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【UFC】ヴォルカノフスキーがロペスに5R判定勝ちでベルト取り戻す「逆境は特権だ」。ピンブレットがチャンドラーに3R TKO勝ち、パトリシオ“ピットブル”がロドリゲスに判定負け、シウバがミッチェルを失神ニンジャチョーク葬! ジャンジローバがシャオナンに完勝、フーパーがミラーに組み勝つ、ス・ムダルジが連敗脱出=『UFC 314』

2025/04/13 09:04

▼フェザー級 5分3R ※選手名からインタビュー
〇ヤイール・ロドリゲス(メキシコ)20勝5敗(UFC11勝4敗)
[判定3-0] ※30-27×3

×パトリシオ・“ピットブル”フレイレ(ブラジル)36勝8敗(UFC0勝1敗)

 PFLでの試合、日本での大晦日の試合が決まらないなか、リリースを求めたパトリシオは、2024年3月のBellatorのジェレミー・ケネディ戦の3R TKO勝ち以来、1年1カ月ぶりにケージのなかに戻る。37歳。UFCでも対戦を断られるなか、フェザー級5位のヤイール・ロドリゲス(メキシコ)が、同級世界戦と同じ日にパトリシオと戦うことを望んだ。

 ロドリゲスは2023年2月にジョシュ・エメットとの暫定王座決定戦で2R 三角絞めで一本勝ち、暫定王座を獲得したが、7月に行われた王者ヴォルカノフスキーとの王座統一戦で3R TKO負け。2024年2月にブライアン・オルテガに肩固めで一本負け。1年以上の休養期間を経て再起戦となる。32歳。

 勝者が、アレクサンダー・ヴォルカノフスキーvs.ディエゴ・ロペスの王座戦の勝者に挑戦するかもしれないフェザー級戦だ。

 1R、遠い間合い。先に左ジャブのパトリシオ。サウスポー構えのロドリゲスは、前手の喧嘩争い。パトリシオは右フックをかすめる。さらに右ロー。ロドリゲスは右の関節蹴り、オーソにスイッチして左ミドルをガード上に突く。

 右オーバーハンドを見せるロドリゲス。パトリシオはジャブが少ない。ロドリゲスは左の二段蹴りをガード上に当てる。レベルチェンジを見せるパトリシオに反応しないロドリゲスは、右ハイをヒット! 左ロー。組んだパトリシオの足払いを残したロドリゲスはオーソに。

 右ローを突くパトリシオ。ロドリゲスは左の前蹴り。蹴り足を掴んでこかしたパトリシオがトップに。残り15秒、後頭部打撃をアピールするパトリシオも細かいヒジ。ロドリゲスのラウンドに。

 2R、ベタ足からの両者。右ハイをガード上に当てるパトリシオ、ロドリゲスは左ミドル、パトリシオは右を届かせて右ハイも。

 左ローを当てるパトリシオに右カーフを返すロドリゲス。詰めるパトリシオに右の蹴りを3連打で自分の距離を作るロドリゲス。パトリシオのダブルレッグに尻を着きながらもケージまで這って立ち上がり。

 ロドリゲスは右ストレートを突いてサウスポー構えに。パトリシオは右インロー。ロドリゲスは右ヒザ上で軌道を変えるハイ! パトリシオの右の詰めを左右にステップしてさばき、左右の蹴りからワンツー。ブロッキングのパトリシオはシングルレッグから切られるもなおも組んで押し込みクラッチも、ロドリゲスは足を踏み、右小手で投げてトップでホーン。ロドリゲスのラウンドに。

 3R、オーソで構え前手を伸ばすロドリゲス。後ろ廻し蹴りも見せると両足をシャッフル。パトリシオはじりじりと詰めるが、左右にサークリングのロドリゲスは右ハイ。右で飛び込み左のパトリシオにブロッキングのロドリゲスは左右の蹴りで押し戻す。

 左ボディを当てて左右で前に出るパトリシオだが、離れて右ミドルを返すロドリゲス。右関節蹴りがローブローに。そのままグローブを合わせて再開。

 ワンツースリーのパトリシオに、ワンツーの右を当ててダウンを奪うロドリゲス! クローズドガードのパトリシオにパウンドが届くロドリゲス。上体を立てると、その肩にヒジ! しかし、パトリシオも下から腕十字! すぐにヒジを抜くロドリゲス。外ヒールのロドリゲスに、パトリシオは両足を突っ込み、ストレートフットロックで応戦。

 立ち上がるパトリシオはロドリゲスを詰めるが、ロドリゲスは逃げ切り態勢で左右にステップ。最後にバックスピンキックを見せてホーン。判定は3-0(30-27×3)でロドリゲスがフルマークで勝利。

 試合後、ロドリゲスは「本当にありがとう。彼との試合がタフになることは分かっていたよ。正直なところ、頭の中では少し違うことを想像していたんだ。1ラウンドで彼を終わらせたかった。そのために準備していたんだ。そのためにいいテクニックみたいなものを準備していたんだ。でも、相手はいい選手だった。パトリシアの周囲の人々に敬意を表します。(UFC CEOの)ハンター・キャンベルと電話で話したよ。彼は次の試合に勝ったらと約束してくれた。次はタイトルマッチだ。メキシコで9月にやろう。そこでタイトルを賭けて戦いたい。今夜(メインで)どっちが勝っても、メキシコでそいつと戦いたい。まあ、絶対に勝つよ。今日は時間通りに試合を運んだ。UFCパフォーマンス・インスティテュートの助けを借りて食事療法をしたんだ。僕のメインの栄養士が栄養、最高の食事、睡眠の質など、僕の体を助けてくれた。そして瞑想、視覚化も。もちろん、最高のチームとも一緒にトレーニングできた。シカゴのみんな、愛しているよ。応援してくれてありがとう。そしてマイアミ、なんて美しい街なんだ。君たちが大好きだ。本当にありがとう。僕の家族はそこにいる。みんな愛してる」と語った。

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