2025年6月22日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催されるKNOCK OUTのビッグマッチ『THE KNOCK OUT 2025』(U-NEXT配信)の対戦カード第二弾発表会見が、5月13日(火)都内にて行われた。
KNOCK OUT-BLACKウェルター級タイトルマッチ3分3R延長1Rで、王者・中島玲(ハイブリッドアカデミー)がユリアン・ポズドニアコフ(ウクライナ)の挑戦を受けての初防衛戦を行う。
中島は2019年にボクシングでプロデビュー。2020年10月にプロ4戦目にして前OPBF東洋太平洋ミドル級王者・細川チャーリー忍を判定に破る大金星をあげて注目を浴びる。2023年4月には日本スーパーウェルター級暫定王者決定戦でTKO勝ち。2024年1月9日にボクシングで最後の試合を行い、6勝(1KO)2敗の戦績を残してキックボクシングに転向した。
3月20日の『K-1 WORLD MAX』でヴィクトル・アキモフにKO負けも、6月のKNOCK OUT初参戦でKNOCK OUT-REDスーパーライト級王者・バズーカ巧樹にTKO勝ち。10月に漁鬼、12月に渡部太基を破り第2代KNOCK OUT-BLACKウェルター級王座に就いた。しかし、2025年4月にポズドニアコフに判定負け。戦績を3勝(2KO)2敗とした。
ポズドニアコフは身長176cm(中島は167cm)、戦績15勝(6KO)4敗の22歳。ウクライナIFMA王座、Europe WKU K1 -70kg王座、ウクライナK1 WAKO王座を獲得。シッソンピーノンジムに寝泊まりし、シッティチャイと一緒に練習してムエタイの腕を磨き、タイで行われたKARATE COMBAT、カンボジアのクンクメール大会でも勝利している。2025年4月に初来日、中島を判定に破る番狂わせを起こした。
会見では、まずポズドニアコフから「タイトルマッチが決まりとてもワクワクしています。最初の戦いでは私の方が強かった。そして今回の戦いに勝つのは誰なのか。6月22日、分かるでしょう。ベルトを争う戦いであなたと戦い、日本のKNOCK OUTの歴史に私たちの戦いの痕跡を残すチャンスを心から喜んで待っています。日本のNARUTOの復活か、それともうちは一族の新しいウクライナの王者か。6月22日、東京で確認しましょう」とのコメントが読み上げられた。
初防衛戦にしてリベンジ戦となる中島は「前回負けてから練習環境も変えて、ほんまにこの試合に負けたら死ぬつもりで人生懸けて練習しているので、その結果を6月21日にしっかり見せるので楽しみにしていてください」と、悲壮な覚悟で臨むことを宣言。
対戦してどこに強さを感じたかを聞かれると「ヒザ蹴りとか前蹴りに関して対応不足やったなって部分がある。それくらいですね」と答える。
変えたという練習環境については「拠点を(大阪から)東京に移して良太郎さんに付きっきりで見てもらっています。戦ったのがついこの間なので、普通だったら2カ月ちょっとでは変わらないだろうと思われるかもしれないけれど、自分は天才なので。この2カ月でどれだけ強くなったかを見せられる。最高ですね。全部に関して上回って僕が勝ちます」と、大きく変えて短期間で一気に成長して見せると言い放つ。
「前回の負けは、負けていいことないけれど、あの負けで学ぶことはデカかった。神様が自分に、キックボクサーにちゃんとなれよって言われている気がしたのでキックボクサーになります」という。
前回の屈辱をどういう形で晴らしたいか、との質問には「1年前に僕がKNOCK OUTに初参戦したのが代々木やったんですけれど、その時と同じ失神KOで全てひっくり返します」と宣言。
互いに『NARUTO』が大好きだが、中島は主人公のうずまきナルト、ポズドニアコフはうちはオビトが好きという関係。前回の対戦ではポズドニアコフが第四次忍界大戦に例え、中島が敗れた。
ナルトを傷つけられることにもなってしまった中島は「NARUTOの話で言うと、ナルトとオビトが第四次忍界大戦で戦った時は最初はナルトが負けるんですが、最後は勝つ。その物語通りです」と語った。