JAPAN KICKBOXING INNOVATION「RESISTANCE-20」2025年7月6日(日)東京・品川インターシティーホール
▼メインイベント(第8試合)ルンピニージャパン認定フライ級(50.8kg)王座決定戦 3分5R×松田虎之介(STRIFE/INNOVATIONフライ級王者)TKO 3R 1分20秒 ※右縦ヒジ〇シンイチ・ウォーワンチャイ(ウォーワンチャイプロモーション)※シンイチが新王座に就く。
今回の興行からJAPAN KICKBOXING INNOVATIONと提携が開始されたタイ国ムエタイの殿堂、ルンピニースタジアムの認定団体、ルンピニージャパンのチャンピオンシップ第1弾がメインイベントとなったこの試合、INNOVATIONフライ級王者だった松田は、同王座初防衛を果たした後、これを返上し、不退転の覚悟で臨む。
対するシンイチは、西日本のムエタイ名門、石井一成擁するエクシンディコンジャパンで育った俊英(所属名はプロモーション)。
1R、サウスポーの松田に定石の右攻撃を的確に繰り出すシンイチの右ミドルキック、右ローキックが効果的。これに首相撲も織り交ぜ、パンチャーファイターである松田の良点を抑え込む技巧。それは承知の松田は、(右構えのシンイチに有効な)左ミドルキック、左インローキックを返すが、シンイチにアドバンテージを奪われる。
2R、ペースを上げるシンイチは、右ストレートやテンカオなども繰り出し優位を保つ。松田は、パンチで対抗するが封じられている感。
3R、逆転のパンチを狙う松田。これにシンイチの狙いドンピシャの右縦ヒジが打ち抜かれ松田ダウン。完全に意識を飛ばされ、カウント中に立ちかけるも崩れ落ち、シンイチの見事な戴冠劇となった。
シンイチのリング上マイク「今回、3度目のタイトルマッチで2回とも駄目だったので、3度目の正直で絶対に獲ろうと思って頑張ってきたので嬉しいです! 会場に応援に来てくれた皆さん、沢山の熱い応援、ありがとうございました! これからもっと上に上がっていきたいと思いますので、よろしくお願いします!」
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▼セミファイナル(第7試合)INNOVATIONバンタム級(53.52kg)王座決定戦 3分5R延長1R×翔力(拳伸ジム/同級3位)判定0-3 ※47-49、46-49×2〇蒔・センチャイジム(センチャイムエタイジム/同級4位)※蒔が新王座に就く。
最近の戦績も試合内容も上々の両ランカーによる王座決定戦。
1R、ファイターの翔力が右フックを好打し効かせ、右ボディブローも織り交ぜ猛攻。だが、ムエタイ的ディフェンス力の高い蒔は、これを耐え抜く。
そんな蒔が2Rから猛反撃。首相撲からヒザ蹴り、ヒジ打ちを容赦なく打ちつけ圧倒。
3R、蒔の攻撃は前蹴りやボディブローと多彩、翔力は苦境に立たされ続ける。3R終了時の採点中間発表は、ジャッジ三者とも28-29と明白。
4Rも同様となり、万事休すかと思われた最終5R、翔力渾身の右フックがヒット。これが効いた蒔だが、倒れるには至らない。
判定0-3で蒔の圧勝となり、新王者に。この試合は団体からベストバウト賞を受賞した。
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▼第6試合 INNOVATIONライト級(61.23kg)次期挑戦者決定トーナメント準決勝戦 3分3R延長1R×井上竜太(習志野ジム/同級1位)判定0-2 ※29-30×2、29-29〇弘・センチャイジム(センチャイムエタイジム/同級2位)※弘が決勝戦へ進出。
現同級王者、紀州のマルちゃんと鎬を削りベルトに指をかけつつ届かない井上が、気鋭の弘を迎え打つ形の次期挑戦者決定トーナメント準決勝戦。
ムエタイスタイルに優れる弘が、時折、ローキックやパンチに良きを見せる井上を左ミドルキックや首相撲からのヒザ蹴り、ヒジ打ちで概ね優位に立ち、判定2-0で紀州のマルちゃんへの挑戦権を懸けた決勝戦に進出した。
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▼第5試合 団体対抗戦 INNOVATIONスーパーフェザー級次期王座決定戦進出査定試合 3分3R延長1R〇夢叶(エムトーンジム/同級4位)判定3-0 ※30-29、30-28、29-28×海士(ビクトリージム/ジャパンキックボクシング協会/JKAフェザー級5位)
INNOVATION×JKAの団体対戦ランカー対決は、対外試合で連勝を重ねる夢叶がホームでも白星を挙げた。
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▼第4試合 スーパーライト級(63.5kg)3分3R〇裕次郎(拳伸ジム/同級5位)TKO 2R 2分05秒 ※3ノックダウン×板谷航平(チームゼロス)
▼第3試合 スーパーフェザー級(58.97kg)3分3R×仁虎(=にこ/BOX FIGHT)判定0-3 ※28-30×3〇篤志(バトルフィールド team JSA)
▼第2試合 フライ級(50.8kg)3分3R ※ヒジ打ちなし〇石井識規(STRIFE)TKO 2R 1分49秒 ※レフェリーストップ×川口遵太(HOSOKAWAジム)
▼第1試合 58kg契約 3分3R×小倉えりか(MWS-GYM)判定0-3 ※29-30×2、28-30〇谷岡菜穂子(GRABS kickboxing studio)
▼オープニングマッチ 31kg契約 2分3R ※ヒジ打ち及び頭部へのヒザ蹴りなし〇山川 樹(マスターズピット)判定2-0 ※29-28×2、29-29×寺家瑛一己(エクシンディコンジムJAPAN)
<INNOVATION三賞選出>MVP 裕次郎(拳伸ジム)ベストバウト 蒔・センチャイジム(センチャイムエタイジム)vs.翔力(拳伸ジム)ベストKO 石井識規(STRIFE)
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成田理事長から鮫島理事長へ
JAPAN KICKBOXING INNOVATIONの理事長を5年務めた成田善一前理事長(マスターズピット会長)が今回興行(2025年7月6日)をもって任期を終了し、これを鮫島伸二新理事長(拳伸ジム会長)が引き継ぐこととなった。
<鮫島理事長の挨拶>
2025年7月6日、当JAPAN KICKBOXING INNOVATION主催興行「RESISTANCE-20」にてご勇退となりました成田善一前理事長から引き継ぎ新理事長となりました鮫島伸二と申します。
今後のINNOVATION関連のプロ興行、アマ大会(SMASHERS)を更に盛り上げ、我らがINNOVATIONの発展に寄与させていただく所存です。
また、垣根を越えて他団体との交流戦などもより多く行えるよう精進いたします。
当団体で育ち更なる上位を目指す選手を後押しし、加盟ジムと共に清栄を志して参ります。
ご興味のあられるジムの皆様は、全国どこからでも、是非、ご連絡ください。
そして、ファンの皆々様、関係者諸氏におかれましては、益々ご指導ご鞭撻の程、よろしくお願い申し上げます。