キックボクシング
インタビュー

【RISE】那須川龍心「天心は10代の頃からRISEを引っ張っていって、勝たないといけない相手に勝ってきた。自分もそうならないといけない」

2025/03/18 21:03

来たチャンスを全部掴んでいった


中村 そしてまた休む間もなく、幕張では強豪との対戦になりましたね。でもそれもしっかりクリアできたわけじゃないですか。また短期間で強い相手と戦うっていうのは、どんな気持ちで試合まで過ごしていましたか?

龍心 「うわ、やりたくね」って感じでしたね(笑)。

中村 ぶっちゃけ思いますよね(笑)。

龍心 終わってすぐだし、イージーな相手が来るだろうなと思っていたら、1番過去最強ぐらいのやつが来て(笑)。「ちゃんとできるじゃんこいつ!」って感じだったので、マジかよって思いました。しかもその時、ちょうど学校に行く途中で、授業が始まる前に相手がポンって送られて来て、本当に授業どころじゃなかったです。映像をちょっと見たら「あれ、これ強いぞ」とか思ってました。

中村 とはいえ試合を見ると、自信を持って堂々と戦っているように見えましたけど、実際にはどうですか?

龍心 最初に相手の蹴りの威力とかスピードを見て、途中で行けるなと思ったのと、相手がパンチに対応できていなかったので自信はありました。

中村 1番印象に残っている試合や相手はどの試合になりますか?

龍心 去年は全部が印象に残りすぎていて、全部が意味のある試合でストーリーがちゃんとあったし、思い出ばかりの試合でした。

中村 一戦一戦自分の中でテーマを持って戦っていた感じですか?

龍心 すごく濃かったですね。一戦一戦の内容というか、それに挑むまでの練習の期間が濃かったですね。いろんな出会いもありましたし、全部が濃い期間でした。

中村 まだ年齢も若くてキャリアも決してそんなに多い訳ではないですが、こんな1年は中々ないくらいに濃かったのではないでしょうか?

龍心 自分が挑む側だったので楽しかったですね。全員倒さなければいけない相手でしたし、松本選手や塚本選手や数島選手もそうですし、大事な試合ばかりでしたね。

中村 戦った選手を実際に並べてみると、上のランクにいる選手としか戦っていなかったことが分かります。

龍心 それを順番で倒していったし、そこで負けていたら今もチャンピオンではなかったと思いますし、チャンスが転がってこないと思うんですよ。その来たチャンスを全部掴んでいったって感じですね。

中村 そういった結果とか試合という部分で周りを認めさせた実感はありましたか?

龍心 実感はありましたし、“認めさせてやろう”っていう気持ちはありましたね。タイトルを獲る前までは色々な文句とかを言われる事があったので、このタイトルマッチが勝負だなと思っていました。

中村 「ベルトも巻いたし、これで文句言えないだろ」っていう1年を過ごせましたね。笑

龍心 文句は言ってこないだろうと思ったら、また文句が出てきたりするので(笑)。ごちゃごちゃ言うやつは何をやっても言うんだろうなと思いながら、逆にそう言う声がないと自分的に燃えないので、ずっと楽しませてくれますよね。

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