(C)ONE Championship
柔術世界王者でアブダビコンバット(ADCC)王者、ONE ChampionshipでMMAデビューし5勝1敗のマーカス・“ブシェシャ”アルメイダがUFCと契約、7月26日(日本時間27日)の『UFC Fight Night: Whittaker vs. de Ridder』アブダビ大会でオクタゴンデビューすることを発表した。
ブシェシャは、21年9月にONEでMMAデビューし、アンダーソン・シウバに一本勝ちすると、4連続フィニッシュ勝利も、23年8月に現ONEヘビー級王者のオマール・ケインに判定負けで初黒星。24年11月の『ONE 169』でアミル・アリアックバリに1R リアネイキドチョークで一本勝ちして再起を遂げていた。
UFCでの初戦は26日のアブダビ大会。UFC6勝1敗のマルティン・ブダイ(スロバキア・MMA15勝2敗)と対戦する。
35歳のブシェシャは自身のSNSで、「長年スポーツに捧げたキャリアを経て、ついに人生のもう一つの夢を叶えることができました。それは、世界最大の格闘技団体であるUFCで戦うことでした。もちろん、ここまでの道のりは長く、一夜にして成し遂げたものではありません。この道のりには多くの障害があり、『道に立つものが、道となる』という考えで、すべての困難を乗り越え、今日ここにたどり着くことができました。この新たな挑戦に興奮し、準備万端です。皆様の支援と応援に心から感謝します。私の成果を常に応援してくださる皆様に感謝し、確信してください。私は再びケージに柔術の旗を掲げて入ります! さあ、行こう! その時が来た!」と意気込みを記した。
ブシェシャは柔術黒帯保持者としてIBJJF世界選手権で最多の13回優勝、さらにADCCで金メダルを2度獲得している。
対するブダイも柔術ベースで柔術欧州選手権で青帯と紫帯で優勝。キレのいいジャブも武器にUFCデビューから4連勝をマークしており、柔術の実績では大きく劣るもののMMAの経験値では上。23年12月にシャミル・ガジエフに2R TKO負けでUFC初黒星を喫したが、24年6月にアンドレイ・アルロフスキーに判定勝ちで古豪を引退に追い込むと、25年4月の前戦ではランカーのケネディ・ンゼチュクの代役で緊急参戦したLFAライトヘビー級王者のウラン・サティバルディエフにも判定勝ちで2連勝中。33歳。打撃に難があるブシェシャに、スタンドで上回るか。

【写真】難敵ボー・ニッカルを2R TKOに下した元ONE二階級制覇王者ライニアー・デ・リダー。MMAの試合が減るなか、外に試合機会を求め、UFC3連勝中だ。
ブシェシャがUFCデビューとなる同大会のメインは、奇しくも同じ元ONE二階級制覇王者で、UFC移籍後3連勝中のライニアー・デ・リダー(12位・オランダ)が、元ミドル級王者で5位のロバート・ウィテカー(ニュージーランド)と対戦する5分5R戦が組まれている。
元ONEの重量級の大物2選手は、UFCの旗のもとで大きな勝利をあげることができるか。





