2025年6月12日(日本時間13日朝9時30分~)米国テネシー州ナッシュビルのナッシュビル・ミュニシパル・オーデトリアムにて、『2025 PFL World Tournament 5: Semifinals』(U-NEXT配信)が開催された。
ウェルター級ワールドトーナメント準決勝では、日本の菊入正行(NEVER QUIT)が、強豪ローガン・ストーリー(米国)と対戦した。
▼PFLウェルター級世界トーナメント準決勝 5分3Rジェイソン・ジャクソン(ジャマイカ)サッド・ジーン(米国)
1R、サウスポー構えのジーンに、オーソのジャクソンが中央を取って圧力。そこに右のカウンターを狙うジーンは左ロー。さらに右でダウンを奪うと、ジャクソンは下から腕を掴み十字狙いに、ジーンは離れてスタンド勝負。前に出るジーンにジャクソンはダブルレッグテイクダウン! ジーンは立ち上がり、正対して離れる。
詰めるジーンはオーソから右。さらに右で差して押し込むも突き放すジャクソンは左を突き、右カーフをヒット。慎重になる両者。ジャクソンの右ハイをスウェイでかわすジーンだが、ジャクソンは右で詰めてダブルレッグテイクダウン! 座って背中を見せたジーンのバックに。ジャクソンはシングルバックも、ジーンは足を解いて立ち上がる。ジーンのラウンドに。
2R、ジャクソンは詰めて右ロー、右ストレートからシングルレッグも差し上げて離れるジーン。左ジャブを突くが、その打ち終わりにダブルレッグのジャクソン。ジーンはそこにスタンドバックを奪い返して崩して離れる。右ローのジーン。離れ際にヒジを狙う。ジャクソンは右カーフ。左右で前に出るジャクソン。右前蹴り、左ストレートのジーンをかわしたジャクソンは左前手のフックを狙い、詰めてダブルレッグテイクダウンで崩してホーン。
3R、ともにオーソに。左ジャブから右ハイをガード上に当てるジャクソン! 押し戻すジーンに、左ジャブを返すジャクソン。ジーンの左ボディから右ストレートをさばくが、サウスポー構えにしたジーンの左インローが「ボコン」と音を立ててローブローに。
中断後、再開。右ローのジーンに、左ジャブを突くジャクソン。ジーンのジャブの打ち終わりに詰めて組んで際の打撃から離れる。ジャブを当てるジャクソンに、ジーンもジャブ&ロー。
その打ち終わりにダブルレッグテイクダウンはジャクソン! ギロチンチョークを合わせに行くジーンに首を取らせず。すぐに立ち上がるジーンに、ジャクソンがダブルレッグで押し込みホーン。ジャクソンのラウンドか。判定へ。
判定2-1(ジーン30-27, ジャクソン29-28, 28-29ジーン)で2Rと3Rでジャッジが分かれる採点に。結果、初回にダウンを奪ったジーンが勝利。決勝でストーリーとの対戦を決めた。
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▼PFLフェザー級世界トーナメント準決勝 5分3R〇ヘスス・ピネド(ペルー)[1R 1分16秒 KO] ×ガブリエル・ブラガ(ブラジル)
1R、サウスポー構えのピネドに、中央を取るブラガはオーソドックス構え。ピネドは右ジャブ。ブラガも左ジャブを伸ばし右ミドル。ピネドの左に、ブラガも右を返す。
ブラガの左にピネドは左から右をヒット! さらに回転速く右から左を当てるとブラガがダウン! 3戦目にはピネドがKO勝ちで、通算2勝1敗でピネドが勝ち越し。決勝でハイブラエフと対戦になった。
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▼PFLウェルター級世界トーナメント準決勝 5分3R〇ローガン・ストーリー(米国)170.6 lbs[判定3-0] ※30-27, 29-27, 29-28×菊入正行(NEVER QUIT)170.4 lbs
トーナメント一回戦では、Cage Warriors ウェルター級王者にしてTUFにも出場したヤニス・バサール(ギリシャ)を2R終了時、TKOで破った菊入。
今回の準決勝の相手は、NCAAディビジョン1でオールアメリカンに4度選出されたカレッジレスリングの猛者にして、元Bellator世界ウェルター級暫定王者のローガン・ストーリーとなった。
1R、ともにオーソドックス構え。右の蹴りのフェイントで中央に立ち圧力をかける菊入。前傾姿勢。最初のシングルレッグを切った菊入だが、なおも詰めたストーリーが菊入のカーフの打ち終わりにボディロックテイクダウン。
ハーフで右で差す菊入に右ヒジのストーリー。連打! ケージが遠い菊入。一瞬動きが止まりかける菊入はハーフからいったん脇に頭を突っ込むも、ストーリーはマウントに移行。背中を見せてケージまで這って立つ菊入。
なおもバックから崩してテイクダウンのローガン! 菊入はハーフから右で差すが、剥がすローガン。ディープハーフの菊入に脇を差すローガンは再び寝かせると残り20秒で鉄槌連打も菊入が立ってホーン。ストーリーのラウンドに。
2R、左ジャブで先に圧力をかけて右前蹴り、カーフの菊入。さらに右カーフをヒット。詰めるローガンはダブルレッグ。そこに左小手から差し上げる菊入。ケージ背にクラッチはさせない菊入は、ストーリーのシングルレッグレッグを切る。
スタンド、右カーフの菊入。左を突くストーリーに右を当てる菊入! さらに右を突くが、ここで詰めてシングルレッグからケージに押し込むストーリー。
突き放した菊入。は左ジャブ、右前蹴り。しかしストーリーは低いシングルレッグから脇を潜ってテイクダウン。ケージ背に立った菊入がストーリーのクラッチを剥がしてスタンドに。
菊入の右前蹴り、ジャブに下がるストーリーだが、なおもシングルレッグにストーリーはテイクダウンも立ちあがる菊入が立ち上がりホーン。テイクダウンされるも打撃を当てた菊入のラウンドか。
3R、右目を腫らしているストーリー。互いにどれだけ削られているか。右から左を当てたストーリー。角度をつける菊入は左ジャブ。右から入る菊入にストーリーは執念のシングルレッグ。
ケージに這う菊入の手を掴んで崩して足を超えて肩固め狙い。レッグドラッグからハーフに戻した菊入だが背中を着かされる。
ヒジを立てて立とうとする菊入の送り手を掴んで崩すストーリー。右のパウンドをこつこつ突くストーリー。菊入を押さえ込むストーリー。しかし菊入も上体を立てて背中を見せて立つが、バッククリンチのストーリーが崩して正対してハーフから押さえ込み。
肩固めのプレッシャーにも金網まで這って立ち上がり、残り5秒で立ち上がり右で前に出るが、ホーン。
判定は3-0(30-27, 29-27, 29-28)でストーリーが勝利。1者が2P差をつけるニアフィニッシュの1Rのピンチを凌いだ菊入は、2Rを取り返したものの、3Rに力を残していたストーリーにテイクダウンを奪われ、準決勝で敗退した。ストーリーは決勝でジャクソンvs.ジーンの勝者を待つことに。
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▼PFLフェザー級世界トーナメント準決勝 5分3R〇モヴィッド・ハイブラエフ(ロシア)[判定3-0] ※30-27×3×キム・テキュン(韓国)
1R、サウスポー構えのテキュン。オーソのハイブラエフは、テキュンの前蹴りを掴んで組んでテイクダウン。クローズドガードのテキュンにインサイドガードからパウンド。
足を抜いて立つテキュンのバックに回り、持ち上げて崩して、スタンドバックについて背後からヒザ蹴り。クラッチにヒジを打って切ろうとするテキュン。
2R、開始早々シングルレッグテイクダウンのハイブラエフに、カウンターの腕十字を狙うテキュンだが下に。上のハイブラエフはハーフからアームロックを狙い、スクランブルのテキュンの立ち際にバックに。
それを中腰で前に落としたテキュンだが、すぐに立つハイブラエフがまたもテイクダウン。ハーフから左で枕、立ち上がるテキュンはバックにつこうとするハイブラエフにグランビーロールから立ち上がり。
しかしすぐに詰めるハイブラエフに、テキュンは四つから小外がけテイクダウン! しかし下のハイブラエは蹴り上げで立ち上がり。テキュンの左右に右をカウンターで突く。ここもハイブラエのラウンドに。
3R、左ミドルを突くテキュン。ハイブラエは右を突いてダブルレッグダイブ。下になるテキュンは跳ね上げるが着地したハイブラエフ。テキュンの立ち上がりにバッククリンチ。しかし胸を合わせたテキュンはギロチンチョークで引き込むが、その瞬間に首を抜くハイブラエフは、ケージにテキュンを押し込みリストコントロール。
立つテキュンを崩すと、グランビーロールを狙うテキュンを潰して上に。腰を抱いてコントロール。なおも前転するテキュンをサイドバックからコントロール。立ち上がるテキュンを再三崩すが、離れたテキュン。回転系のパンチ、蹴りで反撃も軸がブレて、それをハイブラエフが潰してホーン。
判定はフルマークの30-27×3でハイブラエフが勝利。ピネドvs.ブラガの勝者を待つことに。
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▼フェザー級補欠戦 5分3R〇アダム・ボリッチ(米国)[判定2-0] ※29-28×2, 28-28×ジェレミー・ケネディ(カナダ)
1R、ともにオーソドックス構え。圧力かけるケネディの右にボリッチは右アッパーを当てて左フックでダウンを奪うとトップに。ハーフのケネディは下から左で差すが、ボリッチは左脇に頭を押し込み、肩固め狙い。
そこでリバーサルしたケネディに、ボリッチは下になって肩固めで絞めるが、抜いたケネディが上のままホーン。ダウン奪ったボリッチのラウンドに。
2R、ダブルレッグから小外がけテイクダウンのケネディ。パスからバック、ボディトライアングルで組んで背後から細かいパウンド。おたつから二重がらみに。
3R、右を振るケネディに、右アッパー、左フックのボリッチ。右をかわしてシングルレッグも切るボリッチにクリンチボクシング。突き放すボリッチにシングルレッグなおも詰めてダブルレッグからケージに押し込み、ハイクロッチのケネディ。
ダブルレッグにケージ背に左手を差し込み両足を広げて凌ぐボリッチ。そこで2R同様にバック狙うケネディにボリッチは差し返して突き放して、スタンドで右から左、互いに右を突いてホーン。
判定は1者が2Rにまさかの2ポイント差をつけてケネディを支持し28-28のドローも、2者が29-28でダウンを奪ったボリッチを支持し、判定2-0でボリッチが勝利した。
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▼ウェルター級補欠戦 5分3R〇マゴメド・ウマラトフ(ロシア)[1R 2分28秒 KO] ※左フック×アンソニー・アイヴィー(米国)
1R、ともにオーソドックス構え。左ハイのアイヴィーは上体を立たせてシングルレッグへ。それをがぶったウマラトフは、サイドバックへ。巻き込み前転を狙うアイヴィーにがぶりパウンドも、アイヴィーもシングルレッグから立ち上がり。
ワンツーの右から右跳びヒザで前に出るアイヴィーに、ウマラトフは左フック! 崩れたアイヴィーにさらに左フックを打ち抜き、アイヴィーが前のめりに倒れた。
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▼ウェルター級 5分3R〇サレック・シールズ(米国)[判定3-0] ※30-27×3×ジョセフ・ルシアーノ(豪州)
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▼ウェルター級 5分3R〇ケンドリー・セントルイス(米国)※8連勝[3R 3分21秒 リアネイキドチョーク]×ムハメド・ベルハモフ(ロシア)
1R、サウスポー構えのベルカモフのスリップにギロチンのセントルイス。首を外したベルハモフがマウントに。2R、ダブルレッグテイクダウンのベルハモフ。立つセントルイスがテイクダウン。ベルハモフは立ち上がる。
3Rもギロチンで引き込むセントルイス。首抜くベルハモフにセントルイスも立ち上がりテイクダウン。スタミナ落ちたベルハモフのバックを奪い、ボディトライアングル。リアネイキドチョークを極めた。
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▼フェザー級 5分3R〇アレクセイ・バーガンデ(米国)[判定3-0] ※30-27×3×ネイサン・バーズレイ(米国)
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▼バンタム級 5分3R〇ジェイソン・ダナー(米国)[判定3-0] ※30-27×2, 29-28×ネイサン・ギルモア(米国)