ムエタイ
インタビュー

【RtR】12連勝中の藤原乃愛が3年5カ月ぶりの後楽園ホール凱旋「強いムエタイを見せたい。KOも狙います」

2025/06/06 19:06
 2025年6月15日(日)東京・後楽園ホール『Road to RWS』(U-NEXT配信)にて、47.62kg契約2分3Rでサリカトーン・オーツームエタイジム(タイ)と対戦する藤原乃愛(尚武会フジワラムエタイジム)のインタビューが主催者を通じて届いた。  藤原はジュニアキック時代から50戦以上のキャリアを重ね、2021年5月にプロデビュー。相手を圧倒する前蹴りで連勝を重ね、プロ6戦目でAyakaに勝利し、高校3年生にしてミネルヴァ ピン級タイトルを獲得。昨年3月に撫子との初防衛戦で敗れ、続く5月のムエロークでは女子ムエタイ界トップの一角、モンクットペットに判定負けを喫して以降は、タイを主戦場に。  2024年6月にはタイ・カラレスタジアムで行われたFairtex Fight47kgタイトルを獲得。9月の『RAJADAMNERN KNOCK OUT』でも完勝、『BOM』『RWS JAPAN』『RWS』『ムエローク』で勝ち進み、現在12連勝中。ラジャダムナンスタジアム認定女子ミニマム級2位にランキングされている。 あえて首相撲で勝負して勝ちたい ――大学生活と練習で毎日が忙しそうですね。 「そうなんです! 朝6時に起き、9時開始に間に合うように大学に行き、終わり次第、八王子にある尚武会で4時間ほど練習し、父が代表を務める三浦海岸のフジワラムエタイジムに向かい22時まで指導と練習をし、家に帰るのは22時半ごろです」 ――貴重な睡眠時間を割いてインタビューさせていただきありがとうございます。試合が近づいている中、調整はいかがでしょうか。 「久しぶりの後楽園ホールでの試合なので、しっかり仕上げていこうという気持ちでバチバチに追い込んでます」 ――後楽園ホールでの試合だと気持ち的に違いますか? 「そうですね。やっぱり格闘技の聖地ですし、しかも日本で試合できるのも少なくなってきているので嬉しいです」 ――後楽園ホールでの試合は2022年1月のジャパンキックのリングで撫子選手と引き分けた一戦以来ですね。 「そうですね。私はプロデビュー戦から4戦目までずっと後楽園ホールでした。苦い思い出もあるし、嬉しい思い出もあるし、懐かしいなと。ここまで頑張ってきた記憶が蘇ってきました。『後楽園ホールで試合するよ』と応援してくれる方々に連絡すると、『凄いね!』と言ってくださるので、後楽園ホールはすごいところなんだな、頑張らないとなと改めて思います。あと、何度かラジャダムナンスタジアムで試合をしてますが、ラジャダムナンでも『聖地に来た!』と感じることはありますね」 ――今回の試合に向けては、どういうところを強化されていますか? 「相手の写真や動画を見た感じだと結構、肩幅が広く、スタイルはムエカオだったので首相撲を強化しています。タイ人を相手に首相撲で勝てる選手はなかなかいないと思うので、私はあえて首相撲で勝負して勝ちたいという気持ちはありますね。普段102~103ポンドで試合をやっていますが、今後ラジャのベルトを狙うには105ポンドでもしっかり勝たないといけないので、パワーを付けて力でも負けないように練習しています」 ――階級を上げての調子はどうですか。 「105ポンドでの試合は初めてですが、そんなに変わらないかなと。今回の相手は上の階級から落として来る選手なので、どれだけ組んだときに強いのかなど、試合をしてみないと分からない部分もあります」 ――今回の試合でのテーマはありますか? 「強いムエタイを見せたいと思っています。やっぱりポイントを取るムエタイも大事だと思うんですけど、お客さんは倒すところを見たいと思うので、強い攻撃をしっかり出して強さを見せたいなと思います」 ――今、藤原選手はラジャダムナンスタジアム認定女子ミニマム級のランキングの2位、ジムの先輩の伊藤紗弥選手は4位にランキング入りしてます。伊藤選手よりも先にベルトを獲りたいという思いはありますか? 「うーん、どうですかね(苦笑)。もちろんラジャダムナンスタジアムのベルトは獲りたいですけど、先輩と競争しているわけではないですし、お互いに選手同士なので来たチャンスを逃さないようにしないといけないという気持ちでいます」 ――現チャンピオンのモンクットペット選手に勝つ自信もありますか? 「今月14日にモンクットペット選手がドゥワンダーウノーイ選手を挑戦者に迎えてタイトルマッチが行われるんですけど、どっちが勝つかわからないです。この2人はすごく強いなと思いますが、もちろんやるからには死に物狂いで頑張って勝つ気持ちでいます」 ――現在12連勝中ですが、絶好調の要因は(藤原自身のSNS投稿では11連勝中とのことだったが、12連勝中が正解)? 「ラジャダムナンスタジアムのベルトを獲りたいという目標があるからじゃないですか。タイトルマッチまでに一回でも負けてしまったら遠のいてしまうと勝手に思っているので、一個一個のチャンスをしっかり逃さないようにしないといけないと思って試合をしていたら、いつの間にかここまで連勝できていました」 ――いつぐらいにタイトルに挑戦したいですか? 「自分では何とも言えないですけど、できれば早めに挑戦できたら嬉しいですね。もし年内に挑戦できると考えたら、今からでも緊張しちゃいます(笑)」 ――今後の展開が楽しみになりました。 「ありがとうございます。今回約2年ぶりの後楽園ホールでの試合なので、しっかりと強いムエタイを見せてしっかり勝って連勝記録を伸ばせるように頑張りたいと思います。やっぱり倒せるムエタイを求められていると思うので、KOも狙います」
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