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【UFC】パトリシオ・ピットブルと対戦するヤイール・ロドリゲス「彼に詰めさせず、遠い間合いから攻め続ける」=4.12『UFC 314』

2025/04/12 20:04
 2025年4月12日(日本時間13日朝7時)、米国フロリダ州マイアミのカセヤ・センターにて『UFC 314: Volkanovski vs. Lopes』(U-NEXT配信)が開催される。  同大会のメインカード第3試合で、Bellator世界二階級制覇王者のパトリシオ・ピットブル・フレイレ(ブラジル)がオクタゴン初戦を迎える。 ▼フェザー級 5分3Rヤイール・ロドリゲス(メキシコ)19勝5敗(UFC10勝4敗)146lbs/66.22kgパトリシオ・“ピットブル”フレイレ(ブラジル)36勝7敗(UFC0勝0敗)145lbs/65.77kg  その対戦相手は、フェザー級5位のヤイール・ロドリゲス(メキシコ)だ。アレクサンダー・ヴォルカノフスキーvs.ディエゴ・ロペスのUFC世界フェザー級王座戦と同日にパトリシオと戦うことを望んだロドリゲスは、ピットブル戦を前に会見で何を語ったか。 オルテガ戦後、全部やり直す決意をした ──UFCのオクタゴンでの試合は、2024年2月のブライアン・オルテガ戦(3R 肩固めで一本負け)以来となります。ただ「去年の終わりからジムに戻ってきた」と。心身の状態はいかがですか。 「実は前回のオルテガとの試合後に、14カ国を訪れる旅をしました。彼女と一緒に行ったんですが、すごく楽しくて素晴らしい旅でした。その間にも、もちろん楽しんでいたんですが、少し体を動かし続ける時間も作っていました。色々なスポーツをして、体を維持しながら過ごしていました。それから、去年の終わり頃から、ちょっと自分を変え始めましたね。ジムにもっと時間をかけるようになって、食生活やトレーニングの方法を少しずつ見直していきました。年末には完全に自分を変えました。今では、体も心もすごく良い状態だと感じていて、これまでで一番調子がいいと思います」 ──あなたは以前、「トレーニングキャンプにしっかりと取り組むのは久しぶりだ」と言っていたと思いますが、それはつまり、周りの雑音を一掃して、自分とチームに集中していたということですか? 「そうですね、正直、しばらくはトレーニングをしたくないと思っていました。体は疲れていなかったんですけど、精神的に疲れていました。ずっとジムに通い続けて、数十年もやってきたことですから。気づいたんですよ、“あれ? 自分は何やってるんだろう?”って。自分がやっていることが間違っていると気づいて、それを全部やり直す決意をしました。よりマーシャルアーツに重点を置いて、メディテーションをして、練習後に疑問点を話す。それからはすごくポジティブな変化を感じています。結果がどうであれ、今の自分に誇りを持っていますし、今回の試合にも自信を持って臨んでいます」 ──とても前向きな姿勢が伝わってきますね。ジムでのトレーニングは、コーチやチームメイトにもその変化が伝わっていますか? 「もちろんです。コーチやトレーニングパートナーは、その変化を感じていると思います。特に兄はすごく興奮していて、『お前は誰にも負けないってずっと言ってるんだ』って、いつも言ってくれます。僕が遊びすぎているときも、何度も注意してくれたんです。そんな彼には感謝しています」 ──パトリシオ・ピットブル・フレイレから、DMが届いていたそうですね。 「そうですね。彼はUFCで戦うことに本当に興奮していたんだと思います。おそらく、僕が試合を引き受ける以外に、彼がそれを実現させる方法はなかったのでしょう。彼がダイレクトメッセージを送ってくるたびに、『ああ、もちろん、やろう』って答えました。彼はただ僕に反応させようとしていただけだけど、もうそんなクソみたいな話は終わりです。今は戦うためにここにいる。僕にとっては、それはまるで狂ったガールフレンドの動きみたいなものでした。そんな簡単には騙されない。僕たちは格闘技ビジネスをやっているし、UFCもこの試合の実現を望んでいた。それだけです」 ──Bellator王者のパトリシオ・ピットブルのことは知っていましたか。 「もちろん、彼のことは知っていました。彼のタフさを知っています。セルジオ・ペティスや(マイケル)チャンドラーと戦ってきましたし、他にも印象的な試合をたくさんしています。二冠王だったことや、Bellatorでの伝説なども知っています。彼の試合をいくつか観ましたが、まさか自分が戦うことになるとは思っていませんでしたけど。メジャーリーグで戦っている選手たちは皆、最高レベルで戦える才能を持っていると思います。これまでUFCで戦わなかったのは、契約の問題だったり、チャンスの問題だったり、他にも様々な要因があるでしょう。とにかく、彼らは皆本当に危険で才能に溢れていて、それを証明するチャンスが必要なだけだと思います」 ──オルテガ戦後、レスリングのスキルを磨く必要性を感じたそうですね。 「僕のコーチはダゲスタン出身なんです。レスリングのヘッドコーチで、世界チャンピオンだったこともある。イスラム(マカチェフ)やハビブ(ヌルマゴメドフ)、その他大勢の選手たちとも友達なんです。彼のレスリングスタイル、彼が教えてくれたこと、そして彼が私を後押ししてくれたことに、とても満足していますし、自信を持っています。彼は僕をより良くしてくれました。他のコーチの皆さんにも感謝しています。柔術黒帯のアルベルトコーチと一緒に、柔術も磨いています。そしてもちろん、マイクコーチと一緒に打撃も磨いてきました」 ──その打撃では、空手のように飛び込んで戦うパトリシオを相手に、リーチ差を活かして戦うことがアドバンテージになるでしょうか。 「身長のアドバンテージがある。彼は僕よりずっと背が低い。だから当然、距離を詰めて近距離から打撃を打とうとするだろう。遠距離では明らかにチャンスがないのだから仕方がない。彼は距離を詰めようとするだろうし、僕は遠い間合いから攻め続けるつもりです」 ──ところで、ブラジルからメキシコに移住してトレーニングしているディエゴ・ロペスについてどう思いますか? もし彼がタイトルを取った場合、あなたはメキシコのチャンピオンだと思いますか、それともブラジルのチャンピオンだと思いますか? 「うーん、実際、そこに問題はないんですが、僕はその考え方には賛同しません。僕はメキシコ人であり、メキシコに誇りを持っています。僕がアメリカに住んでいるからと言って、アメリカ人だとは思いません。アメリカは素晴らしい国ですが、僕はメキシコ人です。それに、メキシコを代表して戦ってきた歴史があります。だからこそ、僕はメキシコのチャンピオンとして戦っています」 ──あなたとロペスの両者が勝利した場合、9月にグアダラハラで戦うのはどれほど大きな試合になると思いますか? 「それは僕が目指しているビジョンですね。もちろん、今はその試合に集中していますが、最終的にはグアダラハラで歴史的なイベントになることを願っています。もしそれが実現すれば、最高にエキサイティングな瞬間になるでしょう」
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