対戦する同級2位・平岡琴(TRY HARD GYM)のインタビューが主催者を通じて届いた。

平岡は2018年9月からRISEに参戦し、2019年のRISE QUEENアトム級王座決定トーナメントに出場したが準決勝で判定負け。2020年2月のRISE QUEENアトム級タイトルマッチで王者・紅絹に挑戦してダウンを奪うも判定負け。そこから4連敗を喫し、復調するも小林愛理奈、ぱんちゃん璃奈に敗れるなどなかなか波に乗ることが出来ず、ようやくつかんだ王座獲得のチャンスに燃えている。
自分の言葉に嘘はつきたくない

――平岡選手は2018年からRISEに参戦していて、プロデビューして今年で10年ですよね。
「10年ですね」
――プロ生活の10年を振り返ってみていかがですか?
「“こんなに苦戦するとは”っていうのが正直なところなんですけど(笑)。デビューした時はすぐチャンピオンになれるだろうって調子に乗ってましたね。空手からやっていて、グローブもするしキックは余裕でしょって感じだったんですけど、こんなにベルトを取るのは難しいものかと思いました。でも自分の人生らしいなとも思いますね。空手の時も最後の最後に(タイトルを)取ってきたタイプなので、今も自分らしいなとは思います」
――やっと巡ってきたチャンス?
「やっとチャンスが巡って来たなと思うし、最後の最後に取るのが私なので、やっと色々な事がハマってきたなっていう感じはしていますね」
――この10年は色々な事があったと思うのですが、辛かったり悔しかったり嬉しいことも経験してここまできた?
「しんどい事の方が多かった10年ですけど、だからこそ取った時の価値があるし、全て必要な経験だったんだろうなって今は思います。最後にこれで取れたらハッピーエンドになるし、取れなかったらただただ苦しかったという思いになってしまうので、ここを取るか取らないかでは全然変わってくると思います。人生を格闘技1本でやってきて、9歳から格闘技しか知らないし、自分がやって来たものの一つの証明になるので、最後はハッピーエンドで終わらせたいです」

――それだけ今回のトーナメントに覚悟を持って挑むという感じなんですね。
「覚悟も気合いも全て入っていますね」
――ベルトというものが今までやって来た事の結果に繋がっていますか?
「今までは強い選手と戦えて、自分が強いと思う選手に勝てばそれで良いって思っていた時期もあったんですけど、周りの人を見た時に自分が応援していた子がベルトを取るっていうのはすごく嬉しい事だと思うし、誇れる事だと思ったんですよね。だから周りのためにも取らなければいけないなと思いますし、自分もデビューしてからずっと『絶対ベルトを取るので応援をよろしくお願いします』と言い続けてきたので、自分の言葉に嘘はつきたくないので、ベルトを取って証明しなければいけないと思っています」
――その証明を掴み取るチャンスが巡って来たわけですが、今回のトーナメント開催とオファーが来た時の心境を教えて下さい?
「今後どうするのかっていうのを悩んでいた時期でもあったので、どうしようかなとも思ったし、正直なところメンバーを見ても惹かれる選手がいなかったというのがあって、そこまで前のめりという感じではなかったんですよね。でも自分と向き合って考えた時に、周りの人達のためでもあるし、自分がやって来た事の証明もそうだし、ここで取らなきゃいけないっていうのがあって、もう1回腹を括ってしっかり頑張ろうと思いました。そういった中で1回戦を見た時に良い選手もいたので、そこで本当にスイッチが入って、今はめちゃめちゃ気合が入った状態です」



