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【DEEP】カーフ効かせたJTT倉本大悟がトミー渡部に3R 逆転TKO勝ち、力也が原虎徹を14秒KO! 杉山廣平が濱口奏琉に組んでスプリット判定制す、フェザー級GPリザーブ戦・狩野優が畠山祐輔をTKO、鈴木が平石にRNC、権藤が佐々木に競り勝つ

2025/03/23 12:03
 2025年3月23日(日)東京・ニューピアホールにて昼大会『DEEP TOKYO IMPACT 2025 1st ROUND』(U-NEXT配信/DEEPメンバーシップ配信)が開催された(※夜大会『DEEP JEWELS 48』リポート)。 ▼DEEPライト級 5分3R〇倉本大悟(JAPAN TOP TEAM)70.75kg[3R 2分10秒 TKO]×トミー渡部(KATANA GYM)70.70kg  ライト級で、RIZINでキム・ギョンピョに敗れた倉本大悟が再起戦。“Mrブレイキングダウン”川島悠汰を破り、中国YFUに参戦したトミー渡部こと渡辺智偉と対戦する。 倉本「ジャパントップチームの倉本です。前回、RIZINで負けちゃってちょっと悔しい思いしたんですけど、今回メインに選んでいただいたんで、先週の五明(宏人)君みたいに熱い試合して、しっかり勝ちたいと思うんで応援お願いします」 渡部「KATANAジムの渡部です。中国大会に引き続きチャンスをいただいて、上の方々には感謝申し上げます。明日試合するのは今の僕じゃなくて、明日の僕なんで、明日に繋げられるような一日に今日はしたいと思っています。倉本選手、よろしくお願いします」  1R、ともにオーソドックス構えから。左右連打で詰めてケージに押し込む渡部。体を入れ替える倉本がヒザもローブローに。四つのから再開も膠着ブレーク。  倉本が打撃で圧力。左前蹴りをボディに。ケージ背にした渡部は突進してヒザ突き組みに。剥がして間合い取る倉本を追いかけて左右もスリップ。  そこにサッカーキック狙う倉本。立つ渡部はケージに押し込みヒザを入れる。離れる倉本を追う渡部、間合いを取って右を蹴る倉本に、渡部は右クロス!  ダウンした倉本にパウンドする渡部に倉本は足を手繰り立ち上がると前進の渡部に右を狙う。さらに右を放つ渡部に離れようとする倉本が足がもつらせると渡部はバックに。リアネイキドチョークを狙う。4の字バックからパウンド。残り30秒を倉本は首を守る。  2R、初回同様に圧力かける倉本。ケージを背負う渡部は左ジャブ。倉本は左ハイ。右ローも、渡部はまたも右をヒット。中央に戻す渡部に、倉本は右カーフ。シャープなワンツーにチェンジ。  倉本の右ローに右を狙う渡部は組んでボディロック。ケージに押し込みヒザ。脇をくぐりバッククリンチ。倉本をケージから引き剥がし、右足を絡めて四の字ロックへ。背後からパウンドでゴング。これで渡部は初回と2Rを獲った。  3R、右カーフ、三日月蹴りを入れる倉本。カウンターの右を狙う渡部だがカーフを蹴られる。詰めて組みに行く渡部を切る倉本は右カーフを効かせて、出入り。追いかけて来る渡部に、倉本は右ストレート! 渡部のアゴをとらえ、亀になった渡部に倉本はパウンド、レフェリーが間に入った。  倉本は3Rに逆転KO勝ち。渡部は初白星となる金星を前に敗れた。試合後、倉本はRIZIN再出場をアピールした。 [nextpage] ▼DEEP 58kg以下 5分3R〇力也(FIGHT FARM)57.90kg[1R 0分14秒 KO]×原 虎徹(CAVE)57.90kg  58kg契約で力也vs.原虎徹が決定。力也は2024年11月の前戦で吉田陸に肩固めで一本勝ち。原は2024年9月に渋谷カズキに1R TKO勝ち。連勝するのはどちらか。 力也「会場が盛り上がる熱い試合をして勝ちます。応援よろしくお願いします」 原「全身全霊かけて完全決着目指して戦います。ファンの皆さん、楽しみにしていてください」  ともにサウスポー構え、回る原の原の左ストレートに、詰める力也は左アッパーを合わせると、右フックの打ち合いで先に当てて原をダウンさせてパウンド。衝撃の14秒 KO勝ち。 [nextpage] ▼DEEPバンタム級 5分3R〇杉山廣平(THE BLACK BELT JAPAN)57.15kg[判定2-1] ※29-28×2, 28-29×濱口奏琉(パラエストラ和泉)57.15kg  バンタム級で杉山廣平vs.濱口奏琉が決定、杉山は2024年9月の前戦で関原翔にスプリット判定負け。濱口は、2024年9月にマサト・ナカムラに判定3-0で勝利している。 杉山「自分がいい動きして、アグレッシブにガンガン攻めたいと思いますので、応援よろしくお願いします」 濱口「明日は勝負やと思ってるんで、しっかりかましたいと思います。応援よろしくお願いします」  1R、杉山のシングルレッグ、ダブルレッグにバックを譲らず凌ぐ濱口、ともにオーソのスタンドでは濱口が左ボディ、左ミドル。2Rも同様にシングルレッグから片足をかけて対角に足を通して崩す杉山。外してスタンドでオーソからの左の蹴りで詰める濱口だが、杉山は組んで細かいパンチ。  3R、濱口は左ボディ、右カーフで前に。杉山も打ち合いながらシングルレッグで左足をかけてコントロール、パンチ。バックは取らせない。突き放した濱口はスイッチからオーソで左の蹴り、ボディ、回転を上ルて左右もゴング。判定2-1(29-28×2, 28-29)で杉山が接戦を勝利した。 [nextpage] ▼DEEPフェザー級GP一回戦 リザーブマッチ 5分3R ×畠山祐輔(ボンサイ柔術)66.20kg[2R 4分44秒 KO]〇狩野 優(TRIBE TOKYO MMA)66.25kg  畠山は「朝倉未来1年チャレンジ」出身でボンサイ柔術移籍後、3試合連続で一本勝ち。対する狩野は、POUNDSTORMで中村京一郎、DEEPで鬼山斑猫、高塩竜司に勝利。3連勝で2023年3月のONE FFに参戦も、ロシアのイヴァン・パルシコフのヒザ十字に一本負け。2024年8月の『TTF CHALLENGE 10』で轟轟にも延長判定負けで2連敗も、11月のDEEPでの前戦で森俊樹に1R 腕十字で一本勝ちで再起を遂げた。 畠山「一応リザーブマッチという形なんですけど、本戦のメンバーより自分の方が強いと思ってるんで、明日はバッチリ勝って本戦のメンバーとかタイトルマッチに絡んでいけるように今年は頑張っていきます。応援よろしくお願いします」 狩野「いつも通りの試合します」  1R、ともにサウスポー構え。ジャブ、ローの畠山と狩野はジャブ刺し合い。畠山の左に狩野も左を返すとシングルレッグテイクダウン。  小手巻きからトップの取り合いでネルソン、ヒジを突く狩野。畠山はシングルレッグからバック狙いも正対から尻を着かせてゴング。  2R、右ジャブで畠山を尻着かせた狩野。シングルレッグの畠山にネルソン、トップの取り合いで立ち上がり。右ジャブを当てる狩野。左ストレートでダウンを奪うと踏みつけ、レフェリーが間に入った。  4分44秒、狩野がTKO勝ち。フェザー級GPリザーバーとなった。 [nextpage] ▼DEEPライト級 5分2R〇山田聖真(フリー)70.65kg[判定3-0] ※20-18×3×井上竜旗(AACC)70.50kg 山田「必ずフィニッシュして最高な一日にします。よろしくお願いします」(※2024年12月の前戦は神田コウヤにローブローでテクニカル判定負け) 井上「前回の試合(アンディ・サカイに1R RNCで一本負け)、不甲斐ない負け方をしてしまって、その鬱憤モヤモヤ溜まってるので山田選手にぶつけたいと思います。いい選手と伺っているので、明日はいい試合できるかなと。面白い試合できればなと思ってます。で、チケット完売してると伺ってます。満員御礼のDEEPで試合できることを幸せに思います。押忍、ありがとうございます」  1R、JTTの秋元強真がセコンドの山田は右を振って、サウスポー構えの井上を詰めてボディロックから小外がけテイクダウン。サイドからマウント、脇差し押さえ込み。ブリッジの井上は片足を戻してハーフに。  2R、シングルレッグの山田に左小手の井上だが、バッククリンチから崩してバック4の字。井上の向き直りにおたツイスター狙い。仰向きになる井上にマウントを選択した山田。腰を回す井上に、山田は再びツイスター狙いからマウント&パウンドでゴング。  判定3-0(20-18×3)でドミネートした山田が勝利。 [nextpage] ▼DEEPフェザー級 5分2R×平石光一(PUREBRED)66.15kg[1R 3分32秒 リアネイキドチョーク]〇鈴木大晟(パラエストラ八王子)65.75kg  RIZIN甲子園で優勝した横内おにぎり君を2023年11月のDEEPアマチュアSPルールでKOしている鈴木大晟と、BreakingDown出身でDEEPアマチュアで連勝中の平石光一がプロデビュー戦で対戦。 平石「(計量会場の場所を)間違えました(※当初の会場から変更)。でも明日はバッチリ自分の試合が一番面白くするんで、よろしくお願いします」 鈴木「明日はデビュー戦しっかり仕留めて勝つんで注目お願いします」  1R、ジャブ&ローの鈴木は右カーフをヒット。平石も右で突いてボディロックから崩してヒザもグラウンドポジションのヒザで鈴木に警告。ジャブの刺し合いから右で前に出る鈴木は、シングルレッグから脇潜りバッククリンチ、背中に乗ってリアネイキドチョーク。最後は後方に引き込み、平石を失神させた。 [nextpage] ▼DEEPフェザー級 5分2R×佐々木耀(k-clann)65.90kg[判定0-3] ※19-19×3〇権藤大剛(クロスポイント・パラエストラ吉祥寺)65.70kg 佐々木「明日は応援お願いします」 権藤「お世話になっている方々のためにも必ず勝っていいところを見せたいと思います。また佐々木選手、とてもいい選手なので、だからこそ勝って自分の強さを証明したいと思います。応援よろしくお願いします。以上です」  1R、権藤の詰めにジャンピングガードで引き込んだ佐々木はリバーサルからトップ、バック、背中に乗ってリアネイキドチョーク狙い。さらに腕十字に移行も、抜く権藤がアメリカーナ狙い。立ち上がる佐々木に権藤は首投げテイクダウンからマウント&パウンドも佐々木も背中を見せて落としてゴング。  2R、右突く佐々木にジャーマンで投げる権藤は立つ佐々木をボディロックテイクダウン。さらに立つ佐々木を首投げテイクダウンでトップに。ケージ蹴って後転狙う佐々木を押さえ込み、ドンキーガードからトップを奪い返す佐々木は、権藤のシングルレッグにクルスフィックスも頭抜く権藤が上に。クローズドの佐々木のインサイドから細かいパウンド。  判定は3者19-19マスト権藤が激しいスクランブル戦を制した。 [nextpage] ▼DEEPフェザー級 5分2R×石塚 一(神龍ワールドジム)66.25kg[2R 0分19秒 TKO] ※ヒザ蹴り〇藤井 連(FIGHTER'S FLOW)66.30kg 石塚「神龍ワールドジムの石塚です。明日はいただいたチャンスに感謝してしっかり勝ちます。よろしくお願いします」 藤井「DEEP初参戦、FIGHTER'S FLOWの藤井ですこのような素晴らしい団体で試合させていただけること、本当に嬉しく思います。すべては明日の試合で見せます」  1R、ダブルテイクダウンからバック狙いの石塚は、藤井のスクランブルに足関節狙いからデラヒーバ。バック狙いに正対する藤井のヒザがローブローとなり、中断。再開、テイクダウンから首抜きバック狙う石塚は藤井の向き直りに三角絞めも、首抜く藤井が首相撲ヒザ! 石塚がテイクダウンしてゴング。  2R、左右で前に出る藤井は頭を下げた石塚に首相撲ヒザでラッシュ。レフェリーが間に入った。 [nextpage] ▼DEEPライト級 5分2R×真野亜三瑠(NEX SPORTS)70.60kg[判定0-3] ※18-20×3〇野尻大輔(パラエストラ八王子)70.65kg 真野「このような素晴らしい舞台を用意していただき本当にありがとうございます。明日は全力で倒しに行きます。応援お願いします」 野尻「明日は覚悟を決めて試合します。応援よろしくお願いします」  1R、真野の蹴り足掴みテイクダウンの野尻。すぐ立つ真野の投げにトップ奪う野尻だが、小手巻き立つ真野。再び野尻は払い腰テイクダウン。ここも立つ真野。野尻はシングルレッグから引出しバッククリンチに。  2R、ダブルレッグから小外がけテイクダウンの野尻。リバーサルの真野に立つ野尻は払い腰テイクダウン。サイドを奪い、立つ真野のバッククリンチから小内刈テイクダウン。ハーフから細かいパウンド、スクランブル狙う真野にヒジを落としてゴング。  判定3-0(20-18×3)で野尻が勝利した。 [nextpage] ▼DEEPフェザー級 アマチュアSルール 3分2R ×井上セナ(K-clann)61.60kg[判定1-2] ※19-19マスト小笠原、20-18〇小笠原孝成(ISHITSUNA MMA)61.45kg  元中日ドラゴンズ投手だった小笠原孝の息子・小笠原孝成がWARDOG連勝からDEEPに初出場。井上セナとアマチュアルールで対戦する。 井上「明日は圧倒して勝ちます」 小笠原「自分の親父が野球選手で“親の七光り”ってちょっと散々バカにされてきた人生だったんで。そういうバカにしてきた奴らを見返すために始めた格闘技なんで。そういう奴らを見返すための第一歩の試合だと思ってるんで、カマします」  シングルレッグテイクダウンの井上に、小笠原は2R、跳びヒザ、右ストレートで井上に腰を落とさせるが、井上もシングルレッグからバッククリンチで背中に乗りリアネイキドチョーク狙いからバックからパウンドでゴング。  判定は2-1(マスト2者19-19)小笠原で、インパクトを与えた小笠原が勝利した。 [nextpage] ▼DEEPフェザー級 アマチュアSルール 3分2R〇菊川イサム(KATANA GYM)65.95kg[判定3-0]×柿沼和敬(THE BLACK BELT JAPAN)65.75kg 柿沼「しっかり買って、7試合目の(同門の)杉山(廣平)さんに繋げられるように頑張ります」 菊川「メインに(同門の)(トミー)渡部がいるんで、それにしっかりつなげられるようオープニングファイトで盛り上げます」 [nextpage] ▼DEEP 68kg以下 アマチュアSルール 3分2R×有馬雄生(JAPAN TOP TEAM)67.90kg[1R 2分44秒 KO]〇佐藤カナウ(クロスポイント・パラエストラ拝島)67.70kg 佐藤「クロスポイント吉祥寺の佐藤です。自分が勝って後ろで待ってる権藤(大剛)選手や来週の『RIZIN.50』の(鈴木)千裕さんにいい感じで繋げられるように明日上がります。お願いします」 有馬「ジャパントップチームの有馬雄生です。明日は殺す気で勝ちに行きます」
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