2025年7月13日(日)福岡・マリンメッセ福岡B館『K-1 DONTAKU』の追加対戦カードが、6月17日(火)都内にて行われた記者会見で発表された。
K-1 WORLD GPフェザー級王者・寺田匠(team VASILEUS)の参戦が決定。アンゲロス・カポニス(ギリシャ/DIAMOND CAMP)とスーパーファイトの-59kg契約3分3R延長1Rで対戦する。
寺田は幼少期から様々な格闘技を学び、地元・九州のアマチュア大会でキャリアを積んでABEMAの番組企画『格闘代理戦争』に出演。2020年4月にプロデビューすると6戦無敗の快進撃を続けていたが、2023年6月の元Krushフェザー級王者・新美貴士との試合で初黒星。11月にはイタリアの『OKTAGON』でISKA世界スーパーフェザー級王座を奪取。
2024年2月は『RIZIN LANDMARK 8 in SAGA』で冨永武聖から1RでTKO勝ちを奪うと、7月に挑戦者の最有力候補だった兼田将暉を判定で破った。そして9月、軍司泰斗を延長戦の末に破り、K-1 WORLD GPフェザー級王座に就いた。2025年2月には新美貴士にリベンジして初防衛に成功。戦績は11勝(4KO)1敗。
カポニスは7勝(3KO)無敗のレコードを持ち、身長はなんと183cm(寺田は173cm)の長身サウスポー。まだ19歳で“ギリシャのダイヤモンド”の異名を持つ。左のパンチ、左ローキックが得意。WKU欧州THAI BOXINGスーパーウェルター級(-70kg)王座を持っているが、本来は59~60kgが主戦場の選手だという。
会見に出席した寺田は「地元九州(寺田は宮崎県出身)なのもあるし、階級を上げての挑戦でもある。59kgの身体が自分でも楽しみなのでKOを楽しみにしていてください」と、フェザー級(-57.5kg)から1.5kg上げての試合にワクワクしてるようだった。
<会見での質疑応答>
――対戦相手の印象は?
「試合動画がなくて。宮田さんとは次は外国人と決めるからって話していて、プロフィールが送られてきたらス―パ―ウェルター級王者って書いてあって嫌がらせなのかなって(笑)。でも体重が一緒なので絶対に勝ちます」
――長身サウスポーということでやりにくいのでは?
「身長がデカくてリーチも長いですけれど、パンチで距離を詰めるのは一瞬なので。でもレベルが違うと思います」
――今まで近い選手はいた?
「松山(勇汰)選手ですかね。いま県外からサウスポーのムエタイ選手をいろいろなところから呼んでいて、いろいろな技を試しています」
――体重を上げたのは?
「試合によって水抜きがキツい時とキツくない時の差が激しくて。前回の新美戦の時は6kg水抜きしたので、今回59kgで戦ってみてパワーが通じるか確かめたい。(階級を上げるかは)試合が終わってから決めます」
――一階級上のスーパー・フェザー級はレミー・パラ選手が新王者となったが?
「軽量級は日本人の階級だと思っていて。K-1も55kgから62.5kgまでは日本人がほとんど王者じゃないですか。パラに勝てる日本人はいない印象なので、勝てるとしたら僕しかいないと思います」
――王座決定トーナメントでは日本人3選手が勝てなかった。あれを見て思うところがあった?
「トーナメントなので怪我もあるし。でも僕が倒したいですね」
――RIZINの榊原社長と食事をしたとのことだが、RIZIN参戦もある?
「僕はK-1ファイターなので、K-1の許可がないと勝手には出られない。でもいいオファーがあれば宮田さんとは話したいですね。榊原さんからは『MMAやらないの?』って聞かれました。キックボクサーよりはMMAの方が出しやすいと言われました」
――どう返事した?
「そうですよね、しかないです(笑)」
――王者としてこれからのK-1をどう作っていきたい?
「軽量級は世界的にもK-1が一番強いと思っているので、僕が勝つことによって世界的にK-1の価値が上がる。だから(ノンタイトルマッチの)スーパーファイトでも負けられないですね」