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【DEEP】フェザー級GP1回戦! 打撃当てた五明がノーガードの中村大介のアームロック凌いで判定勝ち、22歳の水野が跳びヒザ&右で芦田を初回TKO、海飛が奥山に判定勝ちで準決勝進出。平松が瀧澤を右フックTKO! KENTAが本田に判定勝ち、JTT山本が北岡に競り勝ち6連勝

2025/03/15 17:03
 2025年3月15日(土)東京・後楽園ホールにて『DEEP 124 IMPACT』(U-NEXT配信/DEEP YouTube)が開催された。 「フェザー級GP2025 一回戦」が行われ、五明宏人、水野新太、海飛、さらに相本宗輝の欠場による不戦勝で高橋遼伍が準決勝に進出している。【GP組み合わせ抽選会リポート】 ▼DEEPフェザー級GP 2025 一回戦 5分3R×中村大介(夕月堂本舗)66.30kg[判定0-5] ※28-28マスト五明、28-29×3、27-30〇五明宏人(JAPAN TOP TEAM)66.25kg 五明宏人 DEEPフューチャーキングトーナメント2021ライト級優勝「明日はメインイベントとして相応しい試合をしたいと思います。中村選手のおかげで、久々の青コーナーでチャレンジャーの気持ちでリスペクトを持って戦いたいと思います。押忍」 中村大介 第7代DEEPライト級王者「ちょっとあのくじ引きでメインを選ばせてもらって。すごい久しぶりでもう多分、20年ぶりぐらいの後楽園ホールのメインなんで、会場を沸かせられるように。五明選手という素晴らしい選手が相手なんで、自分もベテランなんですけど、全然チャレンジャーの気持ちはすごいあるので、思いっきりぶつかりたいと思います。盛り上げたいと思います。よろしくお願いします」  Uの遺伝子を継ぎ、Dynamite!! で所英男から一本勝ちを収めている中村。2012年6月にDEEPライト級王者に輝き、2021年2月にはフェザー級王者の牛久絢太郎にヒザ蹴りでKO勝ち。  2022年12月に岩本達彦にヒールフックで一本勝ち以降、キム・ミンウ、青井人、パク・チャンスといった国際戦を含む実力者相手に連敗中。2024年7月の前戦では白川ダーク陸斗にスプリット判定で惜敗しており、6月の45歳の誕生日をGP勝ち上がり選手として迎えるか。  五明は、伝統派空手の国際大会で5度優勝し、2022年3月のDEEPフューチャーキングトーナメントで優勝した。プロデビューから3連勝を飾り、2023年2月にプロMMA4戦目で神田コウヤとのタイトル戦に抜擢されるも判定負け。  その後、海飛、木下カラテ、相本宗耀に敗れたが、2024年11月にはミヨン・ジェウクに判定勝ちし、大晦日の雷神番外地で赤田プレイボイ功輝にスプリット判定で競り勝った。29歳。  なお、同試合については、JMOCが判定の見解を公表。1Rは五明の押し込んでのヒザ蹴り、手数など累積的なインパクトと、ヒジ打ちの有効打などを評価。  2Rも前半の五明が有効打。3Rに赤田が右のダウンを奪うも完全に追撃できなかったことで「五明の累積と赤田の一発にどれだけ差があったか。結論としては判定は妥当だった」としている。  1R、オーソドックスの中村に五明はサウスポー。いつも通りガードを下げた構えで距離を詰める中村。サークリングする五明。左ハイ。ヒットし効いた。追撃のパンチを入れる五明。中村は腕を脇に挟んでアームロックを狙おうとする。ケージに詰めた五明が左右のパンチを打ち込む。腕でブロッキングしていた中村がパンチを連打で返すと五明効いた。  タックルに入りしのごうとすると中村は五明の左腕にアームロックを狙う。再びバックに回った五明。アームロックのまま倒れ込んだ中村にパウンドを入れる。中村が放してガードを取ると五明が距離を取りスタンドに。    またノーガードで詰める中村。ケージ際をサークリングし距離を取る五明。左ハイを出したが中村バックステップでかわした。五明の左右のフックで後退する中村。五明が追ってパンチを入れたところでゴング。  2R、五明の蹴りをキャッチした中村が引き込んで足関を狙ったが、足を引き抜いて離れる五明。再びノーガードで詰めていく中村。ヒザを入れた五明だが、プレッシャーを受けてケージ際をサークリング。  中村がパンチから組み付いた。自ら背中を向けて五明の右腕にアームロックを狙っていく。そのまま後方に倒れながら極めを狙う。上になると一旦アームロックを解除し、今度は左腕にアームロックを狙う。  外して離れる五明。ノーガードで挑発する中村。詰める中村に五明はサークリング。ワンツーを入れた中村に五明も左ストレートを返す。ゴング。  3R、中村が詰めて左右のパンチを打ち込む。五明もパンチを返す。左の3連打がヒットするが、中村はバックステップで凌ぐ。右ハイを見せた中村。ジャブもヒット。かけ蹴りを見せる五明。  ジャブを入れた五明が押して倒すとサッカーキック。中村が足を取り足関を狙ったが足を引き抜く五明。  中村が左右のパンチからシングルレッグで足を狙う。五明がバックについているが、中村が反転して上に。ハーフガード。  足を抜きながらリアネイキドチョークに。アゴの上で耐えている五明。解除したところで反転した五明。立ち上がるとジャンピング踏みつけ。さらにサッカーキックを放つ。タイムアップ。判定へ。  判定は28-28マスト五明、29-28×3五明、30-27五明で、五明が勝利。苦しみながらも準決勝進出を決めた。  全試合後、準決勝進出4名がケージインしコメント。 高橋「5月しっかり仕上げて臨みます」 海飛「1R目にもらっちゃって、あまり記憶ないんですけど、勝って良かったです。次もしっかり勝つんで応援よろしくお願いします」 水野「昨日相本選手が計量失敗して『トーナメント冷めた』とか言ってる人がすごく多くて、試合前からめっちゃムカついた。(相本のことは)心配なんですけど、僕たち計量をクリアして命かけてリング上がってやってるんで、しっかりこの4人でまた次、面白い試合を見せたいと思います」 五明「やっぱ、人気が違いますね。みなさんの応援のおかげと相手の中村選手のおかげで、最後盛り上がってとても良かったです。準決勝では借りを返さなきゃいけない相手も、new faceもベテランもいるんで、次また勝つんでまた応援来てください」  準決勝の組み合わせは改めて抽選となる。 [nextpage] 22歳・水野新太が元王者・芦田崇宏を初回TKOで6戦無敗に ▼DEEPフェザー級GP2025一回戦 5分3R×芦田崇宏(BRAVE GYM)66.25kg[1R 4分21秒 TKO]〇水野新太(フリー)66.25kg 水野新太「すごいワクワクしてます。明日僕が勝って世代交代します」 芦田崇宏 第8代DEEPフェザー級王者「明日はGP関係無くただ叩き潰します」  芦田は、ボクシングをベースに、2017年12月に上迫博仁を破りフェザー級王者に輝くと、2019年12月のBellator JAPANで平本蓮とのキックルールにも挑戦。2020年9月のRIZINで萩原京平から一本勝ちを収めた。  2022年8月のDEEP109で今成正和を下し、10月のRIZINで中田大貴に勝利したが、その後、摩嶋一整、鈴木博昭、ロベルト・ロメロ、青井人を相手に連敗が続いている。“Mr.無印良品”から要チェックのGP参戦選手となるか。35歳。  水野は、2023年2月のフューチャーキングトーナメントライト級準優勝に輝き、10月にFighting Nexusでプロデビューしてから3連勝を飾った。そんな中、2024年9月のDEEP東京大会で石塚一を2R KOで下し、続く11月のDEEP122ではRIZIN出場経験を持つ太田将吾を2R 判定で下している。  格闘技のバックボーンなしで、格闘技を初めて4年目。石司晃一を師に、3R戦での戦いにも注目の22歳だ。  1R、両者サウスポー。ミドルで牽制する水野。芦田もロー、ミドルを返す。お互いのローが交錯。芦田のカーフキックにパンチを合わせる水野。お互いローを入れる。ローの蹴り合い。水野飛びヒザ!さらに右フックがヒットしダウン気味に倒れた芦田。  上からヒジ・パウンドを連打する水野。ガードを取った芦田だが水野がパウンドを打ち込み続ける。  芦田シングルレッグで凌ごうとするが、水野がこらえながら鉄槌連打を入れる。動きが止まり打たれ続ける芦田を見てレフェリーが試合を止めた。 [nextpage] アゼルバイジャン帰りの海飛が、SB奥山貴大に左の蹴りに右関節蹴り、ヒジ・ヒザで判定勝ち。準決勝進出 ▼DEEPフェザー級GP2025一回戦 5分3R×奥山貴大(NEX SPORTS)65.85kg[判定0-5] ※28-29×3, 27-30×2〇海飛(和術慧舟會HEARTS)66.15kg 海飛「奥山選手、誕生日おめでとうございます。なんですけど、明日は僕がブッ飛ばします」 奥山貴大「明日は自分の持ってる引き出しを一つでも皆様に見せられたらなと思ってるんで楽しみにしていてください。応援よろしくお願いします」 ◆奥山貴大(NEX SPORTS)シュートボクシング日本ウェルター級王者  柔道出身の奥山は、2022年6月のSB日本ウェルター級王座決定戦で村田義光と対決。柔道仕込みの大腰で2度のシュートポイントを奪うなどで差を付けて念願の王座を獲得。その後はチェ・ヒョンソク、青谷秋未に勝利し、2024年6月にはイモト・ボルケーノを破り初防衛にも成功。5連勝をマークしていたが、9月のNJKFで亜維二に判定負けを喫した。2024年12月のシュートボクシングのTDCホール大会で白川ダーク陸斗に腕十字で勝利し、鮮烈のMMAデビューを飾った。今回のDEEP フェザー級GP一回戦前日に31歳になる。  シーザー武志シュートボクシング協会会長は「奥山から昨年6月ごろにMMAにチャレンジしたいと相談を受けて、12月に開催した『GROUND ZERO TOKYO 2024』で、白川陸斗選手とのRIZINルールの試合をマッチメイクしたのですが、奥山はそこで見事な一本勝ちを収めシュートボクサーの実力を証明してくれました。  今回DEEPという本格的なMMAの舞台でトーナメントに挑むことになりますが、立技格闘技であるシュートボクシングのチャンピオンが頂点を目指して戦い勝ち上がる姿でファンに勇気や感動を与えて欲しいと思います。チャレンジ精神をもって頑張ってください」と期待を寄せている。 ◆海飛(和術慧舟會HEARTS)DEEPフューチャーキングトーナメント2020フェザー級優勝  海飛は、極真空手で高校日本一に輝き、2021年3月のフューチャーキングトーナメントフェザー級で優勝すると共にアマチュアで7試合連続KO勝ちを収めた。同年6月のプロデビューから牧野滉風、鈴木崇矢をKOで破り、五明宏人との空手対決にも判定勝ち。  しかし、雅駿介、力也、窪田泰斗といったグラップラーに3連敗と苦しんだが、2024年8月のDEEPサマーフェスティバルで西谷大成から一本勝ちを収めた。PANCRASEライト級次期挑戦者となった弟の天弥とともに、頂へと登るか。  PANCRASEでライト級王座挑戦が決定した弟の天弥とのアゼルバイジャンでのブガール・ケラモフらとの練習から帰国し、GP一回戦後に26歳になる。  1R、オーソの奥山に海飛はサウスポー。奥山の右ストレートがヒット。バランスを崩した海飛が一瞬後退。海飛がジャブを出しながら詰める。ワンツーがヒット。左ハイ。ジャブを入れる奥山。海飛はまた左ハイ。間合いが詰まってきた。  詰める奥山に左ストレートを入れる海飛。奥山は右ボディ、左右のフックを放つ。お互いの右が顔面を捕らえる。左ハイから右ロー、左右のパンチまでつなげる海飛。ゴング間際に奥山が間合いを詰めて左右のフックをヒット! 海飛が一瞬膝をついた。すぐ立ってパンチを返す海飛だがゴング。  2R、海飛がじわじわと詰めながら蹴りで牽制する。左ハイがヒット。一瞬ぐらついた奥山。三日月蹴りからワンツーを入れる海飛。また左ハイを出した海飛だが奥山は腕でブロック。関節蹴りからハイキックを入れる海飛。飛びヒザを見せる。  奥山が左右のパンチを出したが、海飛がプレッシャーを掛けていく。海飛左ハイ。蹴りから間合いを詰めてパンチを打ち込む。残りわずかでまた詰めてきた奥山だが、海飛がジャブをヒット。2R終了。  3R、間合いを詰める奥山。海飛は左ハイ。また左ハイからパンチを入れた海飛。三日月蹴りから左右のパンチを入れる。奥山も三日月蹴りを返す。海飛の左ハイにジャブを合わせる奥山。間合いを詰める海飛。  組みに行くが、引き剥がす奥山。海飛のジャブがヒット。左ハイ、関節蹴り。さらにワンツーもヒット。奥山が圧を強めて前に出てパンチを入れるが、海飛もパンチを返す。海飛が前に出した手の指がアイポークとなりタイムストップ。インターバルが取られる。  残り1分15秒で再開。四つに組んだ海飛がヒザを入れる。大外刈りを狙った奥山だが海飛離れた。海飛左ハイから右フックをヒット。飛びヒザから左フック。奥山も右を返すが、海飛はケージに押し込むとテイクダウン狙い。こらえる奥山。タイムアップ。  29-28海飛、29-28海飛、30-27海飛、30-27海飛、29-28海飛。5ジャッジの判定5-0で海飛勝利。準決勝に駒を進めた。 [nextpage] 実力者・高橋遼伍に、7戦無敗5KOの相本宗輝が挑む──はずが、相本が減量で緊急搬送。高橋が準決勝進出に ▼DEEPフェザー級GP2025一回戦 5分3R高橋遼伍(KRAZY BEE)66.0kg→不戦勝、準決勝進出相本宗輝(ROOM)※交通事情で遅れ→減量中に倒れ、緊急搬送で欠場 高橋遼伍「明日しっかり勝ちます」第8代修斗環太平洋フェザー級王者  高橋は、修斗で8連勝を飾ると共に2016年11月に修斗環太平洋ライト級王者に輝いた。2019年5月からONEを主戦場に活躍するが、ユン・チャンミンをKOに下し、オ・ホテクとスプリット判定など活躍も試合の機会に恵まれず、2024年3月にRIZIN参戦。久保優太にスプリット判定で敗れた。しかし、12月にDEEP初参戦でGINJIに右ストレートからのサッカーキックで初回KO勝ちするなど、破壊力ある打撃は健在。実弟のグレコローマンレスラーの高橋昭五と磨いた組み力もMMAに融合させている。GP1回戦の時は36歳になる実力者がビッグタイトルを目指す。 ◆相本宗耀(ROOM)※相本が14日、減量中に倒れて緊急搬送で試合は欠場。対戦相手の高橋遼伍が不戦勝で準決勝に進出  相本は、格闘技のバックボーンが無いなか、20歳で仲間内で格闘技を始め、2023年5月にプロデビューしてから3連勝を飾ると、その打撃センスと試合毎に強さを増す組み力に多くの選手関係者から評価されている。2024年は3月に牧野滉風を初回TKOに下すと、7月のDEEP120では太田将吾も1R TKO。9月に五明宏人に判定勝ち。続く12月には初のメインで前園渓も1R TKOに沈め、7戦7勝。DEEPフェザー級で最も注目されている選手の一人だ。GP時には24歳になる。  しかし、相本は初回計量には間に合わず。緊急搬送と連絡あり、試合は欠場。高橋が不戦勝で準決勝進出となった。 [nextpage] 平松翔が右フックでダウン奪いパウンド、瀧澤謙太は2試合連続TKO負け ▼DEEPバンタム級 5分3R×瀧澤謙太(Fired Up Gym)61.55kg[1R 4分56秒 TKO]〇平松 翔(BLACK BELT JAPAN)61.70kg 平松 翔「明日、瀧澤選手に勝って、次に進みたいと思います。 応援お願いします」 瀧澤謙太「ここまで来れたことに感謝をして、明日は派手に暴れたいと思います」  瀧澤は、RIZIN4連敗から2024年7月のDEEPでCOROに判定勝ち。2024年9月にDEEPバンタム級王座決定戦」で福田龍彌に1R、ヒザ蹴りに右フックを合わされTKO負け。王座戴冠ならなかった。  平松は、デビュー戦をギロチンチョークで一本勝ちもその後2連敗。2021年10月に海飛に1R 右ストレートでKO勝ちすると以降3試合連続の1Rフィニッシュ勝利。  2022年12月に元英雄伝説アジア王者のRYUKIの左ストレートを浴びて1R TKO負け。2023年4月に元DEEP☆KICK王者の谷岡祐樹を1R 右ストレートでKOし、再起を遂げたが、2023年7月に雅駿介のテイクダウンに判定負け。  2024年3月に魚井フルスイングに2R ギロチンチョークで一本勝ち。5月DEEPに緊急参戦で元谷友貴と対戦。先にダウンを奪うも2R リアネイキドチョークで一本負けしている。前戦は2024年11月のRIZIN LANDMARKでTATSUMIに右ヒジを当てて左右ボディ打ちから左右フックで2R TKO勝ちで再起を遂げている。  1R、両者オーソドックス。平松がスイッチしながらミドルを入れていく。詰める平松に対し、ケージを背負う瀧澤が関節蹴り・インローを見せる。平松も関節蹴り、ローを入れる。三日月蹴りを入れた平松。瀧澤がニータップを見せたが切られる。お互い蹴りで牽制していく。  カーフを蹴る瀧澤に平松は三日月蹴り。残り1分。詰める平松に右ボディを入れる瀧澤。平松が間合いを詰めて右ボディからワンツーをヒット。さらにつめた平松。左右のフックを放ち、左移動で距離を取ろうとした瀧澤に右フックがヒット! 瀧澤仰向けにダウン!平松パウンド連打! 亀で打たれる瀧澤を見てレフェリーが間に入った。 [nextpage] スタンド勝負のスクランブラー対決は先に攻めたKENTAが判定勝ち ▼DEEPフライ級 5分3R×本田良介(タイガームエタイ)57.20kg[判定0-3] ※28-29×3〇KENTA(K-Clann)57.20kg KENTA「落ちました、良かった。本田選手、グランプリの2位なんで、胸を借りるつもりで頑張ります。明日は行きます、ハッピーで」 本田良介「KENTA選手強いって言われていますが、差があると思うんで、最初のラウンンドからガンガン攻めて、次、フライ級のタイトルにつながる試合をしたと思います。応援よろしくお願いします」  タイガームエタイ所属の本田は、DEEPフライ級GP準優勝後、ONE FFで戦ってきたが、2024年12月にDEEPカムバック。関原翔と対戦も1Rにフラッシュタウンした関原がグラウンド状態のときに顔面へのヒザ蹴りが反則で失格となっている。  KENTAは、柔道をバックボーンに、2022年3月にMMAデビュー。同年8月から翌12月までに杉山廣平、安谷屋智弘を下すなど驚異の6連勝をマーク。2024年5月の村元友太郎戦でスプリット判定負けで2年ぶりに黒星も、2024年9月16日の『DEEP 121』でフライ級でMMA復帰した渡部修斗に1R ニンジャチョークで一本勝ち、再起を遂げた。  2024年11月に2カ月のインターバルで、2年半振りDEEP参戦の神龍と対戦し、惜しくもスプリット判定で敗れている。  1R、サウスポーの本田にKENTAはオーソドックス。右に回り前足の外を取ろうとする本田だが、KENTAが詰めてプレッシャーをかけていく。バックブローを見せた本田。左ストレートを打ち込む。またKENTAが詰める。ケージ際をサークリングする本田。またバックブローを見せたがブロックしたKENTA。右を打ち込み詰める。  ケージ際まで下がる本田。KENTAが右を顔面にヒット。本田も左ストレートを返す。本田が下がる展開となるが、KENTAが出るタイミングで右フックがヒット!一瞬膝をついたKENTA。本田左ハイ。さらに詰めて本田が左ミドルからワンツーを入れたところで1R終了。  2R、またKENTAが間合いを詰める展開だが、本田はケージを背負わずにパンチを出していく。左ミドルを見せる本田。詰めるKENTAに対しサークリングするが、1Rのように下がりながらのサークリングではなく、ケージまで下がらない。  左を入れる本田。顔面にヒット。下がりながら左ストレートをヒットさせる本田。圧を強めてきたKENTAだが、本田が先に打撃をヒットさせていく。残り1分。詰めるKENTAに飛び込んでのアッパーをヒットさせた本田。本田が左ストレートから左ミドルをヒット。2R終了。両選手にネガティブファイトで警告。  3R、開始前に、両選手にネガティブファイトの警告が出されたことがアナウンスされる。タックルに入ったKENTAだが、本田が受け止めると両脇を差してケージに押し込む。投げを狙い離れたKENTA。  またタックルに行くKENTAにヒザを入れて離れる本田。本田左ストレートから左ミドル。KENTAが再びタックルに入り四つでケージに押し込む。両脇を差した本田が投げを狙う。KENTAこらえて離れた。  KENTAのタックルにヒザを合わせる本田。残り1分。左ミドルを出した本田。パンチで詰めるKENTAに右フックをヒット。残り15秒でまたタックルに入るKENTAだが、本田が切ってがぶる。残りわずかで離れて打撃を打ち合う両者。タイムアップ。  判定3-0(29-28×3)でKENTAが接戦を制し、GP準優勝者の本田を破った。 [nextpage] JTTの新鋭 山本颯志が北岡悟に競り勝ち6戦無敗、北岡は3連敗に ▼DEEPライト級 5分3R×北岡 悟(パンクラスイズム横浜)70.70kg[判定0-3] ※28-29×3〇山本颯志(JAPAN TOP TEAM)70.50kg 山本颯志「ジャパントップチーム山本聡志です。明日、ベテランの北岡選手と試合できることをとても光栄に思います。しっかりと敬意を持って倒しに行きたいと思うので、応援よろしくお願いします」 北岡 悟「明日ケージのなかで答えたいと思います。あとちょっと一つ私事なんですけど、彼女、奥さん(※北岡心愛)が今日、専門学校の卒業式です。卒業おめでとう」  第8代DEEPライト級王者にして元戦極ライト級王者の北岡は、2月4日に45歳となる。  2020年9月の小金翔戦でのドロー以降、久米鷹介、 大原樹理、鈴木琢仁、上迫博仁、江藤公洋相手に5連敗を喫したが、2023年2月に高野優樹にノースサウスチョークで一本勝ちすると、5月に大山釼呑助にギロチンチョークで一本勝ち。さらに7月に大木良太にスプリット判定勝ちと3連勝を飾った。  その後、2023年11月に4連勝中の泉武志と連勝対決に臨むもスプリット判定で敗れ、2024年5月にJTTの倉本大悟と対戦。1R、右ヒザからのパウンドでTKO負けし、2連敗中。  2024年5月には『Breakthrough Combat02』でグラップリングマッチ「Progress暫定ウェルター級選手権試合」に臨み、王者・森戸新士(Leos &藤田柔術)に挑戦。1R、後ろ三角絞めで一本負けを喫した。MMAは約10カ月ぶり復帰戦となる。  対するJTTの山本は、柔道がバックボーン。東洋大柔道部を経てMMAに転身。2022年3月のフューチャーキングトーナメント2021のミドル級で優勝すると、2022年5月のプロデビュー戦で森俊樹に腕十字で一本勝ち。以降、太田裕稀、前田啓伍、嶺岸翔太、後藤亮を相手にいずれも判定勝ちでプロ負け無しの5連勝を飾っている。今大会の2日後に28歳となる。  デビュー3年で6戦目となる山本に対し、プロ生活25年、今回で83戦目となる北岡は1月18日、同じくファイターでもある20歳の妻・北岡心愛が妊娠し、第一子を授かったことを報告している。今回の山本との17歳差の試合で勝利を掴み、再起を飾るか。  1R、両者サウスポーに構える。詰めた山本に右フックを当てた北岡。山本は左腕を先に差し込んでケージに押し込んだ。ギロチンを狙う北岡が引き込み気味に下になるが、外れてすぐに立ち上がる。入れ変えた北岡がダブルレッグでテイクダウン狙い。こらえる山本のバックに回りスタンドバック。  北岡引き込んで跳ね上げ足関を狙う。内ヒールへ。足を引き抜いた山本だが、北岡すぐに首を抱えると山本は前転して仰向けで防ぐ、そのまま後方に投げて上を取る北岡。  首を抱えてギロチンを狙う北岡。ギロチンが外れて山本がバックに回るが、北岡が反転して上になる。ハーフからヒジを入れる北岡。また首に腕を巻いてギロチンを狙う北岡だが、そのまま押さえ込んで1R終了。  2R、三日月蹴りを入れた山本。左右のパンチを入れる。シングルレッグを狙った北岡だが切った山本。プレスする山本に右ハイをヒットさせる北岡。近い間合いでパンチを入れる北岡だが、タックルは距離があり切られる。またパンチを入れる山本。北岡シングルレッグでテイクダウン。亀の山本を押さえ込む。  しかし立ち上がり離れた山本。スタンドに。距離を詰める山本がカ飛びヒザをヒットさせるが、北岡はそのままタックルに入りテイクダウン成功。ガードを取る山本に鉄槌・パウンドを入れる北岡。山本も下から殴る。  残り1分。山本の右足を超えてハーフにした北岡だが、山本が入れ替えて上を取り返した。パウンドを入れる山本。北岡は下からホールドして凌ぐ。2R終了。  3R、カーフを蹴る山本。跳びヒザを出したが、北岡またタックルに入りケージに押し込む。入れ変えた山本。バックに回ったが正対する北岡。がぶる北岡を投げた山本。しかしなおもがぶる北岡。山本スイッチでバックに回るが、北岡が立って正対。  ケージに押し込む山本。離れた。山本首相撲から崩して倒すとサッカーボールキック!北岡は起き上がりシングルレッグにこらえて鉄槌を入れる山本。  北岡はバックに回りバッククリンチの体勢。山本がスイッチを狙うがバックについてこらえる北岡。山本がローリングして逆にバックに回る。  ハーフガードの北岡にパウンド・ヒジを入れていく。残りわずかでパウンドラッシュする山本だがタイムアップ。  29-28山本、29-28山本、29-28山本。判定3-0で山本が元王者北岡を下す。 [nextpage] 雅がバッククリンチからヒザ、パウンドで日比野にTKO勝ち ▼DEEPバンタム級 5分2R ※選手名から前戦×日比野“エビ中”純也(フリー)61.15kg[1R 0分52秒 TKO] ※バッククリンチヒザ→パウンド〇雅 駿介(CAVE)61.60kg 雅 駿介「すこぶる調子よく、仕上がったんで。もう1回、福田選手とできるとこまで行くために、もうあの2Rルールを卒業したいんで、しっかり内容よく勝って、社長に卒業と言ってもらえるような内容で勝ちます。応援お願いします」 日比野“エビ中”純也「試合の5日後に、エビ中の目標であったさいたまスーパーアリーナ公演があるんで、笑顔で行ってきます」  1R、両者オーソドックス。ヒザをヒットさせた雅が距離を詰める。日比野は右フックから組み付いて一本背負いを狙ったが、こらえた雅がバックに回る。  スタンドバックから投げで崩す雅。立ち上がる日比野だが、雅はバックから頭部にパンチを打ち込むとヒザ!日比野が崩れ落ちKO!  1R52秒、雅がKO勝ち。 [nextpage] ▼DEEPバンタム級 5分2R〇山本有人(リバーサルジム東京スタンドアウト)61.65kg[1R 1分26秒 TKO] ※ケージ背に左ストレート×朝比奈龍希(JAPAN TOP TEAM)61.35kg 朝比奈龍希「明日はやってきたこと、自分が持っているものすべてをぶつけて、JTT3人で勝ちたいと思います。応援よろしくお願いします。山本選手、よろしくお願いします」 山本有人「明日はしっかり倒して、2試合目でいったん後楽園ホールをぶち上げようと思っています、お願いします」  1R、両者オーソドックス。山本がカーフキックを入れる。左右のフックを入れた朝比奈がタックルへ。投げで崩すとバックについてスタンドバックからテイクダウンを狙う。ケージに頭を付けてこらえる山本。  シングルレッグに切り替えた朝比奈。放して左右のパンチを打ち込んだが、山本もパンチを打ち返し足を止めての打ち合いに。  両者が左右のパンチを放つ中、山本のワンツーが顔面を捕らえて朝比奈が後方にダウン!すかさずパウンドを打ち込むと朝比奈の意識が飛びKO!  1R1分26秒、山本がKO勝ち。 [nextpage] ▼DEEPフライ級→ 5分2R─木村琉音(K-clann)59.05kg ※1.95kg体重超過[2R ノーコンテスト]─松井優磨(KATANA GYM)56.95kg 松井優磨「DEEPの佐伯代表、皆さん、チャンスをいただき本当にありがとうございます。明日の試合楽しみにしてます。押忍」 木村琉音「契約体重をクリアできず大変申し訳ありません」※木村が1.95kg体重超過で「減点3」 、さらに勝利してもノーコンテストとなるルールで、試合はキャッチウェイトで行われる。  1R、両者オーソドックス。ジャブを入れる木村に松井が距離を詰めてタックルへ。ケージに押し込んでシングルレッグでテイクダウンを狙う松井。テイクダウンした松井だが、木村は首をギロチンに抱える。  すぐに放してケージを使って立つ木村。立つと松井は離れる。カーフキックを入れる木村。さらにボディブロー。ヒザをヒットさせた木村が左右のパンチで出る。首相撲ヒザを打ち込むが、木村が足をキャッチしてシングルレッグに入り凌ぐ。  軸足を払って倒した松井だが、倒され際に体勢を入れ替えて上を取った木村。松井のガードに。木村が体を起こすと下から蹴って放す松井。スタンドに戻り、木村がミドル、ヒザを打ち込み1R終了。  2R、パンチ・カーフキックから三日月蹴りを打ち込んだ木村。首相撲に捕らえてヒザを連打する木村だが、松井がシングルレッグに入る。  がぶる木村に対し、松井は引き込んで自ら下になりガードを取る。下からホールドする松井に対し、木村はパウンドを入れていく。木村が立ち上がりスタンドに戻る。右ボディからワンツーを入れる木村。  打たれた松井が後退。追いかけてパンチを打ち込む木村。連打が入り、松井が防戦一方となったところでレフェリーが割って入り試合を止めた。  KOした木村だが、計量失敗のため裁定はノーコンテストとなった。 [nextpage] ▼オープニングファイト DEEPフェザー級 5分2R〇滝田J太郎(KINGCRAFT)65.65kg[判定3-0] ※20-18×2, 20-17×八須拳太郎(FIGHTER'S FLOW)65.95kg 八須拳太郎「お前、遅刻して来ねえかと思ったじゃないか。馬鹿野郎。でも、な。ギリギリ間に合うとは流石だよ。今日は何の日か知ってるか? ホワイトデーだよ、この野郎。俺は今日、コージーコーナーでわざわざ買ってきてやったんだよ。プレゼントだよ、お前。食ってくれ。これを食べてリカバリーしっかりしてくれ。いいか、そして明日。DEEPフェザー級トーナメント? 知らねえ! 俺たち、J太郎と俺でオープニングファイぶち上げてやるからよ。楽しみにしとけ!」 滝田J太郎「いや、もうてっきり『胸毛の海に沈めてやるぜ』っていうのが来るかと思ってたら……」 八須拳太郎「忘れてたぜ、胸毛の海に沈めてやるぜ!」 滝田J太郎「『胸毛の海で潮干狩りでもしたいっス』って考えてたんですけど言わないから(苦笑)。いただきます、とりあえずね、試合は試合なんで。力のある胸毛とね、明日いい試合するんで、皆さん、会場入りはお早めにどうぞ。やったるJ!」  フェザー級5分2R。八須のセコンドにはFIGHTER’S FLOW上田代表とプロレスラーの飯伏幸太が付く。  1R、サウスポーの滝田にオーソドックスの八須。八須の右ハイに合わせてタックルに入った滝田がテイクダウン。ケージ際まで移動し立ち上がる八須だが、滝田はボディロックを放さずにまた投げを狙う。バックについた滝田。また投げを放った滝田は上半身をたすきに取って、足をかけてテイクダウンを狙う。  正対してこらえる八須。引き込むように下になった滝田。八須はグラウンドには付き合わず、滝田の足にローキックを入れる。レフェリーブレイク。八須にケージを掴む行為があったとして警告が告げられる(減点なし)。再開後、すぐにタックルに入りテイクダウンした滝田。八須はまたケージを使って立ち上がると、刺された腕を小手に巻いてテイクダウンをこらえる。しかしテイクダウンした滝田がマウントに。腕十字を狙った滝田。うつ伏せになる八須から裏十字の体勢で腕を完全に伸ばしたが、八須は回転して仰向けの体勢に。なおも腕が伸びている。八須がケージを蹴ってうつ伏せになると、また裏十字の体勢になるが、ポイントがズレて外れた。  2R、開始と同時にタックルに入った滝田。テイクダウンを奪うとバックに回りハーフバック。八須が反転すると三角絞めを狙い足をクラッチする滝田。八須が上体をそらしてディフェンスすると腕十字に移行。こらえながら滝田の頭部に鉄槌を入れる八須。滝田が腕を伸ばしに行くが、足をサバいてパスした八須。  パウンドを入れると滝田は亀に。立ち上がった滝田のスタンドバックからヒザを入れていく八須。滝田はバッククリンチの八須の腕にアームロックを狙う。極めに行った滝田だが外れて八須がケージに押し込む体勢。離れ際にタックルに入る滝田だが八須が切ると立ち際にパンチを入れる。  再びタックルに入る滝田。切られると引き込む。パウンドを落とそうと狙う八須を足で阻む滝田。残りわずかでブレイクがかかる。再開後すぐにパンチで飛び込んでいく八須。ヒザをヒットさせるが、滝田が引き込んでタイムアップ。  20-18滝田、20-18滝田、20-17滝田の3-0で滝田が勝利。
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