将来に語り継がれる選手を目指したい

――先ほどから年齢の話が出ていますが、まだ自分でも成長を感じる部分はありますか?
「20代前半とか10代の時って、成長スピードがすごく早いと思うんですよ。僕らぐらいになってくると、一気に変わる事ってそうそうないと思うんですね。でもそれって全て経験だと思っていて、練習だったり試合を通しての経験を積んで変化が生まれるんですよ。それこそ去年の12月にチャンピオンとの試合を経験した事とかですよね。
だから一気に何かが変わるかと言われたら、そこまで目に見える変化はないと思うんですけど、自分自身まだまだ成長できているなって感じていますし、今がちょうど脂が乗り切っていてもっと強い姿を見せれると思うので、ここ自分でも楽しみですし、“これからが全盛期”ぐらいに思っています」
――その全盛期は今後何年くらい続きそうですか?
「昔と違って今は練習方法だったり勢いだけではないので、あと5年は全然いけますね」
――あと5年ってすごくないですか。
「いつ体の疲労とか衰えが来るかは分からないですけど、ただ格闘技が好きなので来年とか再来年で辞めるつもりはないです。もちろん怪我だったりそういう面はあると思うんですけど、なるべく長く続けたいです。でもどんどん落ちていって辞めたくはないですね。先の事は考えても分からないので、今を生きています」

――カード発表での会見でYA-MAN選手と“モテる・モテない”について話していましたが、白鳥選手は容姿が良いことで格闘技界でも知られています。そういう受け止められ方をするのと、実力があると受け止められるのではどちらがいいですか?
「僕は格闘家なのでアイドルでもないですし、容姿を気にしているとかはそんなにないですけど、YA-MANに比べたらそりゃあ容姿はカッコいいですよね(笑)。だけど僕は格闘家としてどんな容姿だろうと認められる、将来に語り継がれる選手を目指したいです」
――3月23日にONEの日本大会があって、30日にRIZINの大会があって、そんな中で29日の『RISE ELDORADO 2025』を見るべき理由があれば教えてください。
「RISEでPPVをやるのが今回初めてなんですよね。客観的に見て、今回のELDORADOのカードって相当豪華だと思うんですよ。僕らの-65kgっていう階級もそうですし、他のカードを見ても全てが“後楽園だったらメインレベル”というか、どれをメインにしても良いぐらいのカードが並んでいると思うんですよね。PPVでやるっていう事もあって、選手たちもより価値のある大会にしたいという思いが強いと思うんですよ。だから会場にしろPPVにしろ“見てよかったな”と思ってもらえるように、何なら見てなかった人にすら届けられるような大会にしたいです」

――白鳥選手はプロボクシングを経験されているじゃないですか。それを経てキックボクシングに戻ってきて、ボクシング時代をどのように糧としていますか?
「僕は空手から始まって、キックをやってムエタイの試合にも出たりして、それでボクシングに行ってRISEに来てって感じなんですけど、本当に似たようでちょっと違う競技を色々経験してきました。その中でボクシングは、やってみたら分かる違いがあって、全く別の競技だと思っています。大袈裟だけど、野球やサッカーをするくらい別だと思うので、だからこそ自分の見える視野が広がるというか、小さくまとまらないというか、色々広く見えるようになりました。それは格闘技の技術に関してもそうですし、外から見た面だったり色々と見えるようになりましたね」
――天心選手が元世界チャンピオンを倒したり、ボクシングで活躍されていますが、どのようにご覧になられていますか?
「経験したから分かるんですけど、僕はボクサーを本当にリスペクトしていて、そこにキックから挑戦している他の選手も含めて皆んなに対して凄くリスペクトを持っているし、キックでチャンピオンだった選手が世界チャンピオンになったりタイトルに近付いているのを見ると、単純にすごいなと思っちゃいますね。怖さや不安で挑戦することが難しいと思うんですけど、それを恐れずに挑戦している姿にはリスペクトを持ちます。刺激を受けながら見ています」
――最後にファンにメッセージをお願いします。
「3月29日にRISEスーパーライト級のチャンピオンが決まります。そのベルトを巻くのは間違いなく俺なので、ベルトを巻いた姿を是非会場とPPVで見てください。応援お願いします」


