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2025年5月22日(木)&23日(金)の2日間に渡り20時から、4階級32名の選手が出場するトーナメント、『ROAD TO UFC シーズン4』オープニングラウンド(U-NEXT配信)が開催される。
日本からは8選手がトーナメントに出場。また、非トーナメント戦のワンマッチで2選手が参戦する。22日の女子ストロー級ワンマッチに出場する元女子プロ野球選手の松田亜莉紗(BLOWS)のインタビューが、U-NEXTより届いた。
▼第1試合 女子ストロー級(52.2 kg以下)
フォン・シャオツァン(10勝3敗、中国)116lbs/52.62kg
※2024年RTUで本野美樹に判定勝ち。シー・ミンに3R KO負け。
松田亜莉紗(6勝0敗、日本)115lbs/52.16kg
松田亜莉紗は6勝0敗。中国のフォン・シャオツァン(10勝3敗)と対戦する。2022年8月にプロMMAデビューした松田は、2024年10月の前戦で地元・大阪でエリザベスを相手に1R TKOで完勝。6連勝をマークした。
対するシャオツァンはRTUシーズン3で本野美樹に判定勝ちも、決勝でシーミンの右ハイキックに3R TKO負けでUFCとの契約ならず。今回のシーズン4で再挑戦となる。
打たれる覚悟でどんどん入って行く
──松田亜莉紗選手です。非トーナメント戦のワンマッチでRTU出場が決まりました。
「去年はRTU女子ストロー級のトーナメント戦が開催されたので、出たいなと思ってたんですけど、出場できなくて。今年はこの階級のトーナメントがないと聞いていたのですが、急遽『試合がある』と言われて、すごい嬉しかったです」
──MMAを始めてから、UFCを目指すようになったきっかけは?
「もともと格闘技始めるきっかけが、海外の試合で女子選手の活躍を観て、私もやりたいと思って始めたので、その時には、ゆくゆくは海外でやりたいなって思いがありました。(観たのは)ほんまにたまたまで。その時は名前とかも全然知らなかったんですけど、女性同士が組み合ったり殴り合ったりしているのを、“あ、やってみたい”って単純に思ったんですかね、その時にパッと。野球にもちょっとずつ飽きてきてた時期で、ちょうど次の契約どうするかっていう時期だったので“あ、こっちだ”と思って。続きそうだと思って始めました」
──バックボーンは言わずと知れた野球ですが。その経験について、始めた頃まで振り返って経歴を教えていただけますか?
「小学4年生ぐらいの時に兄の影響で野球を始めました。中学ではシニアリーグに入団して、その後は京都にある福知山成美高校女子野球部で女子硬式野球を始めて、プロ野球チーム(京都フローラ)のトライアウトで受かり、高校卒業から5年間ほどプロ野球チームでプレイしてました」
──ずっと運動神経がよかったのですか?
「いえ全然。運動神経がいいということは全然なくて。一般の人よりはちょっとできるぐらいです。格闘技に関しては、(中蔵隆志BLOWS)代表が一から全て分かりやすく教えてくれるので、その通りにやっていたら……」
──DEEP JEWELS王者にまで辿り着いた、と。
「ハハハ(笑)」
──試合が決まって対策練習をするという以外、普段どのように練習に取り組んでいるのですか?
「課題としてまだまだ打撃であったり、寝技であったり、たくさんの面で成長段階なんですけれども、いつも“できないことをただ練習する”っていう感じで、所属ジムのBLOWSでレスリングから打撃、グラップリング、柔術と、1週間のなかで組み合わせてやっています。ウェイトもですね。その1週間でテーマを決めて、できなかったらあともう1週間! というような感じで、その時ごとに出てくるテーマに取り組んでいます」
──今回ワンマッチで、昨年準優勝のフォン・シャオツァン選手と対戦します。印象は?
「優勝候補と言われていましたよね。嬉しいですね、そんなに強い選手と試合ができることはなかなかないですし。だからもう、“嬉しい”が一番先に来ましたね。“楽しみ”というのと。ファイターとしての印象としては、すごく大きいなあっていう、手足も長くて。打撃がすごい上手やなって感じです。懐が深いし、組みに行かせてくれなさそうやな、と。ただ、組めないことはないのかな、3Rある中で、必ずどこかで組める時があるのかなとは思いました。だから、その組めた時にしっかり自分が今対策練習していることが全部できたら、行けるんじゃないかなと思っています」
──今の話にもありましたが、リーチ差はやはり気をつけたいですか。
「そうですね。やっぱり入りにくいし、距離を手で取られるんで。今回は打たれる覚悟でどんどん入って行くっていうのと、相手にしっかり打たせられれば入れるのかなっていうところで対策練習をしています」
──決勝ではシー・ミン選手はシャオツァン選手を右ハイキックで衝撃的なKO勝利を収めました。
「あれはすごかったですね。たぶん私も同じような背丈の差になる(シャオツァンは170cm、ミン選手は157cm、松田は161cm)っていうことだと思ったので、今、めっちゃデカい人といつも練習させてもらっています」
──どのような試合展開になると思いますか。
「展開としては、いろんなこと考えていて。多分お互いに最初は見合うと思うんですけど……全然入らせてくれないか、入ってテイクダウンするか、どっちかなのかなと思います!」
──勝ち方次第では1発契約の可能性もあるワンマッチですが、その先の本戦を見据えていますか? 待ち受けているUFC女子ストロー級ファイターで気になる選手であるとか。
「全然ほかのことを今考えてなくて、まず目の前の試合っていうことしか考えてなくて。毎試合いつもそうなんですけど、絶対その目の前の試合をどんな内容であれ勝ち切るっていうのをテーマにしてやってるので、そこまでまだ全然考えていないです。あとはもう、見てる人が多いので、しっかり松田亜莉紗という、“こういう選手がいるぞ!” みたいなことをアピールしてきたいとは思います」
──ところで、ご家庭をお持ちですが母親としてと、プロMMAファイターとしての生活はどうやって両立しているのですか?
「両立できてるんですかね…?(笑)ハハハ! できてるか、できてないかは分からないけど、やっぱり家族のサポートが結構あるので、そのおかげで毎日練習もできてますし、試合もポンって行ったりもできるので、そこはすごい感謝してます」

【写真】同じBLOWSからフェザー級トーナメントに出場する青井人と。打撃では松田はチーム吉鷹にも出稽古しており、リーチあるシャオツァンとどう立ちあうか。
──お子さんは、お母さんがMMAファイターとしてどれほどの活躍をされているかや、RTUの舞台に上がることなどにどれくらい、ピンと来ていると言いますか、理解をしているのでしょうか。
「ピンと来てるかは分からないですけど、何をやってるのかは全部分かっています」
──家族の存在がモチベーションになっていますか?
「モチベーションになっています。あとは、練習でも自分の練習をおいて私の対策練習に付き合ってくれてる方々もいるので、その方々にもしっかり良い結果で返したいな、とはすごい思ってます」
──応援しているファンの皆さんにメッセージをお願いします。
「打撃をして、組んで、テイクダウンして、しっかり殴って、一本取って、勝ちたいと思いますので、U-NEXTでたくさんの応援、よろしくお願いします!」








