2026年2月8日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館『K-1 WORLD GP 2026~-90kg世界最強決定トーナメント~』の追加対戦カードが発表された。
K-1スーパー・フェザー級(-60kg)3分3R延長1Rで、中島千博(POWER OF DREAM)と松山勇汰(ALONZA ABLAZE)が初対戦。
中島は極真空手で2017年第34回全日本ウェイト制軽重量級優勝、2017年オールアメリカン大会無差別級3位などの実績を引っ提げてキックボクシングに転向。2019年5月にプロデビューし、2022年1月「第10代Krushスーパー・フェザー級王座決定トーナメント」を制して王座に就いた。同王座は2023年9月の2度目の防衛戦で髙橋直輝に敗れ失っている。2025年5月の「第6代K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王座決定トーナメント」では準決勝でレミー・パラに敗れた。戦績は11勝(5KO)5敗。
松山はK-1甲子園2020 -60kg王者で、2020年12月のプロデビューからK-1で2連続KO勝利したが、2021年12月の寺田匠とのホープ対決ではダウン応酬の末にKO負け。初黒星を喫した後は2024年3月にRISEとの対抗戦で原口アンドレイに判定勝ちするなど7連勝を飾り、12月に横山朋哉のKrush王座に挑戦したが3RでKO負け。2025年5月の「第6代K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王座決定トーナメント」ではレミー・パラに1回戦でKO負けを喫した。10月の再起戦では斎藤祐斗をKO。戦績は10勝(8KO)3敗のサウスポー。
前述の通り、2人は「第6代K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王座決定トーナメント」で対戦する可能性があった。その際に中島は「松山選手が同じ練馬区出身で空手が同じだったので、小学校の頃から同じ体育館で練習したり、国際大会で優勝したのを見たことがあって、まさかK-1の舞台で年の差がある松山選手と戦えるとは思っていなかった。なので準決勝は松山選手と戦いたい」と発言していた。
松山もまた「中島選手に言ってもらったように空手の大先輩で、練習を見てもらったり教えてもらっていた立場だったので、同じ階級で戦うのが少し何とも言えない気持ちです」と、空手時代に交流があったことを明かしている。
中島としては先輩の意地を、松山としては格闘家としての成長を相手に見せたいところだ。
K-1ライト級(-62.5kg)3分3R延長1Rでは、西京佑馬(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)と永澤サムエル聖光(B Make)が激突。
西京はK-1甲子園2016 -60kgで優勝し、2017年4月にプロデビュー。2019年3月にわずか7戦目・18歳で第8代Krushスーパー・フェザー級王者に君臨。しかし、同年9月の初防衛戦でレオナ・ペタスに敗れて王座を失い、ライト級に階級を上げた。2022年8月の試合を最後にリングから遠ざかったが、24年8月に復帰。2025年2月のKrushライト級ワンデートーナメントでは見事優勝を果たしたが、9月のK-1で里見柚己に延長戦で惜敗。戦績は14勝(5KO)6敗。
永澤は新日本キックボクシング協会で日本ライト級1位まで昇りつめ、トップランカーとして活躍。ジャパンキック旗揚げ後は2020年1月大会で第2代ライト級王座に就き、9月にはWBCムエタイ日本統一バンタム級王座も獲得。2022年7月にWMOインターナショナル王座も獲得して三冠王となった。2024年8月からK-1グループに参戦。2025年2月のKrushライト級トーナメントでは1回戦で古宮晴に判定負け、7月も佐野天馬に判定負けと連敗したが9月にホープの上野空大に延長戦で黒星を付けた。戦績は30勝(12KO)14敗4分。
上野戦ではアツいファイトで場内を沸かせた永澤が、テクニシャンの西京を相手に番狂わせを起こすことが出来るか。
K-1フェザー級(-57.5kg)3分3R延長1Rで、倉田永輝(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)vs.齊藤龍之介(日本/ドージョー☆シャカリキ)も決定。
倉田は2025年4月『Krush.173』でスーパー・バンタム級からフェザー級に階級を上げると、水津空良を1RでKO。8月にはBigbangでフェザー級挑戦者決定戦に出場。打ち合いの激闘で竹添翔太を延長戦で振り切ると、その勢いのまま11月に宮崎勇樹を1RKOし、Bigbangフェザー級王者となった。
対する齊藤は、2021年のK-1甲子園で大久保琉唯と決勝戦を争い、惜しくも準優勝に。2023年6月のK-1横浜武道館大会で当時プロ無敗の大久保琉唯と対戦して初黒星を付け、リベンジを果たした。前戦は2025年10月に保井広輝に延長戦で判定勝ち。今大会から階級をフェザー級に上げ、倉田との一戦に臨む。