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【UFC】深夜3時! DWCS出身ヒルがライトヘビー級新王者に、テイシェイラはグローブを置く。モレノがフライ級王座統一! フィゲイレードはバンタム級転向へ、ショーグン引退試合はTKO負け=『UFC 283』ブラジル

2023/01/22 10:01
『UFC 283: Teixeira vs. Hill』速報  2023年1月20日(日本時間21日)『UFC 283: Teixeira vs. Hill』(ブラジル・リオデジャネイロ/ジュネス・アリーナ)が行われた。  2年10カ月ぶりのUFCブラジル大会。2020年3月の前回の『UFC Fight Night Brasilia: Lee vs. Oliveira』は無観客だったが、今回は、2019年の11月の『UFC Fight Night Sao Paulo: Blachowicz vs. Jacare』以来、3年2カ月ぶりの有観客大会となった。  全試合にブラジル人ファイターが出場する今大会のメインイベントは「UFC世界ライトヘビー級王座決定戦」(5分5R)。  前王者のイリー・プロハースカ(チェコ)が右肩の怪我により返上した空位の王座を、元ライトヘビー級王者で同級2位のグローヴァー・テイシェイラ(ブラジル)と、同級7位でUFC3連勝3KO中のジャマール・ヒル(米国)が争う。  もともと2022年12月にプロハースカとテイシェイラによるダイレクトリマッチが組まれていたが、プロハースカの負傷欠場により、テイシェイラにアンカラエフとの王座決定戦が打診されるも、「準備期間が短い」としてテイシェイラが拒否。ブラジル大会での実現を提案していたが、これはUFC側から却下され、2022年12月11日の『UFC282』で、ヤン・ブラホヴィッチとマゴメド・アンカラエフによる「ライトヘビー級王座決定戦」が行われていた。  しかし、このブラホヴィッチvs.アンカラエフが5Rまさかのドローに終わったため、2大会連続、別カードであらためて王座決定戦が行われることとなった。 ▼UFC世界ライトヘビー級王座決定戦 5分5R〇ジャマール・ヒル(米国)12勝1敗(UFC6勝1敗)204.5lbs/92.76kg[判定3-0] ※50-44×3×グローヴァー・テイシェイラ(ブラジル)33勝9敗(UFC16勝7敗)205lbs/92.99kg※ヒルが新王者に。テイシェイラは引退を表明  2002年にプロMMAデビューし、現在43歳の苦労人テイシェイラは、柔術&ボクシングがバックボーン。  2021年10月の『UFC 267』で当時の王者ブラホヴィッチに挑戦し、リアネイキドチョークで2R 一本勝ち。初戴冠としては、ランディ・クートゥアーのUFC史上最年長王座獲得記録(43歳)に次ぐ42歳での王座獲得に成功した。  しかし、2022年6月にプロハースカとの初防衛戦で、年間ベストバウト級の熱闘の末に、5R残り28秒でリアネイキドチョークを極められ一本負け。王座から陥落した。今回は地元で、再び戴冠を目指す。  対する米国のヒルは、193cmの長身を活かしてバスケットボールで活躍。2017年にプロMMAデビュー。2019年7月の「Dana White's Contender Series 21」でTKO勝ちでオクタゴン入りを決めた。  UFC戦績は5勝1敗1NCで、現在3試合連続でのKO勝ち。オヴィンス・サンプルー、ジミー・クルート、ジョニー・ウォーカー、 チアゴ・サントスをいずれもKO・TKOに下している。唯一の敗戦は、2021年6月のポール・クレイグ戦で、寝技師のクレイグの引き込みから腕十字で左腕を極められ三角絞めからのエルボーでTKO負け。寝技に課題を残している。  前日計量では、205ポンド(92.99kg)のリミットちょうどでパスした元王者に対し、ヒルは204.5ポンド(92.76kg)のアンダーでパス。  フェイスオフでは、オーソドックス構えで拳を胸の前にファイティングポーズを取ったテイシェイラに対し、ややサウスポー構えのヒルは直立のままテイシェイラと視線を合わせ、最後に握手をかわした。  ヒルは「光栄だ。ケージをグローバー・テイシェイラと共有できて嬉しい。好きなだけブーイングしてもいいし、『お前は死ぬ』なんて言ってもいい。私たちは皆死ぬつもりだ。でも、明日はまだみんなのためにショーをするためにここに来る」とコメント。テイシェイラは「100パーセントの準備ができている。明日はやるぞ」とシンプルに意気込みを語った。  テイシェイラの入場を見据え、入場口近くまでにじり寄るヒル。グローブタッチ。  1R、ともにオーソドックス構え。いきなり中央に入り、シングルレッグのフェイク。さらに組んで押し込むも、差し上げてヒザを打ち込み突き放すヒル!  ヒルの右にカウンターで組もうとするテイシェイラをここも切るヒルは右カーフ、左前蹴り。タイミングよく組むテイシェイラをしっかり切ると左ミドルを腹に突く!  テイシェイラのシングルレッグを切ると左ジャブ、右を細かく打ち込むヒル。さらに左の蹴りを連打。右ストレートをかわして組むテイシェイラをしっかり突き放す。  ジャブから詰めるテイシェイラは左右を振るも、打ち返すヒル。テイシェイラの小指がアイポークと判断され中断も再開。テイシェイラは左足にシングルレッグも片足立ちで足を抜くヒル。テイシェイラの左の前進に右を合わせてかぶせる。  2R、中央に出て圧力をかけるテイシェイラ。ヒルは左右を伸ばし、左の蹴りで距離を取る。テイシェイラが詰めると左テンカオを巧みに突くヒルだが、その後の右手がアイポークに。  再開。左の蹴りを上下に散らし、左ハイをガード上に当てると、なおも左ハイを当てるとテイシェイラが後退。右アッパーも突くヒルはラッシュも。テイシェイラは鼻血を出しながら右を当てて応戦。しかしヒルは左ハイを武器にペースを戻す。ここで下がらず左右で前に出るテイシェイラはついにシングルレッグから小外を合わせてテイクダウン!  いったん金網に上体を立てたヒルを寝かそうとするテイシェイラだが、脇を差して立ち上がるヒル。左ストレート、さらに右ストレートを突くヒル。頭を傾けて逃すテイシェイラは右を被弾しながらも前へ。ヒルはジャブで押し返してブザー。  3R、前足にシングルレッグから押し込み金網際でクラッチしたテイシェイラだが、腰を外に出してクラッチを切るヒル。テイシェイラは左の飛び込み。ヒルの左ハイにテイシェイラは後退。さらに追撃にテイシェイラがダウン。  ヒルのパウンドに亀で足を手繰ろうとするテイシェイラ。中腰で拳を突くヒル。さらにパウンド! 出血しながらもまだ足を効かせるテイシェイラ。足を取りにいくも切るヒルはいったん体を離してスタンド勝負。  サウスポー構えになり左の蹴りはヒル。テイシェイラも左右で押し返し。ヒルも手数をへらすと、テイシェイラがジャブの刺し合いで前に。左アッパー、右フック。それをかわしたヒルがヒザ蹴り、右ストレートで押し返してブザー。テイシェイラは左目上をカット。  4R、左の蹴りを腹に突くヒル。テイシェイラの右をかわすが、そこからテイシェイラは押し込み。体を入れ変えるヒルは左ハイをガード上に。さらにワンツー。テイシェイラは右のオーバーハンドもかわすヒル。右アッパーにテイシェイラも右を合わせに行く。詰めるのはテイシェイラ。下がりながら左ハイはヒル。テイシェイラの前進に左ジャブ、さらに右ストレートでグラつかせる。  ヒルのジャブから右アッパーに、ヒザ蹴りと被弾し続けるテイシェイラ。首相撲からヒザに体を入れ替えるが、ヒルは左ストレートをヒット! テイシェイラは金網に詰まるもブザー。  最終5R、ここまでの打撃はテイシェイラ54にヒルは192。「まだやらせるのか?」というヒルに、テイシェイラは「レッツゴー、ベイビー!」と返す。  金網に詰めてクラッチし、ダブルレッグから小外がけでマット中央側に倒すテイシェイラ! 左で脇を差すヒルに横四方からハーフに入り、こつこつと突くテイシェイラはパウンドからマウント! しかしヒルはこの大ピンチに潜り、テイシェイラの股の間を抜けて上に! ハーフガードのテイシェイラに背中を着かせるヒルはサイドに。うつ伏せになるテイシェイラに離れるヒル。  残り50秒。詰めるテイシェイラに左ミドル、ハイを突いて間合いを保つヒル。テイシェイラは追って「来い」と誘うがブザー。判定へ。コールを待つ間にセコンドと抱き合い、涙し、咆哮するヒル。  判定は3-0(50-44×3)でジャマール・ヒルが勝利し、新王者に。ベルトを腰に巻き、マットに泣き崩れたヒルは、「ここまで来るのは並大抵のことじゃなかった。ハードワーク、献身、自己責任。多くの人が、自分にはできない、不可能だと言った。彼らは今、何て言うだろうね? 他人の言葉を真に受けないで、不可能だと言われたこと、何も信じない!ここに来るために戦ってきた。生きるために、このチャンスを得るために、戦わなければならなかった。戦おうと思えば何でもできるんだ!」と絶叫。  続けて、コンテンダーシリーズから王者になったことを問われ、「すべて人生のために、周囲の人達のために頑張りました。いろんなことがありました。テイシェイラはレンガのように固い男。前に出続けて、人生と同じように歩みを止めませんでした。俺にかかってくるヤツら、待ってろよ」と語った。  続けて、テイシェイラにもマイクが渡されるとヒルに「待っていて」と声をかける。  テイシェイラは「タフネス、スピード、すべてにおいて素晴らしい選手だった」と英語で語ると、「ポルトガル語で語った方がいいかな。通訳もいるし、自分はここまで健康を考えてやってきたけど、もう続けられない。エネルギーも尽きた。この場で、ショーグンと同じ場でグローブ置けたことを誇りに思います。アレックス・ペレイラはいつか205(ポンド)にあげるだろうから、今後は彼のためにエネルギーを注いでいく」と語ると、グローブをマットに置いて、新王者を呼び寄せた。 「皆さん、前の試合でチャンピオンにものを投げているところを見ました。彼には投げないでくださいね」と語り、ヒルを抱き寄せてオクタゴンを後に。退場時には、かつてテイシェイラが憧れたホイス・グレイシーが駆け寄り、そのキャリアを讃えた。現地では深夜3時を過ぎたメインイベントの戴冠劇。  テイシェイラの引退、そしてDWCS出身として初めて王者に輝いたヒル。肩の負傷で王座を返上したイリー・プロハースカも待つ同級は、新たな戦国時代に突入した。 [nextpage] ▼UFC世界フライ級王座統一戦 5分5R〇ブランドン・モレノ(メキシコ)暫定王者 21勝6敗2分(UFC9勝3敗2分)125lbs/56.70kg[3R終了時 TKO] ※ドクターストップ×デイブソン・フィゲイレード(ブラジル)王者 21勝3敗1分(UFC10勝3敗1分)125lbs/56.70kg  もうひとつの王座戦は、日本の平良達郎も参戦中のフライ級の頂上決戦。正規王者デイブソン・フィゲイレード(ブラジル)と、暫定王者のブランドン・モレノ(メキシコ)が対戦する。  両者はUFCで最多の4回目の対戦。これまでの3戦全てがタイトルマッチで、1勝1敗1分けの五分。4年連続で対戦している。  1度目は2020年12月で王者フィゲイレードが1-0のドロー防衛。2度目は2021年6月に挑戦者モレノが3R リアネイキドチョークで王座奪取。2022年1月の3度目の対戦では、フィゲイレードが3度のダウンを奪っての判定勝利で王座を奪還している。  その後、フィゲイレードが右手指の負傷で長期欠場を発表すると、UFCは2022年7月にモレノと当時同級2位のカイ・カラフランスによる「暫定王座決定戦」を実施。モレノが左ミドルでダウンを奪ってのパウンドで3RTKO勝ち。暫定王座についている。  前日計量は、ともにリミットちょうどの125ポンド(56.70kg)でパス。フェイスオフでは、サウスポー構えで右前手を伸ばして軽くステップするフィゲイレードに対し、モレノは後ろで手を組み、微動だにせず。フィゲイレードが軽く右手でモレノの胸を小突いて手招きをすると、初めてモレノは小さな笑みを見せた。  その後、フィゲイレードはバナナを手にモレノを挑発。これはモレノのコーチがフィゲイレードの記者会見の写真に猿のフィルターをつけたことに対抗したと見られる。  29歳の暫定王者と、35歳の正規王者。互いに手の内は知り尽くしており、5Rの王座戦で初めて地元でモレノと戦うフィゲイレードはホームの観衆の後押しをどれだけ力に変えられるか。  フィゲイレードは、地元の観衆に「明日の夜はみんなのためのものだ。彼はここに来て、このベルトを取ろうとしているわけではない。みんなに喜びを与えるために来ている。あなたに夢があるなら、このベルトはあなたのものでもある」と呼びかけた。対するモレノは「あまり言うことはないよ。明日の夜を楽しんでくれ」と簡潔にコメントしている。  モレノが出した右手に拳は合わせず、礼をしたフィゲイレード。  1R、ともにオーソドックス構え。先に圧力をかけるフィゲイレードにモレノはダブルレッグテイクダウン。そこにギロチンチョークを合わせにいくフィゲイレードだが、モレノは対角に左足を抜いている。ハーフのまま固めるフィゲイレード。パス狙いのモレノにフィゲイレードは後方に回して立ち上がる。  右オーバーハンドはモレノ。右前蹴りのフィゲイレードはモレノの大きな右をかわす。右から左ボディはモレノ。フィゲイレードは右アッパーで入る。ワンツーから左を当てるモレノ。フィゲイレードも左を返すと、モレノの組みを突き放す。  左ジャブを下から突くモレノ。フィゲイレードはダブルレッグも差し上げるモレノ。今度はモレノがダブルレッグテイクダウン! そこにオモプラッタからヒールフックを狙うフィゲイレード! 踵を外すモレノに、フィゲイレードはグラウンドで蹴りを突いてしまう。  2R、先に中央を取るフィゲイレード。モレノの左の蹴りを掴んでテイクダウン! シングルレッグでレッスルアップのモレノは立ち上がる。追うフィゲイレードに右回りのモレノはまたもダブルレッグへ。ここは差し上げるフィゲイレードが右アッパー。モレノは左ロー。互いに右は、フィゲイレードが右アッパーを入れる。  フィゲイレードの右ハイを肩口でつかむモレノ。さらにシングルレッグ&小外もスクランブルのなかギロチンチョークはフィゲイレード! 頭を抜いたモレノをインサイドガードに入れるフィゲイレード。モレノはヒジ狙い。下のフィゲイレードは右足をすくいにいきつつ、下からヒジを脳天に突いてブザー。  3R、やはり序盤に圧力をかけるのはフィゲイレード。右を突いて組みに行くモレノは離れ際に左を打つが、かわすフィゲイレードは左ミドルもその打ち終わりにモレノは飛び込んでの左! 続く右のオープンブローが目に入ったとアピールするフィゲイレード。レフェリーは有効打と流し、そこにモレノはテイクダウン。クローズドガードに入れるフィゲイレードの右目下は腫れている。  いったん体を離して左右を打つモレノに蹴り上げから再びガードの中に入れるフィゲイレード。中腰になるモレノは左右を落とすが、フィゲイレードもさばいてガードの中に。モレノはヒジをこすりつつ、右の細かい鉄槌。モレノは右にパスすると上四方でブザー。右目を腫らすフィゲイレード。  4R前のドクターチェックでフィゲイレードの右目は開かず「ストップ」。モレノが統一王者となった。  アウェーのブーイングのなか、モレノは「フライ級で4回対戦しているが、これ(ベルト)は自分にとってとてもハードなものだった。ファイトウィークでこのベルトは僕のものだと言ってきた。みんな疑っていたかもしれないけど、僕は周囲への愛を感じています。常にフェアであるようにやってきた。1Rはやられたけど前に出続けた。(メキシコ初の王者が2度目のベルトを巻いたが?)ブラジルの人たちの気持ちはわかるけど、ただ家族のために食べ物を手に入れたいだけだとわかってほしい。ビバ・メヒコ!」と咆哮。  グローブを取り寄せた敗者のフィゲイレードは「残念ながらこの階級を去るときが来た。私は階級を上げます。(反則のアピールもあったが?)今日はブランドンに分があったということ。アイポークがあったと思って抗議をしたけどいまは右目は見えない。もうフライ級に戻ることはないかもしれません。ジョゼ・アルドのようになりたい」と語った。  退場時、モレノにはカップなどが投げられ、セキュリティがモレノを守る中、走って花道を退場した。 [nextpage] ▼ウェルター級 5分3R〇ギルバート・バーンズ(ブラジル)21勝5敗(UFC14勝5敗)170lbs/77.11kg[1R 4分15秒 肩固め]×ニール・マグニー(米国)27勝10敗(UFC20勝9敗)171lbs/77.56kg  ウェルター級5位のバーンズ、12位のマグニー。  バーンズは2022年にデミアン・マイア、タイロン・ウッドリー相手に2連勝後、2021年2月に元同門のカマル・ウスマンに3R KO負け。2021年7月にスティーブン・トンプソンに判定勝ちで再起を飾ると、2022年4月の前戦ではカムザット・チマエフとダウンの応酬の末、僅差の判定負け。  マグニーはUFCウェルター級史上最多勝・20勝の記録を持つ。2022年は3月にマックス・グリフィンにスプリット判定勝ち。6月にシャフカト・ラクモノフのギロチンチョークに一本負けも、11月の前戦ではダニエル・ロドリゲスにギロチンで一本勝ちしている。  1R、ともにオーソドックス構え。向かい合うと身長差が際立つが、バーンズは右ミドルで飛び込み当てる。マグニーは左ジャブで牽制し、右前蹴り。バーンズは左ジャブから右ストレートを当てて、ボディロックテイクダウン! マグニーの跳ね上げをかわしてパスガード。左で差そうとするマグニーに逆サイドにパスして背中を着かせたバーンズ。  サイドから右で枕に巻き、左足でヒザを押して超えてマウント! 金網に頭が詰まるマグニーにパウンド1発から右脇を開けたマグニーに肩固め! 左に抜けて狭いスペースのなか絞りタップを奪った。  勝者はホームで「ここがブラジル。ここにいる。みんなのために。誰も逃がさない。マグニーはまだ僕のレベルにはいないのかもしれない。グラウンドでは圧勝だ。全員をフィニッシュしてやる!」と咆哮した。 [nextpage] ▼女子フライ級 5分3R〇ジェシカ・アンドラージ(ブラジル)24勝9敗(UFC15勝7敗)125lbs/56.70kg[判定3-0] ※30-25×2, 30-26×ローレン・マーフィー(米国)16勝6敗(UFC8勝6敗)125.5lbs/56.93kg  女子フライ級4位のマーフィーと、6位のアンドラージはストロー級では4位。  39歳のマーフィーは、5連勝から2021年9月に王者ワレンチナ・シェフチェンコに挑戦も4RにパウンドでTKO負け。2022年7月の前戦でミーシャ・テイトに判定勝ちしている。  元女子ストロー級王者のアンドラージは2連勝中。2021年4月にシェフチェンコに2R TKO負けも、シンシア・カルヴィーロを1R TKOに下すと、2022年4月の前戦はストロー級でアマンダ・レモスにスタンドの肩固めで一本勝ち、今回は再びフライ級に戻して戦う。  1R、ともにオーソドックス構え。アンドラージの強い右ローにマーフィーはサークリング。アンドラージはまたも右カーフ! マーフィーの組み狙いに右を当てる。鼻血のマーフィー。近づき右カーフを蹴るアンドラージ。左右連打で前進。さらに右ロー。  マーフィーの打ち終わりに左を当てると左右ラッシュ。マーフィーは組んで小外でテイクダウン。しかしすぐに立つアンドラージはスタンドバックにつこうとするマーフィーに正対して離れる。  マーフィーはアンドラージの右カーフの打ち終わりに組みつくが、引き剥がすアンドラージは左をヒット! 回転速くラッシュするもマーフィーは倒れず。ダブルレッグから脇を潜り、スタンドバックにつくも、ここもアンドラージはクラッチを切り、引き剥がす。  2R、右ロー、ワンツーのアンドラージ。組もうとするマーフィーに右ショートアッパーも突く。ボディから顔面と上下に突くアンドラージ。マーフィーも長いジャブを返すが、そこに速い左右はアンドラージ。マーフィーの首相撲も突き放し、左右。左から右のバックフィストも。  鼻血のマーフィーはそれでもダブルレッグにトライ。すぐに切るアンドラージ。右カーフにマーフィーの左足が流れる。マーフィーの打ち終わりに4連打のアンドラージ。マーフィーはシングルレッグからドライブも切るアンドラージ。  ワンツーの右を当てるアンドラージ。さらに右ロー。左右連打に電車道で後退するマーフィー。止められてもおかしくないがブザーに救われる。  3R、マーフィーの頭を下げた入りに右アッパーを突くアンドラージ。さらに離れ際の打撃。顔を腫らしたマーフィーも前に。アンドラージは左ハイ。辛うじてブロックするマーフィー。アンドラージは左ジャブをヒット。詰めて自らシングルレッグへ。  しかしそこにマーフィーはキムラクラッチへ。腕を抜いて離れたアンドラージはすぐに左右へ。大歓声のなか、高速ラッシュで畳みかける。マーフィーの右ミドルハイの打ち終わりにボディ、顔面と打ち分け前へ。マーフィーのシングルレッグを切り、左のトリプル! さらに右アッパー。マーフィーは被弾し続けるが右を打ち返して、打ち合いのなかブザー。大きな拍手が送られた。  試合後、アンドラージはマーフィーのタフさを讃えると、「KOかサブミッションで勝ちたかったけど判定になりました。応援とチームに感謝します。セコンドが止めるかもしれないと思ったけど彼女はタフでした。ダナ、タイトルマッチになるなら、相手は誰ですか。中国で戦ってもいいし、(ストロー級王者の)ウェイリーとここで戦ってもいい」と語った。 [nextpage] ▼ライトヘビー級 5分3R〇ジョニー・ウォーカー(ブラジル)19勝7敗(UFC5勝4敗)12位 205lbs/92.99kg[1R 2分16秒 TKO] ※鉄槌×ポール・クレイグ(スコットランド)16勝6敗(UFC8勝6敗)9位 205lbs/92.99kg  ライトヘビー級9位のクレイグと、12位のウォーカー。寝技師クレイグは、2022年7月の前戦でタイトル挑戦経験もあるヴォルカン・オーズデミアに初の判定負け。ストライカーのウォーカーは、チアゴ・サントス、ジャマール・ヒルに敗れるも、2022年9月の前戦でイオン・クテラバにリアネイキドチョークで一本勝ちしている。  1R、ともにオーソドックス構え。左ハイで牽制するクレイグ。長身のウォーカーは右ローをヒット。徐々に圧力をかけていく。左右ローのウォーカー。クレイグは左ジャブ。  ウォーカーの右前蹴りを掴んだクレイグ。そこに片足のまま右ストレートを当てたウォーカーは、そのまま右腕を返して裏拳も当て、右足にしがみつくクレイグに片足のまま左右をヒット! 腰を落としながら足を放さないクレイグに左右鉄槌を14連打! レフェリーが間に入った。  試合後ウォーカーは、「最高の町で戦えて光栄だ。(インタビュアーに)コーミエー、あなたみたいになりたいんだ。ベルトがほしい。そのためにすべきことをやるだけだ」と王座獲りを宣言した。 [nextpage] 【プレリム】 ▼ライトヘビー級 5分3R〇イーホル・ポティエリア(ウクライナ)20勝3敗(UFC1勝1敗)205lbs/92.99kg[1R 4分05秒 TKO] ※左フック→パウンド×マウリシオ・ショーグン・フア(ブラジル)27勝14敗1分(UFC11勝12敗1分)205lbs/92.99kg  プレリムのメインでは、元UFC世界ライトヘビー級王者、PRIDE GP 2005 ミドル級優勝のマウリシオ・ショーグンが、母国ブラジルで引退試合に臨む。  2002年の「メッカ・ヴァーリトゥード7」で1R KO勝ちでプロデビューを果たしたショーグンは、2003年10月、先に日本で活躍していた兄ムリーロ・ニンジャに続いてPRIDEデビュー。小路晃や郷野聡寛ら日本人選手を4試合連続1R KOに下し、「日本人キラー」ぶりを発揮。  2005年の「PRIDE GRANDPRIX 2005 開幕戦のミドル級(-93kg)グランプリ」では、クイントン・“ランペイジ”・ジャクソン、アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ、アリスター・オーフレイム、ヒカルド・アローナを下し、優勝を果たしている。PRIDEルールを活かしたフットスタンプは、対戦相手を恐怖に陥らせた。  2007年9月からUFCに参戦し、11勝11敗1分。2011年11月の『UFC 139: Shogun vs. Henderson』でのダン・ヘンダーソン戦は、UFC試合部門での殿堂入りを果たしている。  20年のキャリアでMMA27勝13敗1分け。41歳になったショーグンは、前日計量でライトヘビー級リミットの205ポンド(92.99kg)でパス。同じく205ポンドでパスし、顔面にウクライナ国旗の青と黄色のペイントを施した26歳のポティエリアとのフェイスオフ後、先に右手を差し出し、握手をかわしている。地元で有終の美を飾りたいところだが、オッズではコンバットサンボ出身のポティエリアがフェイバリット。ショーグンがアンダードッグとなっている。  リオの大歓声を受けたショーグン。  1R、オーソドックス構えのショーグン。サウスポー構えのポティエリアは半身気味。小刻みにステップするポティエリアにショーグンは右インロー。ポティエリアも左ストレートを突く。右から左フックを返すショーグン! 左右でケージに追い込むが、ポティエリアはさばいてサークリング。  大歓声を受け、右インローのショーグンポティエリアの詰めに足をもつらせるが立て直す。ポティエリアは左を振って差して金網に押し込み肩パンチ。ブーイングのなか離れる。  長い左を突くポティエリアに右インローのショーグン。ポティエリアは右フック! テンプルにもらったショーグンがヒザを落とすと、ポティエリアはラッシュ。立ち上がったショーグンだが、ポティエリアは左フックをヒット! さらに左にショーグンが両手を着いて倒れ、亀のままパウンドを受けるとレフェリーが間に入った。  オープンフィンガーグローブを外したショーグンに、勝ち名乗りを受けたウクライナのポティエリアはヒザまずいてショーグンに挨拶。  敗者ショーグンにもダニエル・コーミエーはインタビュー。スタンディングオベーションのなかショーグンは、「キャリアをこういう形で終えて申し分けない。長いキャリアのなかでたくさんの応援に感謝している。UFCにも感謝している。ありがとう」と語った。 [nextpage] ▼ミドル級 5分3R〇ブルーノ・フェヘイラ(ブラジル)10勝0敗(UFC1勝0敗)185lbs/83.91kg[1R 4分13秒 KO]×グレゴリー・ホドリゲス(ブラジル)13勝5敗(UFC4勝2敗)186lbs/84.37kg  1R、サウスポー構えのフェヘイラ。オーソドックス構えのホドリゲス。右ローから左で詰めたフェヘイラ。ホドリゲスが右ボディストレート。フェヘイラも左で詰めるが、右で打ち返すホドリゲス。フェヘイラは左ミドル。ホドリゲスは右ハイをガード上に。  フェヘイラのシングルレッグを切るホドリゲス。フェヘイラとジャブの打ち合い。フェヘイラは右カーフでバランスを崩させるが、そこでホドリゲスもスクランブルからバックを狙うが深追いせず。  右で圧力をかけるホドリゲスが金網に詰めるが、フェヘイラはホドリゲスの左に、金網背に左ストレート! 後方にもんどりうって倒れたホドリゲスを見て、レフェリーがすぐに止めた。  コンテンダーシリーズ出身、UFCデビューのフェヘイラがキャリア10戦全勝、全フィニッシュ(7KO・3一本勝ちで)をマークした。 [nextpage] ▼ライト級 5分3R〇ティアゴ・モイゼス(ブラジル)17勝6敗(UFC6勝4敗)155.5lbs/70.53kg[2R 4分05秒 リアネイキドチョーク]×メルキザエル・コスタ(ブラジル)19勝6敗(UFC0勝1敗)155lbs/70.31kg [nextpage] ▼ウェルター級 5分3R〇ガブリエル・ボンフィム(ブラジル)14勝0敗(UFC1勝0敗)171lbs/77.56kg[1R 0分49秒 ギロチンチョーク]×ムニール・ラズィーズ(チェニジア)11勝3敗(UFC2勝2敗)170.5lbs/77.34kg [nextpage] 【アーリープレリム】 ▼ヘビー級 5分3R〇ジャイルトン・アウメイダ(ブラジル)18勝2敗(UFC4勝0敗)232lbs/105.23kg[2R 2分56秒 TKO]×シャミル・アブドゥラヒモフ(ロシア)20勝8敗(UFC5勝6敗)263lbs/119.30kg [nextpage] ▼バンタム級 5分3R〇コーディ・スタマン(米国)21勝5敗(UFC7勝4敗)135.5lbs/61.46kg[判定3-0] ※29-28×3×ルアン・ラセルダ(ブラジル)12勝2敗(UFC0勝1敗)136lbs/61.69kg [nextpage] ▼ライト級 5分3R〇イスマエル・ボンフィム(ブラジル)19勝3敗(UFC1勝0敗)156lbs/70.76kg[2R 2分17秒 KO] ※跳びヒザ×テランス・マッキニー(米国)13勝5敗(UFC3勝2敗)156lbs/70.76kg [nextpage] ▼ウェルター級 5分3R〇ニコラス・ダルビー(デンマーク)21勝4敗(UFC5勝3敗)170lbs/77.11kg[判定2-1] ※29-28×2, 28-29×ワーレイ・アウヴェス(ブラジル)14勝6敗(UFC8勝6敗)171lbs/77.56kg [nextpage] ▼女子フェザー級 5分3R〇ジョジアニ・ヌネス(ブラジル)10勝1敗(UFC3勝0敗)145.5lbs/66.00kg[判定3-0] ※29-28×3×ザラ・フェイリン(フランス)6勝5敗(UFC0勝3敗)146lbs/66.22kg [nextpage] ▼バンタム級 5分3R〇ダニエル・マルコス(ペルー)14勝0敗(UFC1勝0敗)136lbs/61.69kg[2R 2分18秒 KO] ※ヒザ蹴り×サイモン・オリベイラ(ブラジル)18勝5敗(UFC0勝2敗)136lbs/61.69kg
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