キックボクシング
インタビュー

【KNOCK OUT】再びUNLIMITEDに挑む大沢文也「みんなチャンピオンになったら守りに入る。僕はそれもイヤだったので守らず、攻めにいく」

2025/06/19 22:06
【KNOCK OUT】再びUNLIMITEDに挑む大沢文也「みんなチャンピオンになったら守りに入る。僕はそれもイヤだったので守らず、攻めにいく」

KNOCK OUTでもベルトを手に入れた大沢。次はUNLIMITED制覇(C)KNOCK OUT

 2025年6月22日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館『THE KNOCK OUT 2025』にて、KNOCK OUT-UNLIMITED -63.0kg契約3分3Rで祖根寿麻(ZOOMER)と対戦する、KNOCK OUT-BLACKライト級王者・大沢文也(ザウルスプロモーション)のインタビューが主催者を通じて届いた。

 5月大会で大谷翔司を下してBLACKライト級王座を奪取した大沢は、すぐさま今大会へのUNLIMITEDでの出陣を希望。それが叶って祖根との対戦が組まれた。それほど出たかった理由、またUNLIMITEDや相手の祖根に対しての思いなどについて語りまくったマシンガン・トーク。

四つの組みからならMMA選手でも全然投げちゃう


──5月末に行われたカード発表会見は、KNOCK OUTの会見では初めてというぐらいにこやかでしたよね(笑)。バズーカ巧樹戦や大谷翔司戦の会見ではイラついていることが多かったですが。

「そうですかね(笑)。別に祖根君には普通に仲がいいのでイラつくこともないし。まあでも、思ったことをそのまま言っちゃう性格なので、バズーカ戦の時も大谷戦の時も、感情をそのまま出しただけなので。今回は怒っている感情がないから、怒らなかっただけです」

──なるほど。加えて、希望通りUNLIMITED戦が組まれたということもよかったのかなと。

「そうですね、うれしいです。『MMAファイターとUNLIMITEDでやりたい』というのはずっとあったので。正直な話、UNLIMITEDでキックボクサーに勝ったところで『何がすごいの?』って話だし、柔道とかレスリング上がりのキックボクサーならまだいいんですけど、純粋なキックボクサーとUNLIMITEDでやってもな、という感じなんですよ。だからこのルールでMMAファイターに勝たないと意味ないなとも思ったし、それで勝てれば自分にも自信がつくなと思ったので」

──そもそもUNLIMITEDの戦いにはハマるものがあったんですか?

「すごく楽しかったですね。関節技がなくて本当にケンカみたいなところとか、すごくいいなと思いましたね」

──SNSでも、MMAファイターにタックルしている練習の様子を上げていましたね。

「メッチャうまくないですか?(笑) まあ、あれはリップサービスみたいなもので、タックルはしないですけどね。さすがに、100%やらないです(笑)。でも実際MMAファイターたちと練習をやってて、レスリングとかタックルはキツいですけど、四つの組みからならMMA選手でも全然投げちゃうんですよ。けっこう向いてるのかなと思ってます」

──ただ、組む・組まれるという展開には行きたくはないですよね?

「もちろん、もちろん! 知り合いの格闘家全員に『どうやって勝つの?』って言われますから。『勝てないじゃん』って。ま、それもまたムカつくんですけどね。でも僕も現実主義者だから客観的に見れるので、普通に考えたら、キックボクサーがMMAファイターにUNLIMITEDで勝てるわけがないんですよ。現実的に考えて。タックルに一発ヒザを合わせるとか、組まれる前に一発当てて倒すとかしかないと思うんです」

──現実的にはそうですよね。

「だからみんなが言ってることも分かるんですけど、みんなが思うようにはならないよ、って思ってます。『秘策』もありますし」

──ほう。

「まず、倉本一真選手に感謝です。彼のおかげでルールが改定されてブレイクが早くなったと聞いたので」


──「倉本選手のおかげ」なのかは分からないですけど(笑)、確かにブレイクは早くなりましたね。

「だってブレイクが早くなかったら、レスリングの選手が無双するじゃないですか! 別にサブミッションがないので、寝かされても殴られることへの対応だけすればいいですからね。僕もMMAファイターと練習するので、寝かされたら首を取られないようにとか、腕を取られないように気をつけながら立ったりするんですけど、そういうのはないですからね。だからと言って『楽』というわけではないですけど」

──もう勝つビジョンはできてるということですね。

「できてますね、全然。僕って、MMAファイターと打撃のスパーをやっても、まあ一発ももらわないんですよ。祖根君より全然強いMMAファイターとやっても、僕が全然勝つんです。僕、練習は強いんで。でも、MMAをやると打撃をメッチャもらっちゃうんですよ。だからキックボクサーがMMAに行って打撃で倒されるって、“あるある”じゃないですか。何でそうなるのかは、今回メッチャ分かりました」

──そうですか。

「MMAスパーとかは今までやったことがなかったので、そこでは当たり前に打撃をもらうんですよ。それはやっぱりタックルや組みばっかり意識しちゃうからなんですけど。その後に打撃だけでスパーやったら余裕で勝てるんです。だから、『MMAってこんなにすごくて、こんなに深いんだな』ということが、改めて分かりました」

──今大会から、別階級ですけどUNLIMITEDでもベルトができますよね。それも狙いに行きたかったりしますか?

「UNLIMITEDの王座が僕の階級にもできるんだったら、全然狙いたいですね。ただ、今は減量がないので、階級を下げることも視野に入れてるんですよ」

──ああ、SNSでも書いてましたね。

「僕は減量が全くないんですよ。今だったら前の試合の直後だし、『今すぐ体重を落とせ』って言われても、1時間あれば落とせるぐらいで。まあでも、ライト級でベルトができるんだったら、UNLIMITEDのベルトがほしいなとは思いますけどね」

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