30歳のベテラン牧平(左)に23歳の加藤が挑む
2019年12月15日(日)東京・後楽園ホール『K-1 KRUSH FIGHT.109』の第1弾対戦カードが発表された。
ウェルター級3分3R・延長1Rで第3代K-1 KRUSH FIGHTウェルター級王者・牧平圭太(HALEO TOP TEAM)vs加藤虎於奈(=かとう・こおな/TEAM TOP ZEROS)が決定。
牧平はサウスポーから繰り出す蹴り技を武器にKRUSHのトップ戦線で活躍。2014年4月に山本優弥を破り、王座に就いた。2015年7月に開催された初代K-1スーパー・ウェルター級王座決定トーナメントでは一回戦で強豪ディラン・サルバドールを撃破。日本人として唯一のベスト4進出を果たした。KRUSH王座は2016年1月の防衛戦で敗れて失い、その後は連敗が続いたが2017年3月にKENJIからTKO勝利を奪うと再び波に乗った。前戦は4月に松岡力に敗れ今回が再起戦。戦績は20勝(7KO)14敗2分。
対する加藤はレオナ・ペタスの弟で、2017年12月にKRUSHでプロデビュー。左右どちらにも構え、豊富な運動量で動き回る独特な戦い方で戦績は3勝(2KO)2敗。前戦は7月の日本vs中国対抗戦で敗れ、同じく今回が再起戦となる。
会見では加藤が「牧平選手もそろそろ引退を考えていると思う。だから僕が勝って引導を渡す」と発言すると、牧平は「俺はまだまだバリバリ元気です。加藤虎於奈、試合を楽しもう!」と溌溂とした口調で好ファイトを呼びかけた。牧平が健在振りを見せて再び王座に近づくのか? それとも加藤がベテランの壁を突破しベルトへの道を切り拓くのか?
◆加藤虎於奈のコメント
「前回の試合で変な負け方をして、今回は太り過ぎないように体調管理もちゃんとして(苦笑)、次の試合に向けてトレーニングもしっかりしてるので次は絶対勝てると思います。兄ちゃんがチャンピオンになって、自分も早くチャンピオンになって闘病中の母親にベルトを巻いてあげたい気持ちがあります。牧平選手は次が37戦目で、自分が言うのはあれなんですけど…引退とかも考えてると思うので、ここでしっかり勝って引導を渡したいと思います。
(対戦相手の印象は?)元チャンピオンというところもあって、とても強いと思います。ローキック主体にフェイントとか上手く使って戦う選手だと思います。そこ以外も絶対に気をつけるところはたくさんあると思うので、これからたくさん研究してしっかり穴を全部埋めて、逆に牧平選手の穴を突いて勝ちたいと思います。
(前回の試合は3Rに急激に失速したが、あの試合で足りないと感じたものは?)あの試合で足りないと思ったのは完全に体力と気力です(苦笑)。今回はそこをしっかり埋めていかないと本当に勝てない相手だと思ってるので、自分の悪い所を潰して行こうと思ってます。
(2戦連続ベテラン選手と戦うことについて)正直、木村“フィリップ”ミノル選手に近藤魁成選手が負けて、勝ち方にもよると思うんですけど、僕はこの試合の勝った方が挑戦者にふさわしいのかなとは思ってます。(お互いに負けられない一戦でお客さんにどういう試合を見せたい?)もう泥臭くてもいいので今回は勝ちたいですね。試合内容も大事ですが、ここで2連敗は出来ません。元チャンピオンを倒して、次は現チャンピオンを倒さないと道はないと思うので、そこに向けて頑張りたいと思います」
◆牧平圭太のコメント
「(加藤の『引導を渡す』という発言を受けて)俺はまだまだバリバリ元気です。加藤虎於奈、試合を楽しもう!(対戦相手の印象は?)まあなんといっても若さじゃないですかね。じゃけど自分もバリバリ元気で子供もぎょうさん増えよるんで、若さには負けんぐらい大丈夫かなって思います。
(前回は自分のスタイルを貫いて敗れたが、ファイトスタイルに変化を持たせる必要性は感じた?)まさにおっしゃる通りで、蹴るだけじゃ敵わんな思うて、頭使こうて今はちょっとやってるような感じです。蹴りだけじゃなくてパンチでも倒せるように頑張ってます。
(お互いに負けられない一戦でお客さんにどういう試合を見せたい?)やっぱりリングを楽しめるように、あとは緊張感を楽しめるように試合をしたいかなと思ってます。(ファンの皆さんにメッセージは?)もう1度自分は輝けると信じてます。身体張って仕事したいと思います」