キックボクシング
インタビュー

【KNOCK OUT】龍聖との“宿命の対決”に臨む久井大夢「思っているのは『絶対倒す』ということだけ」「完全に最後まで倒しにいく」

2025/06/04 13:06
 2025年6月22日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館『THE KNOCK OUT 2025』(U-NEXT配信)のメインイベントにて、KNOCK OUT-BLACKスーパーフェザー級タイトルマッチ3分3R延長1Rで、龍聖(BRAID)の挑戦を受けての初防衛戦に臨む王者・久井大夢(TEAM TAIMU)のインタビューが主催者を通じて届いた。  久井はKNOCK OUTアマチュアで3階級制覇を達成後、2022年4月大会でプロデビューしてKO勝ち。12月の王座決定戦で3戦目にしてKNOCK OUT-REDスーパーフェザー級王座に就いた。2023年9月には大谷翔司に判定勝ちでKNOCK OUT-BLACKライト級王座に就いて17歳にして2階級制覇を達成。2024年6月、龍聖とKNOCK OUT-BLACKスーパーフェザー級王座決定戦を争い、17戦無敗だった龍聖に初黒星を付けて三冠を達成した。  11月にロムイーサンに敗れるも12月の「KNOCK OUT-REDスーパーフェザー級王座決定トーナメント」で優勝、再び同王座に就いた。他団体やカンボジアのクンクメールでも積極的に試合を行い、2025年2月にはIPCC世界-60kg王座をカンボジアで獲得。しかし、4月のIPCC世界-61kg王座決定戦でチョムラウンに判定負けを喫した。戦績は15勝(5KO)4敗。  昨年の初対戦では1Rに2ダウンを奪ったが、その後守りに入ったことが物議を醸した。1年ぶりの再戦、王者・久井はどんな決意で臨むのか? 前回の2・3Rとは全然違う自分を見せられる ──昨年6月の勝利後も、龍聖選手との再戦のことを意識してきたと思います。その試合が実際に決まって思ったことは? 「『来たな』という感じですね。想定していたことが現実になったというか」 ──前戦の直後から、ずっとこの再戦に備えていた? 「そうですね。常に『龍聖選手とはまたやる』ということを意識して練習していました。その間も、その時その時の試合には集中してはいたんですけど、どこかで必ず考えてはいました」 ──この1年、久井選手は国内でもカンボジアでも多くの試合をこなしてきましたよね。この1年の自分をまとめて振り返ると? 「うまくいった試合もあれば、そうでないものもあったんですけど…海外で勝てたことも、前回の試合で負けたことも、今回勝つためにあったんだと思いますし、いい経験がいっぱいで来たなと思っています。特に今年はまだ日本で試合をしてないので、今回久しぶりに日本でやるのが楽しみだなというのもありますね」 ──逆にこの間、龍聖選手は2試合しかしていないですよね。その点に関しては? 「前回の自分との試合も何度も見て、最近の試合も見て、お父さんといろいろ対策しているので、特に問題はないです。改めて見ると、普通に『強いな』とは思いますけど」 ──久井選手にとっての、龍聖選手の強い部分というのは? 「一番はパンチの的確さじゃないですかね。スピードもあるし」 ──昨年はそれをかいくぐって1Rに二度のダウンを奪ったわけですが、あの時に一番心がけていたことは? 「あの時は本当に勝ちに徹したというか、『どうなっても勝つ』という気持ちで挑んでいました。でも今回は絶対倒すので、そこは楽しみにしていてほしいです」 ──昨年の試合では、2・3Rは1Rのポイントを守ることに徹して勝利しました。あの時とは違うと。 「はい。今回は、最初から前回とは全然違う感じになると思います。向こうも1Rからガンガンくるやろうという想定もしてますし、自分も前回の2・3Rとは全然違う自分を見せられると思います。完全に最後まで倒しにいく気持ちなので」 ──改めて考えると、龍聖選手って「倒しづらい」選手ではないんですか? 「まあ、穴が少ないとは思いますね。去年のことを踏まえて対策もしてくるでしょうし。でもこちらもそれを想定して対策はしているので」 ──何か「秘策」を用意していたりは? 「用意してますよ、今回は」 ──おおっ! それは出たらビックリするようなものですか? 「そうでもないんですけど、僕は今まであまり出していなかったような技というか。これまでの試合でも『これで倒す』というのは用意してるんですけど、特に今回は用意してます。まあ、それ以外にもいっぱいあるので。局面ごとのイメージも、普段より多めに作っています」 ──前回は龍聖選手の相手の負傷欠場で、急きょ決まった対戦でした。今回はずっと想定していたということですし、正式発表からも時間がありました。その点で違う部分は? 「でも、前の試合の時も『いつかやる』とずっと思っていたというのはありましたし。前回は向こうの方がオーソドックスからサウスポーに変えてきたりしてましたし、どちらかというと『前と違う』というのは向こうの方なんじゃないかと思いますね」 ──「1回勝っている」ということは、気持ちの部分に影響はありますか? 「『チャンピオンやから』ということは、僕はあまり思ってなくて。僕は前回と同じ気持ちで挑みたいと思っています。『再戦だから』というのも特にないです。1回やっているから対策しやすい部分はありますけど、『絶対勝つ』という気持ちには変わりはないです」 ──代々木第二大会、ビッグマッチのメインでもあります。そこは? 「そこも特に気にしてはいいないです。思っているのは『絶対倒す』ということだけで」 ──龍聖選手は「自分がKNOCK OUTで一番というところを見せないといけない」と繰り返し言っています。ここで勝った選手が間違いなくKNOCK OUTを改めて引っ張ることになると思いますが。 「確かに、ここで勝たないとそう言えるものではないですからね。その意味でも『絶対勝つ』、『絶対倒す』というのは同じです」 ──今回、特に変わった練習はしていますか? 「いろんなところに出稽古に行っていますね。月心会の松本涼雅選手とか、誠輪館の真琴選手など、オーソドックスでキレイなタイプの選手とよくスパーリングをさせてもらっています。あと、ROYAL KINGSにも出稽古に行ってますね」 ──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう? 「今回に関しては、絶対に最初から最後まで倒しにいくので、楽しみにしていてほしいですね」
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