キックボクシング
レポート

【RISE】大森隆之介が鈴木真彦からダウンを奪う殊勲の勝利、梅井泰成がダウン奪い有井渚海を退ける、良星が久しぶりの“ノンストップ・ハイスピードバトル”笑顔の殴り合いで勝利もぎ取る、翼が京谷祐希に逆転KO、伊藤澄哉が鮮やか一発KO勝ち、奥山雅仁が北井智大からダウン奪い勝利、戸井田大輝が激闘判定勝ち、第2試合で吉田晄成と児玉侑慎がハイレベルな好試合

2025/04/19 17:04
RISE 1872025年4月19日(土)東京・後楽園ホール ▼メインイベント(第11試合)バンタム級(-55kg)3分3R延長1R×鈴木真彦(TEAM 寿/同級1位、第7代RISEバンタム級王者)判定0-3 ※28-29×2、28-30○大森隆之介(EX ARES/同級3位、フェザー級5位)  鈴木は軽量級離れしたパンチ力と卓越したテクニックで、2018年11月にトーナメントを制してRISEバンタム級のベルトを獲得。5年間無敗、20連勝という驚異の記録を打ち立てた。2022年6月の『THE MATCH 2022』ではK-1スーパー・バンタム級王者の金子晃大に判定勝ち。那須川天心に2度、志朗に2度敗れた以外は連勝も、2023年3月にK-1のリングで玖村将史にダウンを奪われて敗れた。8月にイマッド・サヒをKOして再起したのもつかの間、12月に大﨑孔稀に敗れ王座を失い、2024年3月に金子にリベンジを許した。12月にジェイミー・ゲイマンを初回KOして再起。戦績は36勝(21KO)9敗。  大森は2020年1月のプロデビュー後、2021年7月に有井渚海に負け連勝がストップするもその後は田渕神太、良星、京谷祐希ら格上を次々と撃破したが、2022年12月に加藤有吾に判定で敗れ連勝がストップ。しかし2024年3月、13戦全勝の山田虎矢太をバックハンドブローでKOする大番狂わせを起こした。8月にはバンタム級王者・大﨑孔稀に挑戦したが判定で敗れ王座戴冠ならず。2025年1月、フェザー級で同級5位・平野凌我を判定で破った。戦績は9勝(6KO)3敗。  1R、ローを蹴り合う中、長いリーチを活かしたジャブを当てに行く大森。鈴木はそのジャブに右クロスを合わせる。距離を詰める鈴木は右ストレート、左フックと打ち込んでいき、大森のアッパーに合わせた左フックでグラつかせると一気にラッシュ。お思いりもすぐに立て直した。  2R、大森はジャブをしっかり当てに行くが、鈴木はお構いなしにインファイを仕掛けてくる。鈴木の右ストレート、左フックで劣勢を強いられた大森だが、鈴木が正面を向いたところに左をヒットさせ、タイミングのいいダウンを奪う。後ろ蹴りを見舞う大森。  3R、逆転を狙って打ち合いに行く鈴木が手数では勝るが、大森はクリーンヒットを許さない。ジャブも打ち返す。最後は大森のクリンチが多くなったが、判定3-0で大森の勝利となった。  大森はマイクを持つと「鈴木選手がいたからRISEはここまで大きくなったのだと思います。格闘技は生もので魅せる勝ち方しないと、僕も今回全然なんですけれど、一人一人が頑張れば大きくなっていくので頑張りませんか。サッカーと競えるようにデカくしましょう。これから大きくしていきます」と訴えた。 試合後、鈴木は「悔しいですね。K-1対抗戦で玖村選手にダウン取られたのを思い出して、またやってもうたって感じです。倒すしかないなと思ったんですが大森選手の上手さでいなされた感じですね。そのなかでも冷静に大森選手が対処しての結果なので何も言うことはないです」と悔し涙。 大森は「今回は何としても勝つというのがあったのでそれはよかったけれど、鈴木選手の気持ちには応えらへんかったのあって、もっといい試合がしたかった。向こうも納得してないと思います。左はあれだけ狙っていました。ジャブをめちゃ狙っていたし、僕はジャブがめちゃ堅いので当たれば効くと思っていました。玖村選手の時もそうだし、その前の志朗選手の時もそうでした。鈴木選手が(ジャブを)無視して入ってくるので、それに負けずに効くまで打ち続ける」と、鈴木が過去2回ダウンを取られた同じパターンを狙っていたと明かした。 [nextpage] ▼セミファイナル(第10試合)フェザー級(-57.5kg)3分3R延長1R○梅井泰成(Mouton/同級4位、第4代RISEフェザー級王者)判定3-0 ※29-28×2、30-28×有井渚海(team VASILEUS/バンタム級14位)  梅井は、柔道とレスリングをバックボーンに持ちTEAM TEPPENに移籍してからは4連勝を飾り、2022年3月に平野凌我との王座決定戦を制して第4代フェザー級王座に就いた。同年8月の防衛戦で現王者・門口佳佑に敗れて以降は、ノーコンテストを挟み3連敗と約2年勝利から遠ざかっていたが、2024年6月の翔戦で判定勝ち。しかし、9月の國枝悠太戦で判定負け。戦績は14勝(3KO)10敗1無効試合。  有井は2019年7月にRISEでプロデビューすると10戦無敗の快進撃を続けていたが、2021年7月の「ケージキックチャンピオンシップ(CKC)-54kgトーナメント~新世代王者決定戦」決勝戦で寺山遼冴にプロ初黒星。その後は京介、彪司に連勝も2022年12月に山田虎矢太にKO負け。2023年12月の再起戦も加藤有吾に判定負けし、所属を変えて階級も上げて1年4カ月ぶりの再起戦に臨む。戦績は11勝(3KO)3敗1分。  1R、サウスポーの梅井に右ミドルを蹴っていく有井。梅井がカーフを返せば梅井もカーフを蹴る。梅井は出入りを繰り返して左ストレートを顔面とボディへ打ち分けて右フック。有井は攻めあぐねるが左フックをヒットさせる。  2R、有井の左フックに梅井が左ストレートをカウンターで合わせてダウンを奪う。梅井は左ミドル、左インローと蹴りを多用していき、左ミドルを強打。梅井は左フックをヒットさせるが梅井が上手く蹴りを当てていった。  3R、逆転を狙って前へ出る有井に左のカウンターを狙う梅井。有井はパンチのコンビネーションにヒザも織り交ぜる。それでも梅井は前へ出てくるが、有井のヒザがローブローとなって中断。再開後、前へ出てワンツー、左右フックの有井に梅井は鼻血を噴き出すが左を当ててはバックステップ。最後は有井がワンツーで攻め込んだところで終了。  追い上げを見せた有井だったが、ダウンを奪った梅井が判定勝ち。「去年の9月に國枝選手に負けてから約7カ月ぶりで160人以上の応援団が来てくれて勝つことが出来ました。自分はずっとタイトル獲られてから日和ってしまって自分の中の自分が出せなくて苦しかったんですけれど、自分の周りの人たちが支えてくれてスイッチ押してくれて、しんどかったけど試合を楽しんで出来たかなと思います。自分はほんまに今のRISEのフェザー級のベルトに魅力を感じています。自分は諦めてないので自分はまたフェザー級のベルトを絶対に獲りに行きます」と、タイトル奪還を宣言した。 [nextpage] ▼第9試合 バンタム級(-55kg)3分3R延長1R×伊東龍也(HAYATO GYM/同級5位、Stand up King of Rookie 2022 -55kg級優勝)判定0-2 ※29-30、29-29、28-29○良星(KSR GYM/同級7位、第8代Bigbangスーパーバンタム級王者)  伊東はStand up King of Rookie 2022 -55kg級優勝の実績を持ち、プロデビューから6連勝(3KO)と勢いに乗っていたが7戦目で松下武蔵に延長で判定負け。福井萌矢に勝利も塚本望夢にOFGマッチで敗れた。前戦では1月に京谷祐希に判定勝ちしてランクアップを果たしている。戦績は8勝2敗。  良星はスピードとスタミナを活かした常に動き回るアグレッシブなスタイルで“ノンストップ・ハイスピードバトル”を展開し、得意技はハイキック。2016年9月に第4代Bigbangスーパーバンタム級王者となり、3度の防衛に成功して以降はRISEを主戦場としている。2018年7月に鈴木真彦に敗れて以降は破竹の7連勝(3KO)を飾っていたが、2020年1月に鈴木とのタイトルマッチ再戦で敗れて王座奪取ならず。2022年4月、大森隆之介にKOで敗れ、しばらく試合から遠ざかっていたが2024年4月に復帰。9月に内田晶を破り再びBigbangスーパーバンタム級王座に返り咲いた。戦績は25勝(4KO)9敗1分。  1R、良星の右カーフと伊東の左ミドルの相打ちが続く。良星はかつてないパワフルさで右カーフ、スーパーマンパンチ。序盤は良星のスピードある攻撃に後手に回った伊東だが、ワンツーで反撃。  2R、伊東は左ミドルとワンツー、ヒザ。良星は打たれながらも前へ出るが伊東のパンチとヒザのヒットが目立つ。それでも攻撃の手を休めない良星はハイキックを放ち、ミドルで応戦。  3R、両者至近距離での打ち合い。ヒットを奪うのは伊東だったが、それでも手を止めない良星が次第に右をヒットさせる回数を増やしていく。両者笑顔を浮かべての殴り合いが続き、前へ出て手数が全く落ちない良星が最後まで攻め続けた。  判定は2-0で良星が辛勝、勝利をもぎ取った。マイクを持つと「おもろかったでしょう? 何が何でも倒したい気持ちが出てしまって、まだまだ進化過程です。僕は上の相手に勝てたのでタイトルに挑戦していきます。まだまだ進化します」と甲高い声を会場に響かせた。 [nextpage] ▼第8試合 バンタム級(-55kg)3分3R延長1R×京谷祐希(TEAM TEPPEN/同級6位)KO 3R 1分28秒 ※右フック○翼(TARGET/同級11位)  京谷は強打と当て感の良さで連戦連勝。2010年に『DEEP☆KICK』で皇治と対戦し、当時無敗だった皇治に初黒星を付けた。2012年6月には『Krush』で武尊と対戦し、当時5戦5勝の武尊からダウンを奪った末にドクターストップでTKO勝利。2016年10月には『HOOST CUP』にて玖村修平からも勝利を収めるなど実力者ぶりを発揮した“伝説の壊し屋”。その後、怪我のため試合から離れたが2019年9月のRISEで約3年ぶりに復帰。2024年11月に足がつって長谷川翔にTKO負け、2025年1月は伊東龍也に判定負けと連敗を喫した。戦績は19勝(10KO)13敗2分。  翼は第2代ジャパンキックボクシング協会バンタム級王者で、2022年10月に負傷判定ながら花岡竜から勝利を奪った一戦が光る。しかし、その後は泥沼の3連続KO負けと調子を落としたが、2024年2月に小林大樹から勝利を奪った。2024年12月には京介に判定勝ち。戦績は13勝(6KO)6敗1分。  1R、京谷はジャブを上手く当てていき、右ストレート、右フックにつなげていく。翼はもらいながらも前へ出て距離を詰めてのパンチ連打。  2Rもジャブを多用してしっかり当てる京谷。それでも前へ出て来る翼に右ストレートがヒットし、翼は組み付いてダウンを防いだが、ブレイク後の右ボディでダウン。再開後、右ストレート、右フックで猛攻を加える京谷に耐える翼は前へ出て組んでのヒザ。  3R、両者とも目の下を腫れあがらせながらの打ち合いが続くが、ジャブを当てるのは京谷。それでも前へ出て打ち合いを挑んでいく翼に京谷がコーナーへつまり、翼がなぎ倒すような右フックでダウンを奪う。京谷は立ち上がれる様子がなく、翼の逆転KO勝ちとなった。  翼は「作戦通り戦えなくて。まだまだなのでもっと練習します」と涙声でのマイク。 [nextpage] ▼第7試合 スーパーライト級(-65kg)3分3R延長1R○伊藤澄哉(戦ジム/ライト級2位)KO 1R 1分42秒 ※右ストレート×石田 迅(LEGEND GYM/第4代DEEP☆KICK 65kg王者)  伊藤は地下格闘技キックの大会『益荒男』や『飛車角』で活躍、17戦(15KO)無敗の戦績を引っ提げて2019年11月にRISEでプロデビュー。3戦3勝2KOの快進撃を続けていたが、2021年9月の4戦目で実方拓海に初黒星を喫した。2022年4月にはYA-MANと初のOFGマッチを行ってダウンの応酬の末にKO負けし3連敗を喫したが、2023年10月に北井智大を破ると3連勝(2KO)でライト級1位に躍り出た。しかし、2024年11月に高橋聖人にまさかの初回KO負け。戦績は6勝(4KO)5敗。  石田は6勝(5KO)3敗とKO数が多い西の倒し屋。2023年11月のRISEで田中佑樹に初回KO負けを喫するまで連続KOを飾っていた。  1R、伊藤は珍しい後ろ蹴り、右カーフ、左ミドルと序盤は蹴りを多用する。石田が打ち合いに来ると伊藤が右ストレートを打ち抜き、この一発で石田が吹っ飛んでダウン。伊藤の見事な一撃KO勝ちとなった。 「去年の最後の試合で高橋選手にKO負けしてからずっと心の中でモヤモヤして情けないと思って。そこからトレーナーに面倒見てもらって作り直して帰って来ることが出来ました。で、伊藤代表、2つ言いたいことあって。自分もトーナメントやりたいと思っているんですよ。今回の勝ちも評価してもらいたいと思います。あとオープンフィンガーもいつでもやります」とアピールした。 [nextpage] ▼第6試合 ライト級(-63kg)3分3R延長1R×北井智大(チームドラゴン/同級4位)判定0-3 ※27-29×2、27-30○奥山雅仁(OISHI GYM/CKC 2023 -63kgトーナメント優勝、S-BATTLEライト級王者)   北井はチームドラゴンのニューリーダーとしてRISEで活躍。後半戦の強さを活かして勝利することが多く、パンチでの猛攻で逆転勝利を飾ってきたRISE随一の激闘派として知られる。2021年9月に初のオープンフィンガーグローブマッチに挑んでYA-MANにKO負けを喫し、以後4連敗したが2023年7月に北濱精悦をKOして復活。10月には伊藤澄哉とダウン応酬の激闘も判定で敗れた。2024年11月の再起戦でも塩川琉斗に敗れており、ベテランの連敗脱出なるか。戦績は25勝(10KO)20敗2分。  奥山は柔道をバックボーンに持ち、CKC2023 -63kgトーナメント優勝、S-BATTLEライト級王座獲得などの実績を持つ。戦績は12勝(4KO)4敗。過去には成尾拓輝からKO勝ちを奪ったこともある。  1R、北井は左右フックを繰り出しながら前へ出ていく。奥山はワンツーをしっかり当て、ヒザ蹴りや右カーフも織り交ぜる。被弾しながらも前へ出ていく北井だが、顔はすでに真っ赤だ。  2R、奥山はワンキャッチからのヒザを巧みに織り交ぜながらワンツー、左ボディをヒットさせていく。しかし、北井は相打ち上等の打ち合いに持ち込み相打ちが続く。北井に押される奥山だったが、ラウンド終了直前に右ストレートでダウンを奪った。  3Rもワンキャッチからのヒザを巧みに使う奥山がワンツーを当てていくが、北井が起死回生の右ハイをヒットさせ、奥山をグラつかせる。一気に左右フックで攻め込む北井はさらに奥山をグラつかせるが、奥山もこのピンチを耐えて左右フックを打ち返した。  判定は3-0でダウンを奪った奥山が北井の巻き返しを阻んだ。 [nextpage] ▼第5試合 フェザー級(-57.5kg)3分3R延長1R○戸井田大輝(TOP LEAD GYM/同級10位)判定3-0 ※29-28×2、29-27×久津輪将充(RMC/9+nine plus lab./同級15位)  1R、両者右カーフを蹴り合う。戸井田は右の蹴りからの左フック、久津輪は右カーフから右ハイ。序盤は戸井田が左フックで優勢だったが、中盤からは久津輪がボディを中心としたコンビネーションで盛り返す。  2R、久津輪が左ボディを中心に、ロー&インローを蹴りながらのパンチ、ヒザを当ててペースを握ったかに見えたが、戸井田がタイミングのいいジャブでダウンを奪う。その後もジャブを当てた戸井田が一気に打ち合いに持ち込み、両者フックを当て合う。  3Rになると両者距離を詰めて左右フック、ヒザ、右カーフの打ち合いに。ノーガードで久津輪のパンチを被弾する戸井田は右フックでダウン寸前となるが倒れることなく鼻血を出しながら打ち合う。至近距離での打ち合いは最後まで続いた。  判定は3-0で久津輪の追い上げならず、ダウンを奪った戸井田が勝利をもぎ取った。 [nextpage] ▼第4試合 フェザー級(-57.5kg)3分3R延長1R―門脇碧泉(TARGET/同級19位、Stand up King of Rookie 2023 -57.5kg級優勝)※正道会館/戸田道場より所属変更無効試合―簗 丈一(TEAM Aimhigh/同級22位、Stand up King of Rookie 2024 -57.5kg級優勝)※門脇の2R2分57秒、KO勝ちとなっていたが審判団の検証により無効試合に変更。  1R、門脇は頭を低く下げる独特な入り方から左右フック、かと思えば離れて右カーフと鋭い右ハイとトリッキーな動き。クリンチから簗が左フックをヒットさせ、左右フックの連打でダウンがコールされたが、その直後に門脇の左フックがヒットして簗がダウン。しかし、当然門脇のダウンカウントが続く。そこから門脇が猛然と攻め込み、ラウンド終了間際に左右フック連打でダウンを奪い返す。  2R、門脇が組んでの状態でのヒザ蹴りを連打して警告。その直後、左三日月から左ヒザを入れた門脇がまたも組んだ状態からヒザ蹴りの連打、さらにレフェリーのブレイクのコールの後にも蹴り続けて簗がダウンする。門脇は減点1に。  再開後、容赦なくダメージの残る簗のボディをヒザと左ボディ、左ボディで攻める門脇。さらにハイキックを繰り出し、最後は左ハイで簗がグラついたところでレフェリーがストップ。  門脇のKO勝ちとなったが、なんとも後味の悪い試合となった。 [nextpage] ▼第3試合 バンタム級(-55kg)3分3R延長1R―奥村将真(TEAM TEPPEN/同級15位)無効試合―菊川 蓮(MMA IKUSU/第2代PRINCE REVOLUTION-55kg・第6代-58kg王者)  1R、菊川は前蹴り、ロー、ミドルと前足の蹴りを多用。ノーモーションの右ハイも多用する。奥村は左ボディからの左フック、左フックからの左ボディとダブルを繰り出し、パンチvs.蹴りの攻防となるが、奥村が頭から前に突っ込んだため強烈なバッティングとなり、菊川が倒れて試合中断。  ドクターチェックで回復の見込みが立たず、レフェリーが試合終了を宣言。1Rが終了していないため無効試合となった。 [nextpage] ▼第2試合 スーパーフェザー級(-60kg)3分3R延長1R×児玉侑慎(正道会館KCIEL/同級16位)判定0-3 ※27-30×3○吉田晄成(TEAM TEPPEN)  1R、両者ともフェイントを掛け合い、カーフとパンチを当てに行く。パンチの攻防でもカウンターを狙いあうなど第2試合とは思えないハイレベルな攻防が繰り広げられた。  2R、吉田はスピードがあり、なおかつ多彩なパンチを打ち分ける。児玉がコンビネーションを返すとボディワークでよけてみせ、場内をどよめかせる。両者スピードある攻防。  3R、吉田が上下に打ち分けるコンビネーションから右ストレートを打ち抜き、児玉も右ストレートを打ち返す。しかし、スピードと回転力で上回るのは吉田の方。吉田の右ストレートで児玉がグラついたところでダウンコール。児玉は右ストレートで逆転に行くが、吉田を捉えることが出来ず時間切れ。  吉田がインパクトを残しての判定勝ち。 [nextpage] ▼第1試合 スーパーフライ級(-53kg)3分3R○相沢 晟(TARGET)判定3-0 ※28-30×2、27-30×紀空(Croire/第9回K-1アマチュア全日本大会 Aクラス-55kg優勝・大会MVP)  1Rから両者アグレッシブ。右カーフを蹴り合い、ジャブを付き合う中、相沢が強烈な左ボディをヒットさせる。さらにヒザも突き刺してボディを攻める相沢。  2R、バックブロー、バックキックと回転技を出し合う。両者ジャブを当てに行く。その中で相沢の左ボディ、右ヒザが目立つ。左フックを狙う紀空。両者とも前へ出るためクリンチが多くなった。  3R、気合いと共にコーナーを飛び出した紀空が打ち合いに行く。紀空の左フックに右ストレートを返す相沢。フックの打ち合いで押していくのは相沢だが、紀空も負けじと打ち合う。  判定3-0で相沢が打ち合いを制した。
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