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【K-1】朝久裕貴・泰央の朝久兄弟「2人で勝って朝久祭りにする」(裕貴)「派手に倒そうと思っているので、どっちが大暴れするか」(泰央)

2025/06/17 20:06
 2025年7月13日(日)福岡・マリンメッセ福岡B館『K-1 DONTAKU』の追加対戦カードが、6月17日(火)都内にて行われた記者会見で発表された。  朝久裕貴・泰央の朝久兄弟(朝久道場)が約7年ぶりに同じ大会にそろい踏みする。  兄の裕貴はスーパー・フェザー級からライト級に階級を上げ、ブライアン・ラング(フランス/CRISTAL BOXING CLUB)と対戦。  裕貴は父・朝久篤館長のもとで5歳から空手を学び、10歳の時にキックボクシングの練習を始めた。2015年からKrushに参戦し、無尽蔵のスタミナから繰り出すパンチ&蹴りのラッシュで小澤海斗、大岩龍矢、村越優汰から勝利を収めている。2022年9月の「K-1 WORLD GP 第5代スーパー・フェザー級王座決定トーナメント」では連続秒殺KOで怪物ぶりを発揮したが、決勝ではレオナ・ペタスに判定負けを喫して王座を逃した。2024年3月には、そのレオナを破ったレミー・パラから勝利を収めている。  2016年からは中国の格闘技イベント『武林風』に定期参戦し、中国でも活躍。2018年3月には武林風WLF -60kg級王座決定トーナメントで優勝。日本人初の武林風王者となり、同王座は2度の防衛に成功。2025年1月に二階級制覇を狙って「WLF MAX-63kg級王座決定トーナメント」に出場したが、決勝でジョルジ・マラニア(ジョージア)にKO負けを喫した。戦績は30勝(10KO)10敗。  初来日のラングはISKA世界スーパーライト級(-63.5kg)王者、WKN世界スーパーフェザー級(-62.1kg)王者、WKN欧州スーパーフェザー級(-62.1kg)王者、FFKMDAフランス-62.2kg王者の四冠王で戦績は23勝(8KO)4敗。  弟の泰央はライト級からスーパー・ライト級に階級を上げ、ダニラ・クワチ(ベラルーシ/Gridin Gym)と対戦。  朝久は2021年7月にゴンナパーを延長Rで破り、第5代K-1ライト級王座に就いた。2022年2月、王者としての第一戦で与座優貴に敗れ、怪我で長期欠場に。2023年3月、与座の挑戦を受けての初防衛戦に臨んだが、判定で敗れ王座を失った。拳の粉砕骨折から2024年10月に復帰し、龍華に判定勝ち。2024年大晦日には『雷神番外地』に参戦してYURAに判定勝ち。2025年5月の『RIZIN男祭り』ではウザ強ヨシヤをKO。無尽蔵のスタミナから繰り出す攻撃と変幻自在のファイトスタイルで戦績は21勝(5KO)9敗。  クワチはチンギス・アラゾフ軍団として2024年12月のK-1に初来日。寺島輝を1RでバックハンドブローでKOした。アラゾフ同様に変幻自在に左右に構えをチェンジしながら多彩な攻撃を繰り出す。とくにミドルキックや左ボディブローは、相手を粉砕するパワーを持つ。戦績は14勝(7KO)3敗。  会見で泰央は「7年ぶりぐらいに兄弟同時の試合になるんですけれど、今のキックボクシングにはない喧嘩的な強さを見せようと思っています。思いっきりぶちのめします。楽しみにしていてください」と言い放つ。  裕貴は「日本でのK-1の試合は約1年半ぶりになるんですけれど、その間に僕は世界で戦ってきて。最後の日本での試合が先日スーパー・フェザー級王者になったレミー・パラに勝った試合で。その後に2024年は武林風の四天王の一人として認められて、四天王の中でオウヤン・フェンとリュウ・ツァーが日本で試合をして強さ見せてきたので、僕も四天王の一人としてド派手に蹴散らしたいと思っています」と意気込んだ。 <会見での質疑応答> ――対戦相手の印象は? 泰央「チーム・アラゾフの筆頭でアラゾフの写真にいつも一緒に写ってますね。男前で強い選手を呼んでいただいてこれ以上はない喜びです。弱いヤツと何人やっても一緒だと思っているので、強いヤツを呼んでいただけてとても嬉しく思っています」 裕貴「戦績的に27戦して23勝4敗ということで勝率もKO率も高いけれど、僕は自分が世界で一番強いと思っているので必ずKOします」 ――ラングはレミー・パラを苦しめているとのことだが? 裕貴「同じフランスの選手ということで、僕はレミー選手とも戦っているけれど、彼は苦しめただけで僕は勝っているので気にしてないです」 ――先日のスーパー・フェザー級王座決定トーナメントでパラが優勝した。日本人3選手が負けたのはどう見たか? 裕貴「戦った日本人選手3人はレオナ選手を外したらトップどころの3人だと思いますが、レミ―選手と比べたらまだ力が全然足りなかったんじゃないかなと思いました。1人ずつ言うと、松山くんはこれからの選手で今回の結果から強くなって唯一レミー選手に対抗する可能性を秘めた選手かなと思っていて。中島選手はスタイルは完成していますけれど、戦い方次第ではまた次チャンスが訪れるような試合をすると思っています。決勝で戦った横山くんは何回やってもレミーには勝てないかなっていうそんな印象です」 ――レミー選手と日本人3選手にはそれくらい差があった? 裕貴「特に差があったのは横山くんと松山くんですね」 ――レミー選手は対戦していた時と変わっていた? 裕貴「レミー選手自体は僕と戦った時と比べてそんなに成長してないと思いましたね」 ――ファンからはレミーと裕貴選手の試合を見たいとの声があるが? 裕貴「自分が60kgにもう出るつもりがなくて。試合後にレミーと話をしたら『俺も63kgでやってるからまた戦えるかもしれない』と言っていたんですが、僕は何回やっても勝てると思っているのでレミー選手は60kgで頑張ってほしいと思います」 ――武林風で戦ったジョルジ・マラニア選手を見たいとの声が多いが、実現の可能性は? 裕貴「戦う機会があれば戦いたいですけれど、日本でやるり返すのは僕の中では違う。武林風で負けたので必ずやり返したいと思っていて、日本のトーナメントに入ってきて戦う機会があったらそこでも勝って、武林風でも勝つって感じで必ずやり返します」 [nextpage] 身体がデカいヤツを倒すことにロマンがある(泰央) ――泰央選手は先日のウザ強ヨシヤ選手との試合を振り返ってみてどうか? 泰央「K-1を背負ってじゃないですけれど、K-1って今、この言い方は悪いかもしれないけれど沈みかけている船のようなもんだと思っていて。その中で泳いでいるのが反乱軍のメンバーで、はっきり言ってこのままだとK-1が沈むと思っているので、俺が一人でも羽ばたかせてやろうと思っています。勝って当たり前だと思っているので、今回の試合も。相手は本当にめちゃくちゃ強い選手ですけれど、そういう心意気で生きているので、他の選手とは心意気と魂が違うなって思っていますね。ヨシヤさんとの試合で人間的に強くなった気がします」 ――RIZIN北海道大会ではK-1勢が4戦4勝した。その試合の感想は? 泰央「K-1が全勝でよかったと思っているんですけれど、自分個人の考えでは4勝こそしたんですけれどMMAルールでやったカリミアンは別として、他の3人は解説の人に1試合目の上野くんは根性がないと言われてたし、鵜澤さんはどっちでもいいですねって声があったし、最後に出た上野くんのお兄ちゃんも何も感じないですねって解説の声を聞いたので、そういうのを聞いた時に格闘技を知っている人が言うってことは、世間一般的の意見はもっとひどい意見だと思う。試合は全勝だけれどある意味K-1がこんなもんかとナメられた試合だったと思うので、自分的には対抗戦だったり外に出す時には王者クラス出して思いっきり潰すくらいの気持ちを見せて欲しいと思いましたね」 ――65kgに上げた。王者はヨードクンポンだがどう思っている? 泰央「とても強い選手だなと思います。稲垣くんとの試合も見て強いと改めて感じました。でも自分が見て俺の方が強いなと感じました。やりたいと思います」 ――倒せる自信がある? 泰央「もちろんです」 ――兄弟で同じ大会に出るのは、どういう相乗効果がある? 裕貴「弟と出たのが7年前で、僕がトーナメントで3勝して弟がリザーブファイトで勝って4勝だったので、今回も2人で勝って朝久祭りに必ずしようという意気込みだけですね」 泰央「朝久祭りで兄弟で大暴れするのはもちろん、兄貴も自分より派手に倒そうと思っていると思うし、自分も兄貴よりも派手に倒そうと思っているので、どっちが大暴れするかなっていう感じで。思いっきり大暴れしようと思っています」 ――以前、泰央選手はお兄ちゃんは自分の何倍も強いという話をしていたが、その差は縮まった? 泰央「弟より弱い兄貴は存在しないと思ってて。例えば兄貴に土をつけた選手と自分がやって自分は全員に勝てる自信ありますし、逆に自分に土をつけた選手に兄貴は全員勝つと思ってます。兄より優れた弟はいないし、弟に負けているような兄はハッキリ言って努力が足りないと思っています。何回やっても兄貴にはやられますし、そういったことを考えると兄貴は強いなって選手として思います」 ――裕貴選手から見て泰央選手の成長はどう見ている? 裕貴「僕から見ても弟は力を付けていて、宮田プロデューサーがずっと試練を与えいるのでそれでどんどん成長していっているのは近くで見ていて分かります。大きな怪我もあったんですけれど、そこから復帰して成長のスピードは御覧の通りで。破壊力も増して以前よりスピードも速いので。正直、62.5kgの僕よりも65kgの弟の方がスピードは速いです。本当に強くなったと思いますね」 ――2人とも階級を上げて、それぞれどんな目標がある? 泰央「自分が上げた理由はいろいろあるんですけれど、自分的には身体がデカいヤツを倒すことにロマンがあると思っていて。喧嘩的な強さを見せたいので。今のキックボクシングって全然面白くないじゃないですか。ジャブ突いてカーフ蹴るみたいな。そんなの誰も見たくないと思っているので、喧嘩的に相手がデカいとか小さいとか関係なしに思い切りぶっ飛ばすところを見せたいので。65kgは身体がデカくなったのもあるし、そこでパワー―アップした朝久泰央を見せたいですね」 裕貴「ほぼ同じですけれど、正直60kgの時は当時一番強かったのがレオナ選手に勝ったレミーで、レミーに勝って次はレオナ選手とタイトルマッチでどうかっていう時にタイミングが合わなくて出来なくて。62.5kgに上げようとなったら先に海外戦が決まって戦った来たんですけれど、62.5kgって階級に正式に上げて日本で試合するにあたって歴代の王者より弱かったらダメだと思うので、僕は前王者より強い自信があるし戦えば絶対に勝てたので、それを1戦目の今回の試合で見せて必ず62.5kgのK-1王者になるのが今の僕の目標です」 ――裕貴選手がしていう大きな指輪は何? 裕貴「これは武林風の表彰式があったんですけれど、唯一歴代で日本人だと僕だけだと思うんですが記念品でもらって。武林風のバッチも付けているように、僕は武林風で戦う時はK-1の朝久として戦っていますが、日本で戦う時は武林風四天王の一人として戦っているので、指輪とバッチを付けることで気持ちが高まりますし、おかしな試合は出来ないっていうのもあるので。これを付けている以上は世界で戦っている朝久裕貴は違うというのを見せたい気持ちの表れです」 ――そういう海外で戦っている兄を見て泰央選手はどう思っている? 「日本で強いけれど海外では通用しない選手もいる中で、戦績の半分は海外でやっていて世界のトップファイターに勝ち続けているのが兄貴なので、そこは選手としてこういう選手がカッコいいなって思いますし、兄貴は武林風を背負ってK-1で暴れるっていうのがあるんですけれど、自分はK-1としての強さ見せたいと思ってRIZINさんで戦ってきたので、兄貴と自分の強さを見せたいのが一番ですね」
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