2025年5月20日(火)、堀口恭司(アメリカントップチーム)が練習中の怪我で、6月21日(日本時間22日)のUFCアゼルバイジャン大会を欠場することを自身のYouTubeで発表した。
9年ぶりのオクタゴンカムバックに向けて調整していた堀口だが、練習中に相手のテイクダウン時に16オンスのグローブが脇から抜けず、スラムされた際に受け身を取れず肩から落ちて、「胸のあたりの筋断裂と、あとは肋軟骨損傷をしてしまって」、病院で「試合までには間に合わない」と診断され、欠場を決めたという。
「そんなに大きい怪我ではないんで、なんとかやろうとは思ったんですけど、こういう形(ドクターストップ)で。シャドーだったり、走ったりとかは問題ない。(相手に)乗られたり、当たったり、捻ったりすると、ちょっと痛いかなって」と症状を語る堀口は、今夏の復帰戦を目指すという。
「UFCは怪我に関してはもう『あることだから重く考えなくていい、それよりも早く治す方を優先してください』っていう感じで言ってもらえたけど、自分的にはね、すごいモヤモヤがあるよね。やっぱり現地観戦に、日本から来てくれるっていう方が何人かいたんで、申し訳ないなと思うんですけど、多分ですけど、まあ順調に治れば、夏ぐらいには試合ができるかなと思うので、しっかりこの怪我を治して、また、UFCという舞台に挑戦したいと思っているので、しっかりあの舞台で勝つ姿を見せるんで、皆さん応援よろしくお願いします」と、最後は前向きに語っている。
なお、堀口と対戦予定だったフライ級10位のタギル・ウランベコフ(ロシア)の相手は、現地報道では、カザフスタンのアザト・マクスム(15勝1敗)とされており、レスリング+ボクシングが武器も、前戦はチャールズ・ジョンソンに逆転判定負けでUFC1勝1敗となっている。このことから、堀口の復帰戦は新たな対戦相手となることが予想され、会場もアゼルバイジャンから、米国大会での復帰の可能性もありそうだ。
8月2日(日本時間3日)には、同じフライ級(5分5R)で、5位の平良達郎(THE BLACK BELT JAPAN)が、3位のアミル・アルバジ(イラク)との対戦が決まっており、朝倉海(JTT)、鶴屋怜(THE BLACK BELT JAPAN)の次戦も待たれるところ。フライ級日本勢にとっても熱い夏となるかもしれない。