MMA
インタビュー

【RIZIN】MMAデビュー戦勝利のシナ・カリミアン「本当につまらなかった」スダリオ剛を挑発「次は相撲取りの太ったおにぎりみたいなヤツ連れてきて」

2025/06/16 00:06
 2025年6月14日(土)北海道・真駒内セキスイハイムアイスアリーナにて開催された『RIZIN LANDMARK 11 in SAPPORO』の第8試合RIZINヘビー級(120kg)5分3Rで、11勝1敗の荒東“怪獣キラー”英貴(パンクラス大阪稲垣組)にMMAデビュー戦で勝利した、元K-1クルーザー級王者シナ・カリミアン(イラン)が試合後インタビューに答えた。 全くMMAをやってるって感じがしなかった ――試合を終えた率直な感想は? 「まずはTシャツを脱がせてください。なぜならば、もう私はチャレンジャーじゃないから。(Tシャツを脱ぎ捨てて)まずは相手についてちょっと不満を持っている。自分は怪獣キラーとやるって聞いていて、11勝以上しているMMAの選手だって聞いてきたんですけど、あの試合は何だったんですか? 自分はMMAをしに来たのに、ただのキックボクシングの試合になったのでそこに対しての不満があります」 ――もっとテイクダウンに来ると思っていた? 「多分3回ぐらいテイクダウンに来たと思うけれど、何もできなかったじゃないですか。全く自分のことを動かすことができなかったので、なんとか動かして欲しいって待ってたのに何にもしてこなかったです」 ――何かされてからやり返すという作戦だった? 「自分から何か仕掛けることはできたし、寝技に持っていくことはできたけれども、スタイルがキックボクシングそのものだったので全くMMAをやってるっていう感じがしませんでした。当然自分からもテイクダウンや寝技に持っていけたんですけれども、そうする必要もなく、ジャブと待ってカウンターっていうことなので自分もちょっと冷めてしまったのでもうそのままでしたね」 ――今後の目標・展望は? 「おにぎりみたいな、名前は分からないんですけどあの相撲取りの太ったおにぎりみたいなヤツ、名前を教えてください。兄弟でやってるおにぎりみたいなヤツらですね。名前が分からないですけど彼らを連れてきてください」 ――スダリオ選手と貴賢神選手? 「そんな名前だったかもしれないですけど、いつもヤツはSNSでごちゃごちゃ言って。自分は日本にいるのに、ヤツはブラジル行ったりアメリカ行ったり。日本にいるのになんで日本で戦いに来ないんだと思います」 【写真】リベリオンの総帥レオナ・ペタスと、なぜか敵対している宮田K-1プロデューサーも一緒に勝利を喜ぶ。――大振りすることなくジャブやテンカオで見事にMMAをやった。実際にはいつからMMAの練習を始めていた? 「先ほども言ったように自分はMMAをしに来ました。ただこの相手は本当に自分のことを不満にさせるような戦い方をしてきたので、自分はそれに対応しただけですね。本当につまらなかったです」 ――もっと自分のストライキングを活かせるようなMMAができるという自信がある? 「もちろんですね。自分はペルシャ人なのでレスリングの国から来てますので、当然テイクダウンすることはできますけれども、彼がそういうスタイルで来たのでそれに応えただけです」 [nextpage] 荒東「ケージ背負ってからのショートの壁レスのパンチが痛くてびっくりした」 ──試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。 「いやね、僕弱いっすね、はい。あんな調子乗ってて、ただただ恥ずかしいですね、もう出直すしかないですね。その反省が、僕の悪いところがいっぱい出た。そんな試合だったと思います」 ──悪いところとは具体的にどんなところだったのでしょうか。 「ちょっとパンチが大振りでしたね。ジャブが遠かったわけじゃないけど、パンチ打って1発目カウンターで引っ掛けてそこから展開作ろうかと思ったらそっからのステップが足長くておっきくて、追えずにそこのタン! タン! タン! って、そこの1発目だけでドーンとやられて、たまに連打まとまって受けて、それで後ろに逃がしてたんですけど“見栄え悪!”と思って。でも前に踏ん張ってても効くしと思って。中途半端でしたね」 ──シナ・カリミアン選手と実際に戦った印象として、対戦前のイメージと違ったとこはありましたか。 「アイツ……“アイツ”って言わせてもらいますけど、アイツいいヤツでしたね。クリーンファイトでしたし、普通にいいアスリートだと思いました」 ──試合を終えたばかりですが今後の展望・目標を教えてください。 「これ勝って、グランプリのことやなんや言おうと思ってたんですけど、まあそんな内容じゃなかったので、イチからしっかりやり直しますので。今後、時間かけて、前も言っていてこのチャンス来てモノにできず、僕の勝負弱さ、悪いところがいっぱい出たので練習環境等々ぜんぶ見直して、しっかり作っていきたいなと思います」 ──序盤からいきなりテイクダウンには行かずに削ってから崩していこうという考えでしたか。 「はじめからね、テイクダウン行きたかったんですけど、なんかちょっと遠くて。中途半端で、僕が大ぶりしていたのもあるのですけど、あれダメでしたねえ。なんか行けなかったです、まあローキック痛かったちゅうのもあるんですけど、あそこのMMA力の低さが完全に露呈したなって感じですね」 ──とはいえ中盤で差して崩せる展開もありましたが、カリミアン選手の腰が強かったですか。 「なんかねアイツ、前日から思ってたけど汗すごい滑るんですよね。すごい引っかかってる感じじゃなくて、セコンドの北方(大地)さんにインターバル中に『行けるよ』って言われてたんですけど、“俺、行けへんねんけどなあ”ってもう1回トライする、そこが中途半端で、逃げましたね、僕のホンマ、ダッサいところが出ました」 ──そのほかご質問がなければ終了となります。 「質問くださいよ、みなさん。無いんすか!? 無いっスよね。振り返りんとこでね、勝敗しか出なかったのも、あれが全ての答えやと思うので、はい。まあ。(記者に向かって)どう思いました? ここをこうせい! みたいなのはありました?」 ──オープンフィンガーグローブでのシナ選手の打撃はいかがでしたか。 「質問ありますやん! いやでもね、ジャブとかは痛くなかったんですけど、ケージ背負ってからのショートの壁レスのパンチ。まあ僕のも痛がってたと思いますけど、あれは痛くてびっくりしました。“あ、ちょっと、しんど!”と思いました。僕が押し込んで僕が殴っているのに、あれがめっちゃ痛かった」──今まで何戦もしていますが衝撃度としては? 「あれはびっくりしました。こんなに痛かったっけ、壁レスのパンチ。あんなに痛かったっけ? いつも俺が有利なのにと思いながら。頭が下がるから展開作ろうかと思ったんですけど、滑るし中途半端やなあ、って思って。で、シングル行ったんですけど、なんだかなあって感じで。途中いいのありましたけどあれも僕の弱さが出ましたね」 ──(北方大地から)シナのパンチがクルマとかで喩えると? 「軽が走ってきてサイドミラーにボン! とぶつかったくらいです。あれくらいやったら別に……よかった、爪痕残った(苦笑)」
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