RISE初の名古屋大会を“大﨑兄弟の日”にしたい弟の孔稀(C)RISE
2025年5月11日(日)愛知・ポートメッセなごや第三展示館『RISE Fire Ball Nagoya』にて、バンタム級(-55kg)3分3R延長1Rで元RISEフェザー級王者・門口佳佑(EX ARES)と対戦するRISEバンタム級王者・大﨑孔稀(OISHI GYM)のインタビューが主催者を通じて届いた。
大﨑はパンチ、蹴り、ヒジ、ヒザいずれでもKOできる破壊力を持ち、タイ人と渡り合うテクニックも持っている。特にボディブローは強烈。様々な団体で活躍し、これまでにJ-NETWORKスーパーフライ級王座、WMC日本同級王座、BOMバンタム級王座を獲得。RISEには2019年11月から参戦。2023年12月に鈴木真彦を破り第8代RISEバンタム級王座に就くと、2024年5月にはヨーブアデーンを左ボディでKOした。8月に大森隆之介を判定で破り王座初防衛に成功すると、11月に『ONE Friday Fights』初参戦でフオ・シャオロンに判定勝ち。戦績は35勝(20KO)7敗2分1無効試合。
ヤバかった飛騨高山での強化合宿
――名古屋大会まで近くなってきましたが、ジムの雰囲気はいかがですか?
「雰囲気は良いですね。みんなで一丸になってというか、同じ日に試合をするので、士気がすごく高くなっているのを感じます」
――みんなモチベーションが高くなっているんですね。
「そうですね。全勝することが1番なので、各々高め合っている状況です」
――今回の名古屋大会では5名、その後のRISE188では女子が2名トーナメントに出場することが決まっていますが、そういう部分からもジム内で活気が生まれていますか?
「前回のRISE187の奥山雅仁の試合からもそうなんですけど、結局終わっても次が来るっていう状況が今RISEではあるんですよ。奥山もいい形で名古屋組に繋げてくれたので、そのまま僕たちも全勝して奥村琉奈と岩永唯伽に繋げられれば、それが1番良い形かなと思います。そういった意味でも、各々が勝つためにしっかり練習しているという状況です」
――大石代表も気合が入っていますか?
「代表もかなり気合が入っていますね。やっぱり名古屋大会という事もありますし、ここで全勝するとまた年間の表彰式『RISE's PRIZE』でBest GYM賞を狙える立ち位置に行けるので、ここは全員が結果を出さないといけないところですね(笑)」
――兄弟揃ってRISEに出場している時は、2人とも同時に勝っているイメージがあまりないのですが、今回はいかがでしょうか?
「お互い勝っている時はあるんですけど、あまり良い感じではないですよね」
――お互いが出場した直近2大会でいうと、良い結果ではないですよね。
「2人ともデカ過ぎる敗戦でしたね(一貴は田丸辰、孔稀は志朗に敗北)」
――今回また2人揃って出場するという事もあるので、過去の2大会分を払拭したいですね?
「過去の払拭というか、一緒に勝ちたいという気持ちが1番ですね。お互いが大事な試合なので、良い結果を出せばそれが同日に兄弟勝利という形になるので、過去というよりも今回の試合をしっかり勝ちにいけば、それが1番良い結果になると思います」
――お兄さんの一貴選手は世界タイトルマッチが決まっていますけど、お兄さんのコンディションはいかがでしょうか?
「見ていてもどんどん仕上がってきていて、コンディションは良いと思います。今回の相手はムエタイの5冠王で強いですけど、自分の戦い方をすれば勝てる相手だと思います」
――3月には飛騨高山で強化合宿が行われたと聞いたのですが、相当追い込まれたようですね?
「やばかったですね。筋肉痛を超えているくらいの筋肉痛で、体がバキバキでしばらく引きづりましたね」
――普段ジムで鍛えている時とは全然違う感じですか?
「走ったり、週1でフィジカルトレーニングをしていて、フィジカルトレーニングでも筋肉痛になって、それだけしっかり体が鍛えられている証拠だなとも思うんですけど、高山の合宿は3日間に凝縮され過ぎていて、ずっと動いて走っていたのでめっちゃキツかったです。でもそれを皆が一緒になって乗り越えたので、そこでも士気が高まった印象があります」
――門口佳佑選手との試合が決定しましたけど、このカードを聞いた時はどんな印象でしたか?
「門口選手が階級を下げてきて、いずれやるのかなとは思っていたんですけど、思いのほか早かったなという印象です」
――最近の門口選手はどんな印象?
「最近と言っても元々の印象とあまり大差がないですね」
――1階級上のチャンピオンでしたがフィジカル面などに差は出てきそうでしょうか?
「僕がフィジカル弱いわけでもないですし、あまり関係がない気がします。1階級下げたからといって、フェザー級で培ってきたフィジカルが活かされるかというのは別の話だと思いますし、めちゃくちゃフィジカルが強いからといって、僕が押される事があるかと言われたら、そんな事はない気がします」
――最近、OISHI GYMではボクシングのトレーナーを呼んで練習していると聞きまして、大石代表は『それが孔稀にすごくはまっていてパンチにも自信がついている』という事を話していました。そのパンチが強化された実感はありますか?
「すごくあります。僕は元々ムエタイで蹴りばかりだったので、パンチがすごく苦手だったんですけど、RISEで試合をさせてもらうにつれてパンチの技術ができるようになってきたんですよ。『パンチが上手い』と言われることが多くなってきたんですけど、それでもずっと“発展途上だな”っていう風に思っていました。そういった中で、今回のボクシングトレーナーの方と僕のスタイルが合って、よりパンチが強化されて、パワーやテクニックも良くなったので、一段と強くなった自信があります」
――名古屋大会では豪華なカードがラインアップされていますが、その中でも今回の試合はどんな所に注目してほしいですか?
「特に後半4試合は注目度の高い試合があると思うんですけど、他の3試合以上のものを見せられる自信があります。“門口選手とだから”っていうのもありますし、違いを見せつつ僕の強さを見せつけるので、そこに注目してほしいです」
――最後にいつも応援してくれているファンの皆様にメッセージをお願いします。
「僕たち大﨑兄弟がずっとやりたかった名古屋大会を開催してもらうことができたんですけど、盛り上げる事が1番ですし、この先継続的に開催してもらう事が僕たちの次の目標です。そのためには今回の試合は必ず僕が勝ってメインのお兄ちゃんの試合に繋げる形になるので、最初から最後まで楽しんでもらいたいです。誰かの個人の応援かもしれないですけど、1日を通して全試合に注目してほしいです。尚且つその中で僕が1番面白い試合をします。応援よろしくお願いします」