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【K-1】約6年ぶりにヘビー級タイトルマッチが決定、K-Jeeが王者ロエル・マナートに挑戦。K-Jeeはトーナメント開催、マチャドとの対戦も熱望

2025/04/07 19:04
 2025年7月13日(日)福岡・マリンメッセ福岡『K-1 DONTAKU』の対戦カード発表記者会見が、4月7日(月)都内にて行われた。  福岡大会は3年ぶり4度目の開催。今大会で2019年11月以来となるK-1ヘビー級タイトルマッチが決定。王者ロエル・マナート(オランダ/Mejiro Gym Amsterdam)がK-Jee(K-1ジム福岡チームbeginning)の挑戦を受け、2度目の防衛戦を行う。  マナートは90年代を代表する名選手にして名伯楽として知られるアンドレ・マナートを父に持つ。2017年11月、初代K-1ヘビー級王座決定トーナメントでは準決勝でイブラヒム・エル・ボウニに敗れたものの、2018年3月にブランコ・シカティックの愛弟子である初代王者アントニオ・プラチバットを破って第2代王座に就いた。2019年11月、サム・グレコ推薦選手のクリス・ブラッドフォードをKOして初防衛に成功。今回の試合は2020年1月にGLORYでセルゲイ・マスロボイエフにTKO負けを喫して以来、約5年半ぶりの試合となる。  K-Jeeは2016年にスーパーウェルター級からヘビー級に転向。2017年11月には初代K-1ヘビー級王座決定トーナメントにも抜擢。翌2018年、クルーザー級の新設とともに階級を下げ、2019年1月の初代Krushクルーザー級王座決定トーナメントで王座を獲得した。2020年11月、シナ・カリミアンをKOして第2代K-1クルーザー級王座に就いたが、2021年3月の初防衛戦でカリミアンに奪い返された。2024年10月の「K-1 WORLD GP 2024 無差別級アジア予選」でジェロム・レ・バンナをハイキックでKOし、年間表彰式でベストKO賞を獲得。12月の「K-1 WORLD GP 2024 無差別級トーナメント」では準々決勝でエロール・ジマーマンにKOで敗れた。戦績は22勝(19KO) 17敗。  なお、これまでK-1ヘビー級は-100kgと設定されていたが、今回よりヘビー級=無差別級となる。  会見に出席したK-Jeeは「アイツ、まだ王者やったんやって気持ちとかいろいろなこと思いますね。4年ぶりで最後はGLORYらしいですけれど、ロエルが帰ってきていきなりタイトルマッチ。なんで? と思うことが多いと思う」と疑問を投げかける。  これに宮田充K-1プロデューサーは「ヘビー級のベルトはコロナ禍で止まっていた。ロエルとは昨年からやり取りをしていて無差別級トーナメント出場の話もあったが間に合わなくて。K-1としてもヘビー級をアピールしたい、そのためにインパクトがあるのがいい。ロエルがどうとか言うよりは、K-Jee選手にはベルトを獲ってヘビー級を輝かせるという重要な任務が課せられたと思ってください」と答えた。  K-Jeeは「与えてもらった仕事をきっちりこなしたいと思います。K-1のベルトは自分たちが追いかけて来たものですが、今のベルトは最強だとは思っていなくて。ベルトがスタートだという人もゴールの人もいる。自分の中ではゴールだったけれど、それをスタートとしてヘビー級を世界の中心に持って行けるように頑張っていこうと思いました」と、K-1ヘビー級を盛り上げて価値あるものにしたいと意気込み。  ジマーマン戦で負った怪我は「もう完治しています。練習も激しくいい練習が出来ています。出来るトレーニングは試合が終わってすぐに始めた。打撃は1カ月半くらいしてから出来るようになりました」と、すでに問題なし。  王者マナートについては「特別に何か強いというよりは上手。蹴りベースで打ち合いも上等で、特別に何が強いわけでなくバランスのいい選手」と評する。  ヘビー級からクルーザー級へ転向し、再びヘビー級に戻って昨年の無差別級トーナメント。これらを経験してヘビー級で勝つためには何が必要だと思ったか、との質問には「強い打撃になれること。スピードは今くらいの方が動けるし、体力もある。相手の攻撃を受けた時のダメージが大きいので、その力をつけていかないといけない」と耐久力だと答えた。そのために「大きい選手と(スパーリングを)やります」とヘビー級の打撃に身体を慣れさせるとした。  地元でのタイトルマッチということで、どんな力を周りからもらえるかとの質問には「力をもらえるというよりは伝えたいことを伝えたい。普段東京で大会があってABEMAまで見てくださっているけれど、なかなか東京までは行けない人たちが福岡だからこそ現地で生のK-1を感じてもらえることが出来る。会場で見たら楽しいねということを伝えたら、東京にまで足を運んでもらえるかもしれない。周りの人にリアルを伝えられるのは嬉しいですね」と、生の迫力を伝えたいとした。  しかし、K-Jeeは「トーナメントで優勝したいんですよね。タイトルで王者もいいですけれど、憧れはトーナメントで王者になりたい」と、ヘビー級トーナメントで優勝するのが一番の憧れだという。  これに宮田Pは「今回タイトルを獲ったら、ベルトを返上して改めて王座決定トーナメントをやろうでも面白い。獲ったら変えてもいいですよ。K-Jee選手が音頭をとってもらっていい」と、今回王座を奪取したらトーナメントをやってもいいと約束。  さらに、昨年の無差別級トーナメントで優勝したアリエル・マチャド(ブラジル)とも「やりたいです。強いのとやりたいので、クルーザー級で組んでくれてもいい」と戦いたい意思を伝えた。
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