2億3500万時間以上の視聴時間を生み出したNetflixのジェイク・ポール対マイク・タイソン
米国でのUFCとESPNの契約は2025年末に終了予定で、そこにNetflixがUFCの放映権入札に参加するのではないかという報道が出ている。UFCは現在、4月15日までESPNとの独占交渉期間に入っているが、その後はNetflixを含む他の潜在的なパートナーからのオファーに応じ始めることができる。
Netflixは、2024年11月に同社初の格闘技中継として「ジェイク・ポールvs.マイク・タイソン」をライブ配信。58歳のボクシング元世界ヘビー級王者のタイソンと、27歳のYouTuber兼ボクサーのジェイク・ポールとのヘビー級2分8R戦は、3-0でポールが判定勝ちしている。試合内容はともかく、その配信は、総視聴時間が2億3570万時間、総視聴回数が4890万回に達したこと、世界中の家庭での同時ストリーミングが6,500万世帯に達したことをNetflixは発表している。
同社はライブイベントやスポーツに特化した番組を大量に制作しているわけではないが、ポール対タイソンのカードが成功したことで、2025年に向けてそれらの分野へのさらなる投資に意欲を見せている。
その後、ポールは世界4階級制覇王者カネロ・アルバレスとの試合もNetflixでの配信を期待していると語っていたが、アルバレスはポール戦を断り、代わりにサウジアラビアが後援する、ここ数年格闘技に数億ドルを注ぎ込んでいるベンチャー企業「リヤド・シーズン」に出場するための複数試合契約を結んだことが報じられている。
UFCオーナーらがサウジアラビアと新ボクシングリーグ起ち上げの交渉
そんな中、TKOグループ・ホールディングス社が、サウジアラビアと2025年に新たなボクシングリーグを起ち上げる事業への資金提供について交渉中であることが報じられた。
TKOはプロデューサー兼プロモーターとなり、この事業を運営。その資金や費用はサウジアラビア側が負担し、「5年間にわたり、一定期間ごとに株式取得が行われる」という。
日本では井上尚弥とスポンサーシップ契約を結んだことでも知られるサウジアラビア総合娯楽庁肝いりのリヤド・シーズンでは、ボクシング、格闘技のビッグイベントが続々と実現しており、TKOはUFCとWWEを中核に、この新たなボクシングリーグで、両団体も活性化させ、企業価値を高めることになる。



