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インタビュー

【PFL】セルジオ・ペティス、同門対決に向け「『これは俺たちがやらなきゃいけないことなんだ』ってストッツと話したよ」 「堀口恭司との試合から学んだことは──」=6月28日(土)

2025/06/27 15:06

ラファに今までとは違う姿を見せること


【写真】公開計量でのセルジオ・ペティス。数時間ですでにリカバリーに入っている。(C)PFL

──なるほど。Bellatorの契約がPFLに移管され、この数年間、あなたにとって非常に大変な時期だったと思います。いつ試合があるのか分からないというのは、練習のモチベーションにおいても大きな違いがあると思います。その数年間のなかでボクシングの試合を選んだ理由は?

「まさに今言ってくれた通りだ。休んでいた間は、かなり退屈してた。俺はまだ31歳だから、何か新しいことに挑戦して、自分を競争的な状況に置こうと思ったんだ。マイアミでボクシングの試合をやった。エキシビションマッチだったけど、実質的には試合だった。相手は俺を本気で殴ろうとしてた。その試合の後、インドで試合をしたんだ。彼らのトップボクサーの一人とボクシングをした。彼は3度チャンピオンになったことがあり、147ポンド級で俺よりもかなり体が大きかった。

 でも、俺はただ自分自身を試したかったんだ。自分のスキルを試し、競争力を維持し、忙しくしていたい。怪我がない限り、試合をしない理由はなかったから。でも、休んでいた間に、自分自身について多くを学んだのも確かだ。子供が生まれるから、新しいモチベーションができたし、妻ともより仲良くなった。自分の人生を本当に楽しんで、減量をしなくても良い時期があったのもデカい。それはいつもほんとうに大変なことだからね。だから、MMAの試合ができないことは身が引き締まる思いだった。でも同時に、俺にとって本当に大切なのは、自分の人生と向き合うことだということに気づいたんだ」

──その結果、外に出てボクシングの他流試合を行った。異なる階級の相手と戦い、4オンスより大きなボクシンググローブを着用し、ボクシングシューズを履いての戦いは、MMAとは距離感も全く異なると思います。それらの試合から何を学び、MMAにどう影響するでしょうか。

「そうだね、ボクシングの試合をしてから、カーディオがかなり良くなったと感じてる。ボクシングリングの中で、3分と時間が短いから、ペースが少し上がったんだ。拳だけで戦うって、ある意味タフだ。自分がどれだけ丈夫であるかも学んだ。大きなパンチをいくつか受けたけど、動じなかった。そして、自分自身にとても感心した。距離を保てたし、最初の数回のボクシングの試合にしては、かなり良い感じだったんだ。ほとんどのMMAファイターがプロボクシングの試合で見せるよりも、プロフェッショナルに見えたと感じたよ。自分は良いパンチを持っていることも気づいた。自分のパンチを信頼する必要があったんだ。小さなグローブではもっとダメージを与えられるから、次のMMAの試合でそれらすべてを使うつもりだ。ただ、キックが好きだからあの試合中にキックできなかったのは本当に大変だったけどね(笑)」

──ボクシングの試合でキックも組みも無いのは確かに大変だったでしょうね。さて、次の試合は「グラップラー対ストライカー」とみられていますが、一概にそうとは言えない部分もありそうです。ストッツ選手との試合で、どのように準備していますか。

「距離を保ち、クリエイティブに戦い、“ラファ”に今までとは違う姿を見せることだ。彼は俺の戦い方に特定の考えを持っていると思うが、多くのことが変わった。この休養期間中に、新しいスキルを身につけ、新しいアングルを学び、使える武器が増えたから。ボクシングの経験もあって、ラファの前回の試合を見れば分かると思うが、マルコス(ブレノ)はボクシングパートで本当にうまくやっていた。だから、俺もそういったことをすべて持っていると思う。それらをより良く融合させることができるだろう。もちろん、テイクダウンディフェンスは非常に重要だ。それは上達したと感じている。だから、試合がなくてもジムで練習を続けてきたんだ。これが俺のライフスタイルなんだよ。試合があろうとなかろうと、俺は常に練習を続けていたんだ」

──今回はシカゴのウィントラストアリーナが会場です。ミルウォーキーから近い場所での試合になりますね。

「シカゴで戦うのが大好きだよ。今まで何度もシカゴで戦ってきた。シカゴでの試合はこれで6回目になるな。自宅からわずか1時間半の距離だから、たくさんの家族や友人が見に来てくれる。俺は中西部の人間だから、地元を代表して戦うことはとても重要だ。今回、俺は恵まれてるよ。他の選択肢はサウジアラビアだったと思うし、ここ数試合は遠征ばかりだったから。日本にも行ったし、インドでもボクシングをした。あれは今までで最長の移動だった。だから、地元に留まれるのは気持ちがいい。ホームは本当に気持ちがいいよ」

──今回の試合、ずばりどのようなものになりそうですか?

「この試合は、これまでで最も厳しい試合になると思う。俺とラファは良い友人だ。今でも試合前に連絡を取り合っている。『なあ、残念だけど、これは俺たちがやらなきゃいけないことなんだ。お前には養う家族がいるし、俺にも家族がいる。ビジネスをしようぜ』」といった感じにね。激戦になると思う。ラファは俺の最高の部分を引き出してくれるだろうし、俺もラファの最高の部分を引き出すつもりだ。そして、最強の男が勝つだろうな」

──日本のU-NEXTで試合を見るファンにもメッセージを。

「日本のファンの皆さん、本当にありがとう。皆さんの前でパフォーマンスできたことは光栄だった。また機会があることを願ってる。そして、親友の平本蓮に大きな声援を送るよ。怪我の回復が順調であることを願っている、友よ。たくさんの愛を込めて──」

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