UFCは2025年にAPEX大会を減らし、国際大会を増やす計画
2025年年末に新たな放送契約を控えているUFCは、米国ラスベガスでの観客限定会場のUFC APEX以外での大会を増やし始めている。
TKOグループホールディングスの最高財務責任者アンドリュー・シュライマー氏は「2025年には、ラスベガスのAPEXで開催されるイベントの数は減る見込み」と声明を発表。「2024年に比べて国際イベントの開催数が増えることが予想されます。これらのイベントは収益の増加につながると予想されますが、APEXイベントと比較すると利益率は低くなります」とした。
UFCは当初、世界的なパンデミックの最中に社内施設であるAPEXでイベントを開催することでコロナ感染のリスクを減らし、大会開催と配信を続けた。そしてパンデミック終息後も、ときにAPEXでコストを抑えながら大会を開催し続けて来た。
シュライマー氏は、UFC APEXでの3つのイベントが2025年に海外で開催される予定だと言及している。
すでにUFCはサウジアラビアと大会開催の契約を結び、2024年と2025年に2大会を開催済み。そして、より多くの国際的な場所への拡大を進めている。5月10日には『UFC 315: Muhammad vs. Della Maddalena』も決定。数年ぶりにモントリオールに戻る計画も発表した。
そこではUFC世界ウェルター級王者のべラル・ムハメド(米国)が、同級4位のジャック・デラ・マダレナ(豪州)と対戦。また、2度のUFC世界女子フライ級王者であるワレンチナ・シェフチェンコ(キルギス)が、同級2位のコンテンダーであるマノン・フィオロ(フランス)を相手に王座防衛に挑むことが発表されている。また、バンタム級では11位のジョゼ・アルド(ブラジル)と14位のアイマン・ザハビ(カナダ)が対戦する。
2025年のUFCの全スケジュールはまだ発表されていないが、同社は2026年に開始される新たな放映権契約の交渉を続けており、2025年と2026年のカード総数は前年に比べて増加する可能性がある。



