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【COMBATE GLOBAL】現WBC女子世界フライ級暫定王者のケニア・エンリケスがMMAデビュー戦決定。京口紘人、アレクサ・グラッソらと練習も

2025/02/28 11:02
【COMBATE GLOBAL】現WBC女子世界フライ級暫定王者のケニア・エンリケスがMMAデビュー戦決定。京口紘人、アレクサ・グラッソらと練習も

 現WBC女子世界フライ級(50.80kg)暫定王者で、元WBO女子世界フライ級王者、元WBC女子世界ライトフライ級暫定王者のケニア・ステファニー・エンリケス・ローザス(メキシコ)が、2025年3月13日(日本時間14日)のCOMBATE GLOBALでMMAデビューすることが発表された。ストロー級(52.2kg)でMMA5戦無敗のヘイリー・“ブラッディ”・バレンタインとの対戦は、YouTubeで世界中にライブ配信される。


(C)COMBATE GLOBAL

 プロボクシング歴12年で28勝1敗のエンリケスは、2014年11月にアナ・アラゾラとのWBC女子世界フライ級王座決定戦で判定勝ちで初の世界タイトル獲得。2017年5月にマリア・サリナスとのWBC女子世界ライトフライ級暫定王座決定戦に臨み、3回、左フックでTKO勝ちで二階級制覇。2020年1月には、日本のチャオズ箕輪を判定で降し4度目の防衛に成功している。2023年9月に、WBC女子世界フライ級暫定王座決定戦として元二階級世界王者のイベス・サモラと対戦し、10回判定3-0で勝利。WBCフライ級暫定王者となった。

 ボクシングでの前戦は、2024年2月3日にマリア・サリナスに判定勝ちで王座防衛に成功している。

 現在、31歳のエンリケスは、アレクサ・グラッソ、ルーピー・ゴディネス、ディエゴ・ロペスらUFCファイターが多数所属するメキシコ・グアダラハラの名門ロボジムでMMAのトレーニングを行っており、3月13日にマイアミで開催される女子選手だけのライブイベント『Combate Female』でMMAデビューする予定だ。

 対戦相手となるバレンタインは英国ノーサンプトン出身の28歳。ブラジリアン柔術茶帯でMMA5戦無敗のプロキャリアでは、アトム級とキャッチウェイトの110ポンド(49.89kg)で勝利。今回のストロー級でデビューする。


(C)COMBATE GLOBAL

 COMBATE GLOBALのキャンベル・マクラーレンCEOは、「ボクシング世界チャンピオンのアマンダ・セラーノのMMAキャリアを成功させたのに続き、ケニアのキャリアをスタートさせることに興奮しています」とのコメントを発表した。

 すでに同団体では、ボクシング史上初のメジャー団体世界7階級制覇王者のアマンダ・セラノ(プエルトリコ)がMMAデビューを果たしており、2試合連続の一本勝ち中。プロボクサー&プロレスラーの“セクシー・スター”ことドゥルセ・マリア・ガルシア・リバスもCOMBATE GLOBALでMMA2勝1敗の戦績を残している。

 プロボクシング世界王者からMMAに転向した選手としては、史上初の世界三階級四団体統一王者のクラレッサ・シールズ(米国)がPFLに参戦中でMMA2勝1敗。同じくPFLでMMAデビューした現WBA・IBF・WBO女子世界スーパーミドル級統一王者のサバンナ・マーシャル(英国)が2024年6月にMMA1勝を挙げ、長年のライバルであるシールズに対戦を表明。そして、前述のアマンダ・セラノが2勝1分。日本では、ライカが13勝12敗1分の戦績を残している。

 ムエタイから転向したダコタ・ディチェバスタンプ・フェアテックスらのように首相撲ありで蹴ることもできるストライカーと異なり、多くのプロボクサー出身選手はキャリア初期に対戦相手のテイクダウンに苦しめられてきたが、軽量級ではMMAのトレーニングのなかでセラーノのように蹴りやサブミッションにも対応する選手も表れてきた。

 エンリケスは、サウル“カネロ”アルバレスを育てた名トレーナー、エディ・レイノソ氏のフリアン・マグダレーノジムで京口紘人(※3月13日にWBO世界フライ級タイトルマッチで王者・アンソニー・オラスクアガに挑戦)と同じリングでトレーニングし、ロボジムではアレクサ・グラッソらとMMAの基礎から学んでいる。柔術茶帯のバレンタインを相手にエンリケスはどんな動きを見せるか。


(C)keniaenriquezz

【続報】

▼女子ストロー級 5分3R
〇ケニア・ステファニー・エンリケス・ローザス(メキシコ)
[判定3-0] ※29-28×3
×ヘイリー・バレンタイン(英国)

初回に右ストレートでフラッシュダウンを奪ったエンリケスが、間合いを保ちワンツー。最終回にバレンタインにバックを奪われ、腕十字を仕掛けられるも反転。トップを奪いホーン。判定3-0で勝利した。

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