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【K-1 KRUSH】元プロボクサーで3戦目にして王座挑戦の佐々木洵樹「心を折ってやろうと思ってます」

2019/10/16 21:10
【K-1 KRUSH】元プロボクサーで3戦目にして王座挑戦の佐々木洵樹「心を折ってやろうと思ってます」

キックボクシング転向3戦目でタイトルを射程距離内に収めた佐々木

2019年11月8日(金)東京・後楽園ホール『K-1 KRUSH FIGHT.107』で行われるK-1 KRUSH FIGHTバンタム級タイトルマッチ3分3R・延長1Rで、王者・晃貴(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)と対戦する挑戦者・佐々木洵樹(POWER OF DREAM)が公開練習を行った。

 佐々木は元プロボクサーで、東洋太平洋フェザー級13位、日本フェザー級7位になった。2019年2月にKRUSHに初参戦すると蹴り技も見せて林勇汰に判定勝ち、7月のKRUSHでは晃貴と第4代バンタム級王座決定戦を争った萩原秀斗にKO勝ちし、わずか3戦目にして王座挑戦権を得た。

 晃貴は現K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王者・武尊と同じ鳥取県出身で、弟分。2019年1月の王座決定戦で萩原秀斗を延長戦の末に下し、第4代K-1 KRUSH FIGHTバンタム級王座に就いた。4月には初防衛戦を行い、隼也ウィラサクレックからダウンを奪って大差の判定勝ち。今回が2度目の防衛戦となる。


 公開練習で佐々木はパンチを中心に左ミドル、ローも要所に散りばめた2分1Rの軽快なミット打ちを披露し「もう1カ月ずっと追い込んでるのでコンディションは凄く良いです」とタイトルマッチに向けて万全の状態を作り上げている。

 ボクシング時代はフェザー級(-57.15kg)で戦い、KRUSHデビュー戦はスーパー・バンタム級(-55kg)で戦った佐々木だが、バンタム級(-53kg)まで階級を落として戦った前戦は今までにない特別な感覚があったという。

「体重を落としてる時は多少きつさがあったんですけど、リカバリーしたらこんなに身体の動きが戻るのかっていうぐらいの回復だったので、減量がきつかった分試合では凄く動けました。今までよりフィットしていた感覚があって、これが減量なんだなって思いました。初めてとまでは言わないですけど普段みんなやってるようなことをやったので、これが研ぎ澄ますような感覚なんだなと思いましたね」

 ボクシングから蹴りありの立ち技格闘技に転向する選手の多くがボクシング時代よりも上の階級で試合をする中、二階級も落として試合をすることを選択したのは「適正体重を自分で判断するのは難しいとこだと思うんです。自分は(PODの)古川誠一会長を信頼しているので、初めにその話を会長からいただいたのでやってみようという気持ちになった」と古川会長のアドバイスが決め手になったからだ。


 さらに言えば佐々木がボクシングからKRUSH参戦を決めたのも古川会長、そしてPODとの出会いがきっかけだった。

「ボクシングからKRUSH参戦を決めるきっかけになったのも会長のおかげというか、出会ってなかったらキックボクシングももちろんやってないし、もしかしたらもう格闘技は辞めていたかもしれない。こうしてキックを始めてKRUSHに参戦するようになったのも会長との出会い、PODとの出会いがあったからですね」

 KRUSH3戦目でのタイトルマッチという大一番を前にして、佐々木は「やっぱり感謝の気持ちが一番強いです。古川誠一会長に拾ってもらってからまだ3戦目ですけど、ここまで本当に苦労してやってきたので。3戦目で早いなとか色々言われますけど、自分的にはやっとここで自分がやってきたことが形になると思っていて、気持ちも凄く上がってます」とPODへの感謝、そしてここに辿り着くまでの道のりを振り返る。

 佐々木はボクシング時代、名門・帝拳ジムに所属して23戦19勝4敗の戦績を残し、日本フェザー級、東洋太平洋フェザー級のランカーにも名を連ねていた。それだけにチャンピオンという存在に対する想いは並々ならぬものがある。

「ベルトへの想いというのは自分が格闘技を始めた時からずっとありました。それでボクシングを10年ちょっとやって、正直上手く行かなかったというのが自分の本音です。今はそのボクシングキャリアがあったからこそ自分の中で少し芽が出てきたかなと思っています。

(ボクシング時代の最後の試合で戦った佐川遼が先月ボクシングで日本王者になったが?)自分が負けた相手がベルトを獲ったことには悔しい気持ちもありますけど、日本チャンピオンになるのは凄いことだと思うし、僕は佐川選手とギリギリの判定(1-2)までいけたので、そこは正直自信になりました。多分、佐川選手は僕がKRUSHファイターになったことにビックリしていると思うんですけど、自分は今KRUSHでタイトルマッチが出来る状態です。このままKRUSHファイター佐々木洵樹としてベルトを獲ろうと思ってます」


 王者・晃貴の印象を問われると「リーチ的にも自分の方が長くて、背が大きい。でも逆に中に入られた時は背が小さい方が回転の速いパンチを打てるので、そこは注意している」と晃貴のショートレンジでのパンチを警戒する。

 その一方で「自分でも何回か映像は見たんですけど、研究は会長にほとんど任せてます」と古川会長に絶大な信頼を寄せつつ「本当に負けん気が強くて多少もらっても何か気にしなさそうなので、心を折ってやろうと思ってます。自分の中ではベルトを獲って勝者としてリングに立っているイメージが固まってます」と堂々と言い放った。

 最後には「北海道出身の足立区から来たPODの佐々木洵樹です。KRUSH3戦目でタイトルマッチを組んでもらいました。早かったねとか色々言われることあるんですけど、自分的にはやってきたものはそれ以上だと思っているし、PODと古川会長にベルトを獲って恩返ししたいという気持ちです。11月8日はしっかりチャンピオンになるので応援よろしくお願いします」とファンにメッセージを送った。

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