Krush.174 ~in OSAKA2025年5月18日(日)大阪府立体育会館・第2競技場(エディオンアリーナ大阪)※ABEMAにてLIVE配信
▼メインイベント(第10試合)Krushフェザー級タイトルマッチ 3分3R延長1R〇石田龍大(POWER OF DREAM/王者)KO 2R 1分04秒 ※左ストレート×松本海翔(TAD/挑戦者)※石田が初防衛に成功。 石田は2020年2月にKrushでプロデビュー。2戦目で髙橋直輝に判定で敗れたが、以後は連勝で10勝(4KO)1敗の戦績を誇る。2024年9月の「第9代Krushフェザー級王座決定トーナメント」決勝戦で橋本雷汰に延長戦で勝利し、第9代王座に就いた。2025年2月のK-1では永坂吏羅に判定勝ちしている。今回が初防衛戦。PODらしくボクシング技術が光るサウスポー。 松本は第12回K-1アマチュア全日本大会チャレンジAクラス-55kg優勝、第41回K-1アマチュアチャレンジAクラス-55kg優勝で、2023年4月に『Krush-EX』でプロデビュー。2024年6月、第7代Krushフェザー級王者・森坂陸の引退試合の相手を務めてTKO勝ち、10月には龍聖とKNOCK OUT-BLACKフェザー級王座決定戦を争った銀次もTKOで破り、5勝(3KO)無敗の戦績を収めているサウスポー。
1R、サウスポー同士。松本は左カーフを蹴り、石田が右をヒットさせるとすかさず松本が左ストレート。左カーフを蹴って左ストレートで前に出る松本に石田も左カーフ。ジャブの差し合いから左を打ち合う両者。松本の左ストレートにグラついた石田に松本が右ボディと左右の連打でラッシュを仕掛けるが、石田が右フックのカウンターでダウンを奪う。左ストレート、右フックで前に出る松本へ石田が左ストレートをしっかり当てる。
2R、左カーフを蹴る松本に左ストレートを合わせに行く石田。ジャブで距離をとる石田はカーフを警戒している様子。松本が前へ出て打ちに行くと、互いに左ストレートから右フックを返したがヒットさせたのは石田、ダウンを奪う。松本は打ち合いに行くが、スピードが鈍っている。そこへ石田が左ストレートの連打。互いに左ストレートを出し合うが、しっかり見て当てるのは石田。松本がグラついたところでレフェリーがストップした。
石田はマイクを持つと「大阪メインで試合組んでいただきありがとうございます。東京から来てくれた方や地元から応援に来てくれた方、ありがとうございました。松本選手は根性があって俺に負けて消えていくような選手では無いので頑張って行きましょう。反省点がひとつあります。こういう結果になって当たり前なのに喜んでしまったのが今日の反省点です」と、KO勝ちして喜んだのが反省点だという。
そして「最後に一つ言いたいのは、寺田選手、相手決まっているか分からないけれど、日本人で倒せるのは俺だけだと思うのでいい返事待っています」と、7月13日(日)福岡・マリンメッセ福岡『K-1 DONTAKU』に出場が決まったK-1 WORLD GPフェザー級王者・寺田匠(team VASILEUS)へ挑戦状を叩きつけた。
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▼セミファイナル(第9試合)Krushライト級 3分3R延長1R×弘輝(WORLD TREE GYM)KO 1R 2分20秒 ※3ノックダウン〇龍翔(BLACK☆Jr) 弘輝は2020年6月にKrush初参戦を果たしたサウスポー。当初は黒星が続き、2022年6月の明戸仁志戦でKO勝ちすると9月の伊藤健人戦で判定勝ちとK-1 GROUPで初の連勝。12月のK-1では篠原悠人に判定で敗れるが、2023年9月にKNOCK OUTから参戦したREITO BRAVELYをダウン応酬の末にKOした。2024年2月、大岩龍矢との試合で計量をパス出来ず、判定で敗れている。9月には“狂拳”竹内裕二にTKO勝ち。2025年2月のKrushライト級トーナメントでは1回戦で西京佑馬に判定負け。 龍翔はK-1 GROUP初参戦。MA日本キックボクシング連盟JAPAN CUPスーパーバンタム級王座を獲得。以前はRISEで戦っており、2022年3月に大﨑孔稀に敗れるとしばらくリングを離れていたが2024年10月のDEEP☆KICKで約2年半ぶりに復帰して三宅祐弥にTKO勝ち。
1R、サウスポーの弘輝は左ストレートと左インローで前へ出て行くが、龍翔も負けじと右ローと右ストレートで前へ出る。弘輝は左ストレートをヒットさせたが、そこへ龍翔が右ストレート、弘輝はグラついたが耐える。龍翔は左ミドルから右を打っていくと弘輝がグラついてダウン。さらに龍翔が左フックをヒットさせて2度目のダウンを追加。
左右フックでラッシュをかける龍翔に弘輝も打ち合うが、最後は龍翔の左フックがヒットして弘輝が倒れ、龍翔の豪快KO勝ちとなった。
龍翔はマイクを持つと「こんな無名な僕の対戦を受けてくださってありがとうございます。弘輝選手と決まって強いのは知っていたので今まで以上に練習してきました、身体も作って来てやっとパンチで倒せたかなと思って。僕、DEEP☆KICKのベルト狙っています。よかったらそっちの応援もよろしくお願いします」と語った。
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▼第8試合 Krushライト級 3分3R延長1R〇篠原悠人(DURGA/第6代Krushスーパー・ライト級王者)KO 2R 1分59秒 ※右フック×三宅祐弥(Hacker GYM) 篠原は幼少期から空手・キックボクシングを学び、2015年にK-1甲子園優勝。2016年4月にプロとしてK-1デビューを果たすと、2018年8月に第6代Krushスーパー・ライト級王座に就いた。12月にはライト級世界最強決定トーナメントの1回戦でゴンナパーに勝利して名を挙げて準優勝。2023年12月に大岩龍矢、2024年10月に古宮晴に連続KO負けを喫しており、再起に懸ける。戦績は18勝(6KO)9敗。 三宅はこれまでK-1 GROUPで5勝6敗、こちらも3連敗中で元Krush王者の篠原を相手に再起を目指す。戦績は7勝(3KO)7敗。
1R、三宅が飛びヒザ蹴りの奇襲攻撃で篠原に尻餅をつかせる。篠原はステップを踏んでジャブ、三宅は少しずつ近付いていく。篠原が右カーフ、ジャブ、三宅が近付くと左右フックを打ってステップで離れる。三宅も右カーフ。右カーフを連打する三宅に篠原は左右フック、ワンツー、右カーフ。篠原が飛び込んで右フックを打った直後、左を被せた篠原がダウンを奪った。
2R、篠原は右カーフを警戒してサウスポーになる。三宅は前に詰めて蹴りから右ストレートを狙うが、篠原が左テンカオを突き刺す。これで下がった三宅に篠原がジャブから左ボディを叩き、ダウンを奪う。何とか立ち上がった三宅だったが、篠原の右フックをもらってダウン。
篠原のKO快勝となった。
篠原はマイクを持つと「2連敗で負けてばかりだったので久々KOで勝ててめちゃくちゃ嬉しいです。応援してくれた人に結果で返せたのでよかったです」と、勝利を喜んだ。
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▼第7試合 Krushスーパー・フェザー級 3分3R延長1R〇松本涼雅(月心会チーム侍)延長R 判定3-0 ※10-9×3立基(K-1ジム目黒TEAM TIGER)※本戦の判定は30-29、30-30×2。 松本は2019年7月にKrushで東本央貴から判定勝ち。11月は此尾昂希をKO。2020年7月は西元也史を下して3連勝を飾るも、その後は横山朋哉らに4連敗。2024年4月に岡嶋形徒にKO勝ち、10月に髙橋直輝にKO負け。 立基は7勝(1KO)4敗の戦績を持ち、2024年12月に山本直樹から判定勝ちを奪った戦績が光る。
1R、立基は右カーフ、松本はジャブ。リングを大きく回り込む松本を追う立基の展開が続き、両者あまり手が出ない。松本がジャブを突き、立基はカーフを蹴る。
2R、立基が左インローを蹴ると松本は右ストレートを返す。カウンターを狙う松本と、それを警戒して入れない立基という展開。立基は回り込むのをやめてジャブで前へ出るが、立基は右ボディを打つ。立基はパンチをまとめようと近付くと、立基にジャブで離される。
3R、前に出る立基に松本はジャブ。踏み込む立基が右フック、右ボディを当てる。ジャブを突く松本だが立基が前へ出ると下がって回り込む。
差がつかず、本戦の判定はドローとなった。松本が左ボディと右アッパーで前へ出る。立基もワンツーで前に出るが松本はヘッドスリップでかわす。ジャブを突き続ける松本に立基は右を返すがヒットを奪う。前に出る立基に松本が顔面前蹴りを直撃。
判定3-0で、延長戦で攻撃を当てていった松本が判定勝ちした。
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▼第6試合 Krush女子アトム級 3分3R延長1R×紗依茄(月心会チーム侍)KO 3R 2分15秒 ※右フック〇末松 晄(K.I.K team BLADE) 紗依茄はK-1アマチュアを経てKrushでプロデビュー。K-1グループでは4勝2敗の戦績。2023年からは他団体にも出場して好成績を収めていたが、2024年12月のミネルヴァ アトム級タイトルマッチでNaoに初回KO負けで王座奪取ならず。Krush参戦は2023年4月以来。戦績は6勝3敗1分。 末松は2023年4月にプロ2戦目でKrush初参戦。9戦のキャリアを持つ谷田美穂と対戦し、機動力とスピードを見せつけて勝利、関係者から高く評価された。Krush2戦目では12戦のキャリアを持つKihoと対戦してドローに終わったが、高校卒業後の2024年9月は加藤りこに勝利、12月には大西日和との無敗対決も制した。2025年2月の「K-1 WORLD GP女子アトム級王座決定トーナメント」では松谷綺に敗れ初黒星も準優勝。戦績は6勝(1KO)1敗1分。
1R、圧をかけて前に出て行くのは末松、紗依茄はジャブ。コーナーやロープを背負う紗依茄だがワンツー、右ローを打て行く。左右フックのカウンターを奪うのは末松。ジャブもしっかり当てる。距離を保って自分のパンチを当てていく末松。
2Rも前に出る末松はバックステップで紗依茄のパンチをかわしつつ左右フック、右カーフ。紗依茄はジャブを突いてワンツーへ。コーナーを背負った紗依茄に左右の連打をまとめて山場を作る末松。左フックからの右ストレートをヒットさせてダウンを奪う。
ワンツーから左ミドル、左右フックの末松。左右ストレートの連打と左フックで追い詰める末松だが、紗依茄が打ち返して来ると末松はバックステップでかわす。
3Rも圧をかける末松が紗依茄にコーナーを背負わせる。ジャブを伸ばす。なかなかコーナーから抜け出せない紗依茄。末松は左右ボディを叩いておいてから、右フックでダウンを奪う。そして左ボディから左フック、右フックで紗依茄をダウンさせ、末松がKOで快勝した。
「追い込みも減量も本当にしんどかったんですけれど、応援してくれたみなさんのおかげで勝つことが出来ました。今年中にもう一回松谷選手とリベンジして、必ずK-1のチャンピオンになりたいので、これからも頑張ります」と、感極まったのか泣きながらアピールした。
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▼第5試合 Krushスーパー・ライト級 3分3R延長1R〇龍(WORLD TREE GYM)KO 1R 0分33秒×町分元気(TAD/2018・2019・2021正道会館 全日本大会優勝)
1R、いきなり右ストレートを打って前へ出た龍はさらに右ストレートを打ち抜いてダウンを奪う。立ち上がった町分に左フックからの右フックを見舞い、龍が秒殺KO勝ちした。
龍はマイクを持つと「最近のKrushおもろない。特にスーパー・ライト級はまじめちゃんの集まりでおもろないから俺みたいなのが一人いた方がいいでしょう。WORLD TREE本当にヤバいから」とアピールした。
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▼第4試合 Krushフェザー級 3分3R延長1R×龍翔(EX ARES/MA日本キックボクシング連盟JAPAN CUPスーパーバンタム級王者)延長R 判定0-3 9-10×3〇堀井海飛(空手道柔拳)※本戦の判定は30-30×3
1R、前に出るのは龍翔。右をガードの上から叩きつけて左ボディを打つ。超接近戦でも左右フック、左右ボディ、右ローを蹴る龍翔。堀井は右ロー、右カーフを狙い撃ち。両者腕をぶつけ合っての押し相撲から左右フック、ロー。龍翔は左ボディ。両者ともガードを固めてまるで極真空手の試合のような接近戦で打ち合う。
2Rも同じように腕と腕がくっつくような距離でボディとヒザを打ち合う。堀井はプッシュして龍翔を下げさせるが、龍翔は右を打ち込む。堀井は右カーフ。押し合いの中、左右ボディを叩く龍翔、右ローを蹴る堀井。手数が増えてきた堀井に龍翔はガードを固める。
3Rも同じ展開。両者ほぼ密着したような状態でロー、ヒザを蹴り、ボディを叩く。押し相撲ではどちらも一歩も退かない。左フックを狙い撃ちにする龍翔に堀井はローを蹴る。展開は変わらないまま試合終了。
本戦の判定はドロー、延長戦へ。3Rも密着した状態でボディを打ち合い、ヒザを蹴り合う。離れると龍翔が左フック。左フックの相打ちから押し相撲。残り30秒、堀井が左インローを連打していった。
判定は3-0で堀井が接戦を制した。
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▼第3試合 Krushバンタム級 3分3R延長1R〇井上海山(POWER OF DREAM)KO 2R 1分46秒 ※3ノックダウン×大輝(DK9)
井上は中学まで柔道、高校からはラグビーに励んでいたという。大輝はサウスポー。
1R、大輝が左ストレートから左ハイ、井上が前に出てくるとヒザを突き刺す。井上は距離を詰めてパンチを打ちに行くが、大輝は左右に動いてヒザ、左インロー、左三日月。前に出てワンツーを打つ井上に左ストレートを返す大輝。前に出て左ボディ、左フックの井上に大輝はラッシュをかけて押し返す。
2Rも前に出て行くのは井上。大輝は前蹴りで距離をとろうとするが、井上に左ストレートに被せるような右ストレートを直撃されてダウン。大輝の左ストレートに右を被せる井上は、右ストレートで大輝を吹っ飛ばして2度目のダウンを追加。右ストレートで前に出る井上に大輝は左ストレートのカウンターを狙うが、最後は井上が右フックでKOした。
井上はマイクを持つと「これからもっと上に上がるんで応援よろしくお願いします。ポウッ!」とアピールした。
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▼第2試合 Krush女子フライ級 3分3R延長1R〇Hotaru(Continue/KPKB女子バンタム級王者)判定3-0 ※29-28、30-27×2×青木 繭(WORLD TREE GYM) ※SHINE沖縄から所属変更
青木はBreakingDownにも出場経験のある、弘樹のジム所属。Hotaruは3月にKPKB(九州プロキック)女子バンタム級王者となった。
1R、いきなりバックキックを放つHotaru。青木はパンチ&ローで前に出るが、Hotaruは接近するとヒザ、離れると後ろ蹴り、バックブロー、ハイキックを放つ。後ろ蹴り、ヒザ、パンチ、左ミドルでボディを攻めまくるHotaruは右カーフも蹴る。青木は接近しての打ち合いに持ち込んでいく。押し合いになっても両者下がらず、Hotaruはヒザを蹴る。
2R開始と同時に打ち合いとなり、ここでHotaruが右ストレートのカウンターを決めてダウンを奪う。Hotaruは後ろ蹴り、ヒザ蹴りから左右の連打。青木もパンチを繰り出して前へ出て行く。青木の右フックを連続で被弾したHotaruは一度下がるがバックブロー。青木は左右フックとアッパーを近距離で繰り出し、Hotaruはヒザと右カーフ。Hotaruは被弾が増える。
3Rもパンチで前に出る青木にHotaruは右ミドル、右ローで応戦。青木の右が顔面、ボディに決まる。Hotaruは右カーフ、ヒザ。右カーフの蹴り合い。両者譲らずの打ち合いが続き、リング中央でパンチを交換。
判定3-0でHotaruがKrushで連勝を飾った。宮田充K-1プロデューサーは池内紀子への年内の挑戦者有力候補だと評価した。
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▼第1試合 Krushスーパー・バンタム級 3分3R延長1R〇大地(ZEBRA GYM/K-1甲子園2024 -60kg王者)KO 2R 1分35秒 ※右ローキック×ゆいら(NJKF健心塾)
大地は旧K-1で活躍した日本人ファイター中迫剛の弟子。
1R、ワンツーで前に出た大地はゆいらをロープ際へ追い詰めると連打。ジャブと右ボディ、右ロー。ゆいらは右ローを蹴るが大地のパンチのパワーに劣勢。大地のヒザがローブローとなり、試合は中断。長いインターバルとなり、大地にはつかんでのヒザだったためイエローカードに。再開後、ゆいらは右カーフ、大地は右ストレートを放ってラッシュをかけるがまたもつかんでのヒザで2枚目のイエローカード。ステップを使って右カーフをけるゆいらにパンチでどんどん前へ出る大地。ゆいらも右ストレートを返す。
2R、大地が左右フックでラッシュをかけるとゆいらも右を打ち返す。大地はここで右ローを連打、この右ロー4連発が決まり、ゆいらはロープにもたれるかかるように崩れ落ちてダウン。そのまま大地のKO勝ちとなった。
大地はマイクを持つと「今回の試合は組んでの減点が多かったので、次からは改善して頑張ります」と反省。