徳弘拓馬が田中智也を肩固めに極める
▼第12試合 バンタム級 5分2R・延長1R
×田中智也(fit)61.45kg
[2R 4分25秒 肩固め]
〇徳弘拓馬(stArt)61.35kg
経験か、勢いか。バンタム級の実力者同士による実力勝負が開幕。GRACHANバンタム級で、注目の好カードが実現する。キャリアを積み重ねてきた田中智也(fit)と、現在連勝中の徳弘拓馬(stArt)。実績と実力を備えた両者による、ハイレベルな一戦だ。
田中は、冷静な試合運びと的確な判断力が持ち味の実力派。スタンド・グラウンドともにバランスが良く、経験に裏打ちされた対応力で相手の攻撃を封じ、着実に自分のペースに持ち込む戦い方を得意とする。
対する徳弘は、22歳という若さながらプロで着実に結果を残し、勢いに乗るバンタム級の新鋭。躊躇のない仕掛けとフィニッシュまで持ち込む鋭さを武器に、近年の試合ではその完成度を高めており、ランキング上位を狙う存在として注目を集めている。
“緻密に組み立てる田中か、流れを断ち切る徳弘か。”互いのリズムと意地がぶつかるこの一戦は、タイトル戦線へのステップアップとなる重要な一戦。5分2R+延長1R、時間無制限の勝負の中でどちらが一枚上手か。バンタム級の次なる展開を占う、見逃せない一戦となる。
1R、ともにオーソドックス構え。左インローの田中。続く右ローに徳弘は右ストレートを合わせる。さらに右のダブルに一瞬、腰を落とす田中だが左インローを突く。
左ジャブを見せる徳弘。右に回って詰めてきた田中にワンツーの右を届かせる。前に出たところに田中はカウンターのダブルレッグテイクダウン。ハーフで右で脇差し、左枕で肩でプレッシャーをかけて背中を着かせる田中はパスからマウント。肩固めを狙う。
徳弘は左で脇差し返し、ブリッジで内側を向こうとするが、マウントキープの田中は再び寝かせて右脇を差して押さえ込み。パウンドには行かない。
2R、スイッチを見せる徳弘に、左インローを当てる田中。徳弘は右から左で詰めて組みに。四つでケージに押し込み、互いに体を入れ替え合い、四つから徳弘は日沖発ばりに小外がけでテイクダウン! 下から両足を四角に。左脇差した左手と肩ごしからの右手でクラッチするティピーチョークで絞めに。ブレーク。
徳弘は右カーフ、左ジャブ。田中の左インローに右を合わせるも、田中も前にそこに首相撲ヒザの徳弘。田中は首投げテイクダウン。途中で首を抜いた徳弘はバック、両足をフック。正対しハーフにした田中に肩固めへ移行。右脇腹にパンチ。ハーフからの絞めのプレッシャーに田中は足を解除、徳弘はマウントに移行して絞めるとすぐにタップした。
日沖発と久米鷹介に祝福された徳弘は、「名古屋stArtから来ました徳弘拓馬です。今日はありがとうございました。次、TSUNE選手か伊藤(空也)選手、やらせてください。stArtの皆さん、僕についてきてください。よろしくお願いします」と、次戦に王者かランキング1位を希望した。












