WBCムエタイ世界王座獲りに挑む大田(右)迎え撃つ王者オルデン(C)NJKF
2025年6月8日(日)東京・後楽園ホール『NJKF KING of CHALLENGER』(U-NEXT配信)の前日計量が、7日(土)都内にて正午より行われた。
メインイベントのWBCムエタイ世界フェザー級(57.15kg)タイトルマッチ3分5Rで対戦する、王者アントニオ・オルデン(スペイン)と挑戦者・大田拓真 (新興ムエタイジム)は共に56.95kgで計量を一発クリアーし、あとは試合のゴングを待つのみとなった。
WBCムエタイ世界フェザー級王座など7つのタイトルを保持し、29戦43勝5敗1分の好成績を誇るオルデンは「相手のことはファイターとしてとてもリスペクトしています。彼の特徴はしっかり捉えて明日は素晴らしい試合ができるように準備してきましたので楽しみにしてください」、大田は「このような機会に出られること、試合が出来ることを凄く嬉しく思います。この一戦はNJKFvs.世界との戦いです。僕がプロデビューした時からNJKFさんにお世話になってきました。明日はしっかり倒して自分が世界チャンピオンになります」とそれぞれが意気込みを語った。
日本国内最強と呼び声の高い挑戦者を相手に、世界王者としてどんな戦いを見せるかと聞かれたオルデンは「私が世界チャンピオンです。(大田は)日本で一番強い選手かもしれないですが、それは自分には関係ないこと。しっかり勝って防衛したいと思います」と余裕のコメント。
オルデンはこれまでにK-1のリングに2度参戦し、2017年4月には武居由樹、2024年7月には玖村将史にいずれもKO負けを喫しているが、今回はオルデンが得意とするムエタイルールでの一戦となる。
オルデンは「明日はやっと自分の本来の契約体重での試合になり、準備も万全に出来ているので、素晴らしい試合をして必ず勝ちます」と必勝宣言。
それを受けて大田は「今回は強いオルデンを見られると思うので、それを凄く楽しみにしています」と試合が楽しみだという。
大田はNJKFのリングだけでなく、ONEでも定期的に試合をこなし現在4戦3勝1敗と勝ち越している。世界タイトル獲得後の目標を聞かれると「世界トップの団体のONEでもっと上に行きたい」とした。
また、セミファイナルのWBCムエタイ日本統一バンタム級(53.52kg)王座決定戦で対戦する、NJKF バンタム級王者・嵐(KING gym)は53.45kg、スックワンキントーン認定バンタム級王者・星拓海(IDEALGYM)は53.50kgで計量をパスし、フェイスオフではバチバチに睨み合った。
4月の王座決定トーナメント1回戦で、山脇飛翼からダウンを奪って勝利した嵐は「みんなが見て、こいつがキングだと思うような試合をして、NJKFのキングになりたいと思います。明日はNJKFのチャンピオン、NJKFの代表として俺が必ずベルトを持って帰ります」と固い決意を口にする。
1回戦ではMA日本バンタム級王者のJINを判定で下している星は「前回の試合よりもしっかり仕上げてきたので、明日は自分でも楽しみです。相手はNJKFの看板選手なので、勝って全てを奪ってやろうと思います。全ての人の期待も背負って必ず勝ってベルトを巻きたいと思います」と共にベルト奪取を宣言。
お互いの印象について、嵐は「当てさせずに当てるというスタイルでやっているみたいで上手いけど試合はつまらない」というと、星は「相手はテクニック、パワー、勢いがあって強いと思いますが、自分のスタイルで勝ちたいと思います」という。
ベルト獲得後の目標を聞かれると、嵐は「やりたいことは決まっているので、ベルトを獲った後のリング上でのマイクで言いたい」といえば、星は「とりあえずは明日のことしか考えていません。明日はこのベルトを獲るためにやってきたので、明日は必ず勝ちます」と答えた。
今大会はU-NEXTで初のLIVE配信が行われる。