キックボクシング
レポート

【GLORY】クワジとベスタティはまたもドローでクワジ防衛、ボアペアがラテスクを戦闘不能に追い込んでTKO勝ち、ドン・スノが熱闘でスマイリに競り勝ち

2025/05/02 08:05

▼コー・メイン ライトヘビー級 3分3R
×ステファン・ラテスク(ルーマニア/世界ライトヘビー級6位)
TKO 2R
○マイケル・ボアペア(ガーナ/世界ミドル級1位)


 ラテスクはアマチュアボクシングで150戦以上を経験し、ジュニアキック時代にISKA世界クルーザー級王座に就いた。2022年12月のK-1に初来日を果たすと、マハムード・サッタリを強烈な左フックでKOして初黒星を付け、大きなインパクトを残す。2023年3月の2戦目では谷川聖哉にローキックでダウン寸前まで追い込まれるも右フックで逆転KO勝ち。7月はK-Jeeも初回KOに沈めた。GLORYには9月に初参戦を果たし、パスカル・トゥーレに判定勝ちで初陣を飾った。

 11月の2戦目ではイブラヒム・エル・ボウニをTKOに破り、2024年6月のライトヘビー級GPに出場したが、1回戦でアベナに3RでKO負け。8月にはセム・カセレスに初回KO負け、12月もセルゲイ・マスロボイエフに判定負けと3連敗中。GLORY世界ライトヘビー級6位。

 ボアペアはRINGS Holland Fighting Networkが主催する『Rings Gala』を主戦場とし、2022年3月には『Rings Fighting Network 2022』にてRINGSミドル級タイトルマッチを経験(ケビン・ヴァン・ヘッケレンに判定負け)。2022年8月からGLORYに参戦するも、2戦目でセルゲイ・ブラウンに判定負け。2023年3月には当時ミドル級3位のエルトゥールル・バイラックを判定で破り、6月にはウルリック・ボケメにTKO勝ち、8月にセルゲイ・ブラウンに3連勝を飾っていたが、11月のGLORY世界ミドル級タイトルマッチで王者ドノバン・ウィッセに判定で敗れた。

 2024年5月の再起戦でセルカン・オズカグライヤンに判定勝ちすると4連勝。前戦ではライトヘビー級に上げた初戦でイブラヒム・エル・ボウニに3RでKO勝ちした。戦績は20勝(8KO)4敗1分。普段は棺桶作りの職人。

 1R、右ローの相打ちからボアペアが飛びヒザ。右カーフと右ヒザのボアペアにラテスクはジャブを突きながら前へ出る。早くも左足を意識している様子のラテスクはジャブから右ストレート、ボアペアはボディへのジャブと右カーフ、ワンキャッチのヒザ。前足を蹴られまくるラテスクは手数が少なく、右の強打を放つもボアペアが飛びヒザ蹴りから左フック。

 2R、ワンツーから右カーフを蹴るボアペアに、ラテスクが右足をロープにかけてスタンディングダウン。続いての右カーフでも転倒してダウンをとられ、また右カーフを蹴られるとロープに足を乗せてダウンカウントが数えられる。なぜか試合は続行され、ボアペアは左右フック、右アッパーから右カーフ。ラテスクはもう足が動かない様子で両手を広げて試合放棄。ボアペアのTKO勝ちとなった。

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