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【THE MATCH】平本蓮の負傷欠場に榊原CEO「5月4日の東京ドームで『朝倉未来の復活祭』をプロデュースさせてほしい」

2025/03/03 20:03
【THE MATCH】平本蓮の負傷欠場に榊原CEO「5月4日の東京ドームで『朝倉未来の復活祭』をプロデュースさせてほしい」

(C)RIZIN FF

 2025年5月4日(日)東京ドーム『THE MATCH 2』で、朝倉未来(ジャパントップチーム)と再戦する予定だった平本蓮(剛毅會)が、「外傷性肩関節不安定症」で全治6カ月の負傷により欠場。平本蓮vs.朝倉未来は「中止」となることが3日、配信会見で発表された。

 会見で榊原CEOは、5月4日の大会を「勇気ある撤退」か「東京ドームのまま開催か」を検討中とし、「僕としては、もう何が何でも朝倉未来に東京ドームのリングに上がってほしい」「この5月4日に『朝倉未来の復活祭』をプロデュースさせてほしい」と、一度は引退を表明しながらも平本へのリベンジを望んで復帰を決めた朝倉未来に、別の対戦相手を見つけて東京ドーム大会を行いたいとした。

 一方、平本欠場の公表を受けて、朝倉未来は「5/4 対戦相手が怪我で欠場とのことです まあ、怪我は仕方ない 俺出なくて東京ドームは埋まるのか」とXに投稿している

榊原CEO「無理はして欲しいけど無茶はさせられない」「2月20日過ぎから5月4日、どうしようと」

「平本蓮選手が怪我をして、朝倉未来選手と試合に臨むことが不可能という結論に達しました。蓮からその話を聞いたのは2月の中旬ぐらい。プロモーターとすると、これだけのビッグマッチで東京ドームを用意して、大晦日にあれだけ高らかに『朝倉未来と平本蓮の再戦』とアナウンスをしたわけなんで、多少無理してでも、いろんな治療を施してでも出てほしいという思いになるのが普通だと思いますし、当然僕の中でも“まさかそんなことないだろう”って思いながら蓮と話をしました。逡巡しているというか、思い悩んでいる状況で、まずはその怪我がどういう状況なのかということを。RIZINのオフィシャルドクターにしっかり診断してもらおうということで診断を受けてもらいました。で、うまくバランスよくとって、5月4日のリングに立てることができればという最善策を念頭に置いて診断をしたんですけども、『とてもじゃないけど、この状態はもうすぐに手術をするべきだ』というのが我々のドクターの判断でした。その中で最終的には蓮と話をして手術をして一日も早い再起を目指そうと。

 格闘技のプロモーターとしてこれまでも多くの選手たちの怪我には直面をしてきたし、それを分かった上で、次にその怪我をした選手たちに“無理”はして欲しいと思いますけど“無茶”をさせて、それがその選手生命に大きな影響を及ぼすようなことは当然させられないんで、苦渋の決断ではあるんですが、ここは平本蓮選手の怪我の回復、そのための手術を受けることを最優先にして、5月4日どうしようということを。ええ、考え始めたのは2月の20日過ぎぐらいからですかね」

こんなとこで東京ドームを返したくない

「蓮は手術したばかりですから、回復に向けての時間が日々、過ぎていく状況だと思いますけど、片方で5月4日、その日に平本蓮との再戦ということで、復帰をすると復活するんだっていうことを決めた朝倉未来選手にも状況は伝えました。未来ともいろんな話を、当然ここまでもしてますけど、これから最終しっかり話してし行きたいと思っています。

 東京ドームは、みんなも知ってる通り、本当に日本国内だけじゃなくて、世界中のライブエンターテインメントをぜひ東京ドームでやりたいっていうぐらい、常に土曜日・日曜日・休日っていうのは取り合いになっている会場なんですね。平本蓮と朝倉未来の再戦ということで、東京ドームも特別にゴールデンウィークの5月4日の日曜日を我々、RIZINというか、日本の格闘技界の祭典のために、格闘技の一大イベントのために提供してくれた東京ドームさんの思いにも応えたいと思うし、こんなとこで東京ドーム(の日程)を戻したくない、返したくないなっていう風に強く思っています」

5月4日に『朝倉未来の復活祭』をプロデュースさせてほしい、という思いは未来にも伝えた

「平本蓮が今回、怪我でこの5月4日の朝倉未来戦を戦えないという状況の中で、5月4日に朝倉未来が相手が変わって、この日を“復活の日”として、気持ちを作って、手が変わる中で5月4日、RIZINのリングに戻ってくるかどうか──その思いをこの数日の中で未来としっかり向き合って相談して決めてもらいたいと思っています。

 僕としては、もう何が何でも未来に東京ドームのリングに上がってほしい、上げたいっていう風にはもちろん思うんですけど、一度は引退した朝倉未来は、(対戦相手が)平本蓮であればこの日に復活するということを決めたと思いますので、そんな簡単な話ではないと思いますが──また、あの鬼気迫るというか、殺気だった、あのリング上での戦いを待ちわびている多くのファンもいると思って、僕は一人のプロモーターとして、イベンターとして、この5月4日に『朝倉未来の復活祭』をプロデュースさせてほしいなと、そう思っています。未来にもその思いは伝えますが、最終は朝倉未来がどう決めるか。いろんな思いがあると思うんで、未来にエールが送ってもらえたらなと。そう思ってます」

もう数日ジタバタさせてもらって、世界中の選手たちに声をかけてマッチアップしたい

「今日の時点で『5月4日、平本蓮がいなくなって、朝倉未来未と戦えないけど、5月4日東京ドームでイベントやります』っていうことを宣言するだけの準備が今日ここまでにはまだ整ってないです。ここから数日、ここまでも必死に日本中、世界中の選手たちにも声をかけてマッチアップをして、東京ドーム5万人を熱狂させられるコンテンツを作るために知恵を絞って、汗かいてですね、必死に今やってます。もう数日、なるべく早い結論を出して“できない”っていう、“勇気ある撤退”を決めるんであれば、それも一日も早く必要だと思いますが、もう少し、もう数日ジタバタさせてもらって、志高きRIZIN選手たちを中心に、この蓮vs.未来のカードが一旦白紙になった中で、5月4日のゴールデンウィークで季節もいい最高の東京ドームに、多くの格闘技ファンみんなが集まって、最高の熱狂を届けられる、そんなイベントが作り出せるような、そんな思いを持ってこの日に務めてくれる選手たちのマッチアップを急ぎたいと思います。

 それがどこまでできるのか。自分としてもRIZIN10周年の一つの大きな自分に課せられた課題だと思っています。『チャンスはピンチの形をして現れる』──そう自分に言い聞かせて全力で、東京ドームで『蓮と未来の再戦はできなかったけど、5月4日、面白かったな。すげえな、格闘技』って、みんなに言ってもらえるようなイベントを作れるように。僕もそうですし、他のスタッフも全力でもがいてみたいと思いますんで、もうしばらくお時間ください」

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