2025年4月20日(日)東京・後楽園ホール『Road to Rajadamnern』(U-NEXT配信)の第11試合で、WMC世界スーパーフライ級王者のチョークディー・PKセンチャイジム(タイ/PK.センチャイムエタイジム)との日タイ対抗戦に臨む、NJKFスーパーバンタム級&WBCムエタイスーパーバンタム級王者Jyosei(NJKF誠至会)のインタビューが主催者を通じて届いた。
Jyoseiは、中嶋平八、宮島教晋、北野克樹、中野椋太といったチャンピオン勢を輩出している名門・誠至会に所属。2016年にプロデビューし、NJKFを主戦場に活躍。2023年2月に日下滉大を下してNJKFスーパーバンタム級王者に。2024年2月には、前田大尊とのWBCムエタイ日本統一スーパーバンタム級王座決定戦を制して2冠王となった。5月の前戦では、HOOST CUP日本バンタム級王座決定戦で國本真義に僅差で判定負けを喫し、今回1年ぶりの再起戦となる。
対するチョークディーは激闘派としてタイで人気を誇った選手で、これまでの死闘で縫った針の数は顔だけで170針以上。2017年12月の『BOM』で初来日し、2018年9月にはWMC世界バンタム級王座決定戦で一撃KO勝ちで世界王座に就いた。2019年2月のKNOCK OUTでは大﨑一貴にも勝利している。昨年6月にはKNOCK OUTに参戦し、壱・センチャイジムと激闘を繰り広げた末に3RTKO負けを喫した。
――1年ぶりの試合になりますか?
「そうですね。昨年5月にホーストカップで試合をしてからずっとオファーが来てたんですけど、自分が上がりたい団体、やりたい試合のオファーがありませんでした。僕はNJKF、WBCムエタイ日本のタイトルを持っていて、どうしてもRWS JAPANに出たいと思って他の団体のオファーも断っていたところ、いい感じのタイミングで今回のオファーが来ました」
――RWS JAPANに出たいということですが、ムエタイにはこだわりがあるんですか?
「僕はムエタイでやっていきたいと昔から思っています。今はキックボクシングが主流でみんなはそっちに目がいきがちで、僕もブレて一時期キックボクシングの方に向いていたのですが、自分の心の底を確かめた時にやっぱりムエタイをやりたいなと。今回はもう腹をくくって全部を背負ってやろうかなと思っています」――試合に向けての調整はいかがでしょうか。
「めちゃくちゃいい感じで仕上がっています。相手はタイ人で強いので、この試合のために3月20日から4月5日までの2週間、タイのFAグループでしっかり仕上げてきました」
――特に意識して強化してきた部分はありますか。
「全部強化してきたんですけど、特に首相撲と蹴りに力を入れ、手応えは最高なので早く戦いたいです」
――なぜそちらのジムに?
「いろんなジムに行ったことがあるんですけど、FAグループには一回行ったことがあり、そこのジムはみんなで一緒に練習するのでサボれないのがいいですし(苦笑)、ジムにはRWSチャンピオンのヨーティンが所属していて、実際その選手と手を合わせてきたので感覚はもうバッチリです」
――今回でタイ人との対戦は何度目になりますか?
「2回目になります。NJKFスーパーバンタム級チャンピオンになってからの初戦(2023年5月28日)でやらせていただき、1Rで負けて。そこでタイ人とのレベルの差を感じたので、ムエタイを極めるんやったら、ちゃんとタイに行って本場のムエタイを肌で感じてやらなあかんなと思ったので、そこからタイ修行に行くようになりました」
――初対戦で悔しい思いをしたことで、いつかまたタイ人にやり返したいという思いはありました?
「それはありました。僕もこれからはムエタイ路線でやっていきたいと思ってるんで、その思いを持ってる以上、タイ人は避けては通れないと思っていました。タイのジムで次の相手はチョークディーだと言ったら、みんなビックリしていて、それでタイ人みんなが練習に協力的になり、頑張れたので、あとはもうやるだけという感じですね」
――チョークディー選手は日本でも何度か試合をしていますが、どういう印象がありますか。
「初めて見たのが、6年前にKNOCK OUTのリングで大﨑一貴とやった試合でめっちゃ強いなと。そんな選手とまさか自分がやるとは思っていなかったです。別に舐めているわけではないですけど、格闘技人生もそんなに長くないですし、僕は覚悟を持って後はやるだけかなと思います」
――何か警戒してるような攻撃はありますか。
「首相撲とヒジをとりあえず警戒してますね。そこは最初から差があり、そこを埋めるためにタイ修行に行き、そこ以外の部分は負けてないと思うので大丈夫かなと思います」
――ご自身は何で勝負しますか。
「全部で勝負したいですね。蹴りもパンチも首相撲も全てを強化してきたので、それを全部使ってどんだけ通用するか楽しみです。その時のノリとタイミングで勝負が決まると思います。僕なら面白い試合ができると思っているんで、スポーツというよりは戦いを見せようかなと思っています。相手は激闘王と言われていて、僕も日本の激闘王なので、必ず激闘になります」
――今回、勝って次に見据えてることはありますか。
「僕の試合を初めて見るファンもいるかと思うので、しっかりぶちかまして、みんなが僕のことを知ってもらえるように試合でしっかり見せて、今年開催されるRWS JAPANの試合に全部出たいと思います。そこからとりあえずラジャダムナンのランキング入ってるやつに勝って、ラジャのベルトを獲りたいと思います」