2025年5月31日(土)神奈川・横浜BUNTAI『K-1 BEYOND』の追加対戦カード発表記者会見が、4月28日(月)都内にて行われた。
同大会に第2代Krushクルーザー級王者マハムード・サッタリ(イラン/TEAM 大和魂)の出場が発表された。会見ではサッタリが「UFCを目指す」としていることからMMAに関する質問がされたが、その席上で宮田充K-1プロデューサーは「最近K-1の選手がムエタイをやることがありますが、K-1所属選手がオープンフィンガーグローブをやりたい、MMAと二刀流でやりたいとの声が増えている。僕は近い将来、K-1ファイターがMMAにも出ていく流れを作りたい。それがサッタリ選手だと面白いなと思う。K-1の中にMMA部を作ってもいいくらい。トライするためにK-1を離れるのではなく、K-1の中でMMAを強くする部を見据えてもいいかなと思っています。そういう意味でも期待しています」と発言。 近年、K-1ファイターやキックボクサーのMMA転向が相次いでいるが、K-1に籍を置いたままMMAに挑戦できる環境を作りたいというわけだ。そうなれば二刀流での活動も狩野となる。
この件について会見後の囲み取材で、かつてのK-1でミルコ・クロコップやボブ・サップがPRIDEに出て行ったように、K-1ファイターがRIZINなどのMMAの試合に出ていく可能性はあるのかと聞かれた宮田Pは「それはありだと思います」と答えた。
「K-1のヘビー級選手が上がっていたことがありましたね。シナ・カリミアンもイランで20歳の時にレスリングを2年やっていたと言っていて、MMAも出来るよって言っていました。日本人でも、才賀紀左衛門くんから『MMAに出してもいいですか?』と、口をきいてくれないかって言っていました。やった方が面白いみたいな空気になれば、K-1の中にMMAのチームがあってもいい。ジムさんや選手とやり取りする立場で、それが求められている気がします。あとはファンがのってくれればいい。強いK-1を目指していきたいですね。桜庭選手やエンセン井上さんともつながりがありますし」と、K-1の中にMMAに挑戦するチームを作ることを視野に入れていると明かす。
オープンフィンガーグローブでのK-1ルールの試合についても「若い会長さんと相談してやらせてもいい、OFGやらせます、との声があって。そんなにこだわらなくてもいいのかなと思って。薄いグローブでやりたい選手は多いです。Krushも合わせれば興行数も多いし、やろうと思えば出来る状況にはある。今年は、下半期はそういうことをやってみたい。KrushでOFGをやってみようと思っています。まずはどういうものか。そういう時代の流れに乗ってみようかなと思っています」と、OFG着用のK-1ルールでの試合を下半期にやりたいとも。
「6、7月くらいから動いてみようと思う。どうなるんだろうと見てみたい。K-1でやる以上へたはうてない。戦うからには勝ち負けがつくので、その向こうに何があるかを打ち出したい。まずは石井館長にも相談してみたいですね」と、“K-1改革”に動き出すと話した。