2019年10月12日(土)エディオンアリーナ大阪にて開催された『RIZIN.19』で、パトリッキー・“ピッドブル”・フレイレ(ブラジル)に1R1分10秒、TKOで敗れライト級GP1回戦突破がかなわなかった川尻達也(日本/T-BLOOD)が試合を振り返った。
「強かったです。1回パンチの相打ちがあったが、こんな強いパンチなのかと思いました。戦前の予想通り爆発力が凄かったです。それでも退かずに前へ出てと思っていたんですが、試合後にこめかみが痛かったので、あとで映像を見ると飛びヒザが当たっていてそれが効いたと思います」と、飛びヒザのダメージがあったと話す。
ライト級GPへの想いを聞かれ、「20代の時にPRIDEのライト級GPには自信満々で自分が負けることなんて1ミリも考えないし、世界で一番強いという傲慢な気持ちで臨んで五味隆典にぶっ飛ばされて。自分の器を知りつつ世界一になりたくて30代でDREAMのライト級GPに出て、それでも勝てなくて。
自分の器は自分で分かっていて、それでも夢を見てやっていたんですが、諦められなくてラストチャンスだと思ってやったけれど、そういう器だったというか。悔しいけれどある意味スッキリしていますね。持たざるもの代表として戦ってきたけれど、いつか報われると思ってやっていたけれどそんな甘い世界じゃないと改めて分かりました。やっぱり格闘技最高だなと思いました」と、途中号泣して言葉が出ないことがありながらも、想いの全てを語った。
今後のことを聞かれると「今後は地元でジムをやりたいと思っているので、ぜひジム経営している先輩方に聞いたり物件あったら教えてください」と答え、引退かと思われたが「引退する気はない。生涯現役を続けたいので」と、引退は否定。
「50台、60代…80歳になった時にRIZIN 538に出るかもしれないので。引退するつもりはないけれど、いつまでも年間何試合も戦えるコンディションではないので、もうひとつの夢である格闘技ジムを。格闘技の楽しさに助けられて来たのでそれを今度は自分ができたらと思います」と、ジムを作って格闘技の楽しさを伝えていきたいとした。
最後に、妻と愛娘のことを聞かれると「入場式前にテレビ電話で会って、試合後にもちょっと話をしました。大丈夫って。娘はアイス食べていましたね。おいしそうに」と笑った。
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