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インタビュー

【ONE】イシゲ・リカ「幼い頃にはいじめられたけど、今ではタイ人としての自分も日本人としての自分も誇りに思える」=10.13 両国

2019/10/13 07:10
【ONE】イシゲ・リカ「幼い頃にはいじめられたけど、今ではタイ人としての自分も日本人としての自分も誇りに思える」=10.13 両国

10月13日(日)のONE Championship「ONE:CENTURY 世紀」朝の部で2人の日系女子ファイターが両国国技館で試合を行う。

日本と米国のハーフのジャネット・トッドと、日本とタイのハーフのイシゲ・リカだ。

彼女たちはいかにしてマーシャルアーツと出会い、プロとしてONEで戦うようになったのか。


──本日(試合前々日)は最終計量をパスされたそうですね。ONEの減量は水抜き禁止ですが、イシゲ・リカ選手にとって、ONEの計量方法はやりやすいですか?

「私にとってはすごくやりやすいやり方で、過度な水抜きをしない分、身体にも優しいしアスリートにとっていいと思います」

──10日の会見で平田樹選手と向き合ったとき、イシゲ選手の方が少し大きいのかなと感じました。

「いえいえ、あのときはハイヒールを履いていたので身長が高く見えたんです(笑)。実際は同じくらいです」

──足もとに気づかずすみません。ところで日本人のお父様が柔道をやっていたそうですね。

「はい。父は8年前にバンコクで亡くなってしまって、私が父から柔道を習うことはなかったのですが、武術に近しさを感じています」

──武術としては合気道とテコンドーをやっていたとか。あまりテコンドー的な蹴りはまだ見せていないようにも思いますが……。

「テンコンドーではなくカラテです。フルコンタクトのアシハラカラテをやっていました。13歳の頃、3、4年やっていました」

──フルコンタクトカラテは、今のイシゲ選手のMMAのスタイルのなかに残っていますか。

「(日本語で)ソレハナイデス、ゼンゼン(笑)」

──ゼンゼンですか。ではいつMMAに興味を持ったのですか。

「大学を卒業して、会社員として働いていたとき、ダイエットで体を動かしたくなって、25歳でジムに通ったんです。そこでMMAをやっている人に出会って……」

──シャノン・ウィラチャイ選手ですね。

「はい。でも2年間くらいは一般会員として、ムエタイもボクシングもグラップリングもいろいろなことをやりたくてやっているうちに、テレビでMMAも知っていたから、もうちょうどいいと思って、27歳くらいに本格的にMMAや柔術も習い始めました。(日本語で)ソシテ、イマハモウ30歳(笑)」

──27歳から本格的に始めたのなら、「まだ」30歳かと。柔術は青帯ですよね。どなたから習っているのですか。

「最初はシャノン・ウィラチャイ、そして英国のアリアンシの黒帯のリー・リビングストン先生から習っています。コパ・ド・バンコクで48kg級で2度優勝しました」

──リカという名前はリカちゃん人形が由来というのは本当ですか。名づけたのは日本人のお父様が?

「両親は私が幼い頃に離婚したのですが、タイ人でいまは千葉に住んでいる母がつけた名前です。実はリカちゃん人形を一体だけ持っていました。でも……私はあんまり人形遊びをするタイプではなかったんです(苦笑)」

──日系のハーフであることでいじめにもあったそうですね。

「タイ名もありませんでしたし、先輩からいじめられて、そこから身を護るためにカラテや合気道を始めたんです。会社員になっていったん離れましたが、そういったマーシャルアーツをまたやりたくてジムに行って、それがきっかけでMMAに出会うことになりました。いまではMMAで自分がどれだけ強くなったのかを試すことができる、このマーシャルアーツに夢中で、だから人生は何が起こるかわからないなと思います」

──“タイニードール”というニックネームからは想像できない、芯の強さを感じます。

「楽しんで入場するから、見かけで勘違いされることもあって。自分の内面を見てもらえず、外見だけで判断される。私は一つひとつの試合で弱い自分を克服して、人として強くありたいと思っています」

──今回、対戦する平田樹選手とイシゲ選手はともにサバナル選手と対戦し、平田選手は一本勝ちし、イシゲ選手は判定で敗れました。その点から考えて平田選手の実力を相対的に考えたりしましたか。

「彼女が柔道出身で強いグラップラーであることは間違いありません。でもサバナル戦では私がうまく調整できていなかったという面もあります。今回はしっかり調整ができています」

──今回、平田選手は「打撃を試してみたい」という意向を示しています。

「この試合に向けてタイガームエタイでとてもハードに打撃も組み技も練習してきました。もし打撃戦になっても自信はあります」

──平田選手の得意な首投げや様々な柔道の投げについては、想定して練習してきましたか。

「ええ、練習してきました。MMAは投げて終わりではないことは彼女も、私も知っています。だから柔術もしっかりやってきました」

──最後に日本という国で今回の試合を戦うことについて、どのような感慨がありますか。

「幼い頃はいろいろありましたが、いまではハーフジャパニーズとハーフタイであることは、両親から頂いたギフトだと考えています。日本人としての自分もタイ人としての自分も誇りに思える。だから、ファンの人たちにも今回、私の日本での初めての試合を楽しんでもらえたら嬉しいです。ONEは私に2つの母国で試合をする機会を作ってくれました。タイと日本のために、いい試合を見せます」

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