キックボクシング
インタビュー

【RISE】VASILEUS唯一の女子ファイター島田知佳×元戦うラウンドガールの宮原華音「女子にはない打ち合いが見れるのかなと期待しています」(宮原)

2025/05/29 22:05
【RISE】VASILEUS唯一の女子ファイター島田知佳×元戦うラウンドガールの宮原華音「女子にはない打ち合いが見れるのかなと期待しています」(宮原)

実は同じ大会にも出ていたことがあるという伝統派空手出身の宮原(左)と島田(C)RISE

 2025年5月31日(土)東京・後楽園ホール『RISE188』にて、「RISE QUEENアトム級王座決定トーナメント」1回戦に出場する島田知佳(team VASILEUS)のインタビューが主催者を通じて届いた。

 同じ伝統派空手出身で、RISEラウンドガール時代には試合にも出場してKO勝ちを収めているRISEオフィシャルサポーター・宮原華音を交えてのインタビュー。共に伝統派空手出身で同級生、なんと同じ大会に出場していたことも!

“倒して勝つ”事にこだわっていきたい(島田)


――島田選手がすごく緊張している様に見えます。インタビューとか取材はまだ慣れていないですか?

島田 こういったのは初めてです。

――RISEの公式から発信していくものなので、リラックスしていただいて大丈夫です。

宮原 私は楽しみにしていました。

――早速ですが、お2人には共通点が多いという事で、その辺りについて教えていただけますか?

宮原 島田選手の試合を初めて見た時に「このスタイルは伝統派空手がベースなのかな?めちゃくちゃ同じ匂いがするぞ」って感じたんですよ。それで調べてみたら同い年で、しかも全く同じような大会に出ていることを知って、そこから虜になってしまったんですよね。

――その話はSNSでもお2人でやり取りされていましたね。島田さんは宮原さんの事をご存知だったんですか?

島田 伝統派空手をやっていたのは知らなかったんですけど、ラウンドガールの方が試合に出て1ラウンドKOしているっていうので知りました(笑)。

――そこから知ったんですね。

島田 はい。そこから少し会話をさせてもらって、伝統派空手をやっていて、しかも小学生の全国大会でも優勝されているのを知ったんですよね。

――年齢も学年も一緒ですもんね。

宮原 だから島田選手はRISEの中で1番最初に私と出会っています(笑)。

――同じ大会に出ていたんですか?

宮原 『小学校5年生女子組手の部』だったので、全く同じですよね。

島田 自分は5年生の時は1、2回戦で負けました。

――宮原さんはどこまで勝ち上がったんですか?

宮原 優勝させていただきました。その時は私の方が強かったみたい(笑)。島田選手は何年生から試合に出ていたんですか?

島田 小学1年生の時は型で出て、2年生から組手で出たんですけど、4年生の時だけ出ていないです。

宮原 凄いですね。私は都大会で1、2回戦負けで、5年生の時だけ全国大会に出れたので。

島田 それで優勝できているのが凄いですよ。

宮原 私は何回も出れている方が凄いと思います。

――島田選手は空手は何歳からやられているんですか?

島田 6歳からです。

――そこからずっと空手をやっていて、以前は自衛隊にいたんですよね?

島田 そうです。

――自衛隊の時も空手はやっていたんですか?

島田 実は東京オリンピックに空手競技が入ったタイミングで、自衛隊体育学校で空手の訓練が始まったんですよ。一応東京オリンピックを目指すという名目で、自衛隊にいながら空手だけを練習させてもらっていました。

――所属は自衛隊として空手をやっているという事ですか?

島田 自衛隊体育学校というオリンピック選手を育成するような施設があるので、いろんな種目の方がそこでトレーニングしていました。

――特にどこの部隊に所属していたとかはなかったんですか?

島田 自分の所属は航空自衛隊の横田基地だったんですよ。

宮原 え! 横田基地の方に実家があるんです。共通点がありすぎて好きになっちゃいますね(笑)。

島田 18歳から横田基地にいました。

――18歳から自衛隊体育学校に入っていたという事ですか?

島田 18歳から普通に自衛隊に所属して、体育学校ができたのが2年目くらいの時だったので、そこから体育学校に行かせてもらっていたので、4年間くらいそこにいました。

――自衛隊体育学校に行きつつ、お仕事と言うか任務みたいなのもやられていたんですか?

島田 私は隊員の食事を作る仕事をしていました。

――何百人分も作られていたわけですね。では料理は得意ですか?

島田 得意かは分からないですけど、一応できます。


――航空自衛隊で空手をやっていて、いつ頃からプロのキックボクサーとしてやっていきたいという思いが出たんですか?

島田 最初は横田基地の近くにあるジムでフィットネスとして、空手のためにキックボクシングで活かせるものがないかと始めたんですけど、すごくキックボクシングにハマってしまったんですよ。それでアマチュア大会とかも出始めてプロを目指すようになりました。自衛隊で続けていくのも良かったんですけど、どうしても副業になってしまうので、”自分の今しかできない事をやりたい”と思って自衛隊を退職してプロになりました。

――デビューする場所って色々な団体の選択肢があったと思うんですけど、その中でRISEのリングを選んだ理由は何だったんですか?

島田 自分が見た時にRISEのアトム級がすごく盛り上がっていて、K-1との対抗戦でも宮﨑小雪選手が圧倒的で、日本でも世界でも強い存在だったので、いつか戦ってみたいと思ってRISEを選ばせていただきました。

――そのRISEのリングで今回は大きなチャンスが回ってきました。憧れのアトム級の王座決定トーナメントに出場が決まった時の心境を教えていただけますか?

島田 まず宮﨑小雪選手が王座を返上したタイミングで、自分はランキングにも入っていないし、トーナメントで決めるのか王座決定戦で決めるのかっていうのも分からなかったので、早くランキングに入って上に行っておかないとチャンスが掴めないなと思っていた所でオファーをいただいたので、正直に言うと「自分でも出れるんだ」っていう驚きの方が大きかったですね。でも絶対に王座は獲りたいと思っています。

――デビュー以来、3戦3勝で無敗の道を進んでいますけれど、プロでやっていくにあたって手応えは感じていますか?

島田 デビュー前は、もっと簡単に倒せるものだと勝手に思っていたので、今は難しいなと感じています。ただ勝つというよりは“倒して勝つ”という事にこだわっていきたいので、1戦1戦成長しているのは自分でも分かるんですけど、まだ満足のいく試合は自分なりにはできていない感じがします。

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