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【UFC】UFCとWWEが豪州パース、米国カンザスシティで連続開催。新たな放送契約、APEX大会から国際大会の増加で、UFC日本大会は──

2025/03/01 17:03

UFCの独占禁止法訴訟和解にもかかわらず、TKOの収益は2024年も好調。そして2025年は──


【写真】2015年9月のUFC日本大会で堀口恭司はチコ・カムスにフルマークの判定勝ち。

 2025年2月26日に世界に公開された財務情報開示で、TKOの第4四半期の業績は前年比5パーセント増の好調であることが分かる。

 UFCの成長により、収益は6,110万ドル増加して3億4,380万ドルとなり、WWEの3,290万ドルの減少を相殺する形に。WWEの減少は主に、同社の主力番組である『Monday Night Raw』がUSA NetworkからNetflixに移行したタイミングによるもので、WWEが1月にNetflixと「10年間で50億ドル(約775億円)」の大型契約を結んだことで、今後これらの数字は大幅に改善することが見込まれる。

 通年では、TKOの収益は67%増加して28億400万ドルとなり、これはWWEの10億1500万ドルの増加とUFCの1億1400万ドルの増加が反映されている。

 TKOグループ・ホールディングスは、UFCに対して提起された2件の独占禁止法訴訟のうち1件を和解するために3億7500万ドル(約565億円)を支払うことに同意しており、その影響で当年度の純利益は640万ドルとなり、前年より1億6,930万ドル減少しているが、すでに2回の支払いが行われており、2025年第2四半期に行われる予定の3回目で最後の1億2500万ドルの支払いが完了。TKOは2025年に大きな年を迎える準備が整っているといえる。

 前術の通り、UFCはディズニー所有のネットワークであるESPNと契約延長の可能性について独占交渉中で、その独占交渉は4月に終了し、その後は他の入札者への入札が開始される。果たして、その後のUFCとネットワークやストリーミングサービスはどうなるか。

 新たな放送契約、UFCとWWEのシナジー、UFCの国際大会の増加は、日本にどんな影響を及ぼすか。

 現在、UFCと契約している日本人選手は7名。ウェルター級の木下憂朔、バンタム級の中村倫也、風間敏臣。フライ級の平良達郎、朝倉海、鶴屋怜。女子ストロー級の魅津希が契約下にあり、そのうちフライ級の平良と朝倉の2選手がランキング入りしている。その登竜門として「ROAD TO UFC」「DWCS」「TUF」が開催されており、さらなる日本人UFCファイターが誕生するか。

 待望の日本大会が開催されるとしたら、それはいつどこになるか。2024年11月にマカオ大会が行われ、オセアニアに広げると、今回の豪州大会の契約は西オーストラリア州政府が関わっている。アジア枠にも限りがあるなかで、2015年9月以来となるUFC日本大会は、2025年から2026年にかけて開催されるか。今後に注目のトピックスだ。

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