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レポート

【ONE FF】RISE王者・大﨑孔稀がダウンを奪う圧勝で初陣を飾る、SB女子ファイターの風羽が判定負け

2024/11/08 22:11
ONE Friday Fights 862024年11月8日(金)タイ・ルンピニー・スタジアム※U-NEXTにてLIVE配信中 ▼第5試合 ストロー級キックボクシング 3分3R×フオ・シャオロン(中国)判定0-3〇大﨑孔稀(OISHI GYM/RISEバンタム級王者)  大﨑はパンチ、蹴り、ヒジ、ヒザいずれでもKOできる破壊力を持ち、タイ人と渡り合うテクニックも持っている。特にボディブローは強烈。様々な団体で活躍し、これまでにJ-NETWORKスーパーフライ級王座、WMC日本同級王座、BOMバンタム級王座を獲得。RISEには2019年11月から参戦。2023年12月に鈴木真彦を破り第8代RISEバンタム級王座に就くと、2024年5月にはヨーブアデーンを左ボディでKOした。8月には大森隆之介を判定で破り、王座初防衛に成功している。戦績は34勝(20KO)7敗2分1無効試合。  シャオロンは2016年WLF-60kg級新人王で、2019年6月のK-1に初来日し、村越優汰に判定で敗れている。ONE FFには2023年3月から参戦し、これまで3勝(2KO)2敗。黒星はコンペット・フェアテックス、ルカ・チェケッティと強豪に喫したもの。2024年2月にマジッド・カリミに2RでKO勝ちして以来のONEでの試合となる。これまで飛びヒザ蹴り、三日月蹴り、左フックとそれぞれ違う技でダウンを奪ってきており、大崎同様にどんな技でも倒せる攻撃力を持つ。  1R、ガードを固めて前へ出る大﨑にサウスポーからワンツーを打っていくシャオロン。大﨑は前蹴り、右ミドル、左カーフキック。左ストレートを狙ってくるシャオロンに大﨑はブロックして前へ出ると右足を上げて蹴りのフェイントからの右フックでダウンを奪う。大﨑は右ストレートから片手を引っかけてのヒザ。シャオロンも打ち合いに来るが大﨑は付き合わずにヒザ、前蹴り。  2R、強い右ミドルを蹴って前へ出て行く大﨑。シャオロンは右へ回り込んで右フック、左ストレートを狙う。かなり強い大﨑の右ローが何度も決まる。大﨑は右ストレートも混ぜ、ヒットを奪う。さらに右ボディも。前に出て左フック、右カーフ、右ストレートとヒットを奪っていく大﨑。多彩な技で圧倒する形に。  3R、大﨑はジャブを伸ばしていき、シャオロンがワンツーを返して来ると大﨑はパンチを上下に打ち分け、ヒザを突き刺す。左カーフも深く連打していく。左カーフと右フックの波状攻撃を決める大﨑にシャオロンも必死にに打ち返すが大﨑は守りも堅い。強烈な右ミドル5連打に場内が沸き、大﨑はヒザを入れてさらなる右ミドルの連打。場内は大いに盛り上がる。残り1-秒で大﨑は打ち合いに行き、シャオロンの左を被弾するが全く下がらずパンチをまとめて印象付けた。  判定3-0で大﨑が圧勝、ONE初陣を勝利で飾った。 [nextpage] ▼第4試合 キャッチウェイト(-45.35kg)ムエタイ 3分3R〇イスライ・エリカ・ポモガオ(フィリピン)判定3-0×風羽(龍生塾ファントム道場)  風羽は2022年5月の『RISE』でプロデビュー。西原綾香に敗れたがその後はシュートボクシングで3連勝。『ホーストカップ』や『BOUT』にも出場し、香港でも試合を経験。2024年7月のRISEでは女子ホープの小林穂夏に延長戦の末勝利を収めて現在連勝中。戦績は6勝4敗。大阪府出身の20歳だ。  ポモガオはアマチュアムエタイで豊富な試合経験を持つが、プロでは1戦1勝だという。  1R、サイドキックで先制するポモガオに風羽は右ロー、すぐにワンツーを打つポモガオに風羽も右フックを打ち返す。両者の右がクロスし、組み合うとポモガオが首相撲で風羽を崩す。素早いサイドキックを上下に蹴るポモガオ。真っ直ぐ前に出て来る風羽に後ろ蹴り、掛け蹴りを合わせる。ポモガオは離れて戦い、風羽が入って来ると組んで中間距離を潰してしまう。  2R、蹴りを出して前へ出る風羽にワンツーを打って離れるポモガオ。どんどん前へ出て来る風羽にポモガオはサイドキック、組んでのヒジ&ヒザ。今度は風羽が組むとポモガオを押し倒す。ポモガオは後ろ蹴りをヒットさせると、笑顔で両手を上げてアピール。前に出てアグレッシブに攻めの姿勢を見せたのは風羽だが、下がりながらも当てていたのはポモガオか。  3Rも長い距離で蹴りを出し、風羽が入って来ると組んでしまうポモガオ。風羽は右のヒジを繰り出すが不発。ポモガオは前蹴りを出して足を着地させるとバックハンドブロー。パンチの連打で距離を詰める風羽だが、パンチが当たる前に組まれてしまう。前に出る風羽に下がりながらもサイドキック、パンチを当てるポモガオ。ダメージを与える蹴りではないが、ポモガオの蹴りが頭部を捉える。踏み込んでワンツーを打った風羽にポモガオは懸け下蹴りを顔面に合わせた。  判定は3-0で巧みに戦ったポモガオが勝利。笑顔を輝かせ、観客に手を振った。
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